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賢
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けん
ふりがな文庫
“
賢
(
けん
)” の例文
「
賢
(
けん
)
ちゃん、うまくすれば、つくかもしれないよ。」と、
清次
(
せいじ
)
は、
自分
(
じぶん
)
が、
手荒
(
てあら
)
にしたのをべつに
後悔
(
こうかい
)
するふうもなかったのです。
僕のかきの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
一
(
いち
)
自動車
(
じどうしや
)
の
手負
(
ておひ
)
如
(
ごと
)
きは、ものの
數
(
かず
)
でもない、
戰
(
たゝか
)
へば
勝
(
か
)
つ
驕將
(
けうしやう
)
は、
此
(
こ
)
の
張中
(
ちやうちう
)
の
説
(
せつ
)
を
容
(
い
)
れなかつた。
勇
(
ゆう
)
なり、また
賢
(
けん
)
なるかな。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「近ごろ
兗州
(
えんしゅう
)
の
曹操
(
そうそう
)
は、
頻
(
しき
)
りと
賢
(
けん
)
を招き、士を募って、有能の士には好遇を与えるというじゃないか」と、もっぱら評判であった。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
、
賢
(
けん
)
なりと
雖
(
いへど
)
も、
(七三)
夫子
(
ふうし
)
を
得
(
え
)
て
名
(
な
)
益〻
(
ますます
)
彰
(
あら
)
はれ、
顏淵
(
がんえん
)
、
篤學
(
とくがく
)
なりと
雖
(
いへど
)
も、
(七四)
驥尾
(
きび
)
に
附
(
ふ
)
して
行
(
おこなひ
)
益〻
(
ますます
)
顯
(
あら
)
はる。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
江戸の
唖科
(
あくわ
)
柴田氏は麹町の柴田を以て宗家とする。
曩祖
(
なうそ
)
、名は
直教
(
ちよくけう
)
と云つた。直教の子が
直儀
(
ちよくぎ
)
、直儀の子が
賢
(
けん
)
、賢の二子が
元泰
(
げんたい
)
元徳
(
げんとく
)
である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
犯すに至れること恐るべき次第なり
然
(
され
)
ども
天
(
てん
)
誠
(
まこと
)
を
照
(
てら
)
し給ふにより大岡越前守殿の如き
賢
(
けん
)
奉行の
明斷
(
めいだん
)
に依て
遁
(
のが
)
れ難き死刑一等を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
象次郎曰ふ、復古は
難
(
かた
)
きに非ず、然れども
門地
(
もんち
)
を
廢
(
はい
)
し、
門閥
(
もんばつ
)
を
罷
(
や
)
め、
賢
(
けん
)
を
擧
(
あ
)
ぐること
方
(
はう
)
なきに非ざれば、則ち不可なりと。二人の本領自ら
見
(
あら
)
はる。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
それは私の弟の
賢
(
けん
)
のことについて、私と父とが、ほんのちょっとしたことから口論し始めたことによってである。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
○
再
(
ふたゝび
)
按
(
あんず
)
るに、孔子の
聖
(
せい
)
なるもその
灵
(
れい
)
は
生
(
いけ
)
る時よりも
照然
(
せうぜん
)
として、その
墓
(
はか
)
十里
荊棘
(
けいきよく
)
を生ぜず、鳥も
巣
(
す
)
をむすばず。
関羽
(
くわんう
)
の
賢
(
けん
)
なるも
死
(
し
)
しては神となりて
祈
(
いのる
)
に
応
(
おう
)
ず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
監察御史
(
かんさつぎょし
)
葉希賢
(
しょうきけん
)
、臣が名は
賢
(
けん
)
、
応賢
(
おうけん
)
たるべきこと
疑
(
うたがい
)
無しと
白
(
もう
)
す。
各
(
おのおの
)
髪を
剃
(
そ
)
り
衣
(
い
)
を
易
(
か
)
えて
牒
(
ちょう
)
を
披
(
ひら
)
く。
殿
(
でん
)
に在りしもの
凡
(
およ
)
そ五六十人、
痛哭
(
つうこく
)
して地に倒れ、
倶
(
とも
)
に
矢
(
ちか
)
って
随
(
したが
)
いまつらんともうす。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
庫裏
(
くり
)
から訪づれると、住職の大
賢
(
けん
)
和尚
(
をしやう
)
は老齡の上、この事件で本堂再建の望みもフイになり、落膽して床に就いて居るといふので、
執事
(
しつじ
)
の
鐵了
(
てつれう
)
といふ四十年輩の僧侶が逢つてくれました。
銭形平次捕物控:274 贋金
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私が自分のそばにいる
兄妹
(
きょうだい
)
三人の子供の性質をしみじみ考えるようになったのも、
早川
(
はやかわ
)
賢
(
けん
)
というような思いがけない人の名を三郎の口から聞きつけるようになったのも、そのころからだ。
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
氏にも美しく
賢
(
けん
)
なる
伴侶
(
はんりょ
)
がある。
明治美人伝
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
曹丞相は、
賢
(
けん
)
を愛し、人材を求むること、
旱
(
ひでり
)
に
雲霓
(
うんげい
)
を望むごとしと、世評には聞いていたが……。いやはや……これでは
覚束
(
おぼつか
)
ない。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
少年小使
(
しょうねんこづか
)
いの
小田
(
おだ
)
賢
(
けん
)
一は、いったのでした。
子供
(
こども
)
たちは、すべて
去
(
さ
)
ってしまって、
学校
(
がっこう
)
の
中
(
なか
)
は、
空
(
あ
)
き
家
(
や
)
にも
等
(
ひと
)
しかったのです。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
楚
(
そ
)
の
威王
(
ゐわう
)
、
莊周
(
さうしう
)
の
賢
(
けん
)
なるを
聞
(
き
)
き、
使
(
つかひ
)
をして
(三一)
幣
(
へい
)
を
厚
(
あつ
)
うして
之
(
これ
)
を
迎
(
むか
)
へしめ、
(三二)
許
(
ゆる
)
すに
相
(
しやう
)
と
爲
(
な
)
すを
以
(
もつ
)
てす。
莊周
(
さうしう
)
笑
(
わら
)
つて
楚
(
そ
)
の
使者
(
ししや
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
○
再
(
ふたゝび
)
按
(
あんず
)
るに、孔子の
聖
(
せい
)
なるもその
灵
(
れい
)
は
生
(
いけ
)
る時よりも
照然
(
せうぜん
)
として、その
墓
(
はか
)
十里
荊棘
(
けいきよく
)
を生ぜず、鳥も
巣
(
す
)
をむすばず。
関羽
(
くわんう
)
の
賢
(
けん
)
なるも
死
(
し
)
しては神となりて
祈
(
いのる
)
に
応
(
おう
)
ず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「ねえかあちゃん、
賢
(
けん
)
ちゃんをどこかへやるの」ととうとう私は
耐
(
こら
)
えられなくなってきいた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
うやまひ下を
憐
(
あはれ
)
みてすたれたるをおこしたへたるをつくろひ給ふ事
誠
(
まこと
)
に
賢
(
けん
)
なりといふべし
扨
(
さて
)
大岡
(
おほをか
)
忠右衞門とて三百石にて
御書院番
(
ごしよゐんばん
)
勤
(
つとめ
)
し
其後
(
そののち
)
二百石
加増
(
かぞう
)
あつて五百石と成を越前守
家督
(
かとく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今や時勢一
變
(
ぺん
)
して
舊規
(
きうき
)
を
墨守
(
ぼくしゆ
)
す可らず、宜しく政
權
(
けん
)
を王室に還し、以て萬國
竝立
(
へいりつ
)
の
基礎
(
きそ
)
を建つべし。其れ則ち當今の
急務
(
きふむ
)
にして、而て容堂の
至願
(
しぐわん
)
なり。
幕
(
ばく
)
下の
賢
(
けん
)
なる、必之を
察
(
さつ
)
するあらんと。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
と、
老先生
(
ろうせんせい
)
は、
教
(
おし
)
えていられました。
賢
(
けん
)
一は、
頭
(
あたま
)
を
垂
(
た
)
れて、
書物
(
しょもつ
)
の
上
(
うえ
)
を
見
(
み
)
つめて、
先生
(
せんせい
)
のおっしゃることを、よく
心
(
こころ
)
に
銘
(
めい
)
じてきいていました。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
魯君
(
ろくん
)
、
之
(
これ
)
を
疑
(
うたが
)
うて、
呉起
(
ごき
)
を
(六九)
謝
(
しや
)
す。
呉起
(
ごき
)
、
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
魏
(
ぎ
)
の
文矦
(
ぶんこう
)
の
賢
(
けん
)
なるを
聞
(
き
)
き、
之
(
これ
)
に
事
(
つか
)
へんと
欲
(
ほつ
)
す。
文矦
(
ぶんこう
)
、
李克
(
りこく
)
に
問
(
と
)
うて
曰
(
いは
)
く、『
呉起
(
ごき
)
は
何如
(
いか
)
なる
人
(
ひと
)
ぞ』
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
なれどその楠木も、土豪の
雄
(
ゆう
)
でこそあれ、中央の
賢
(
けん
)
ではありませぬ。
廟堂
(
びょうどう
)
のご政治むきなどには、とんと役にもたたぬ者と、記録所や決断所でもはや定評となっております
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
賢
(
けん
)
にして
財
(
たから
)
多
(
おほ
)
ければ則ち
其志
(
そのこゝろざし
)
を
損
(
そん
)
じ
愚
(
ぐ
)
にして
財
(
たから
)
多
(
おほ
)
ければ則ち
其過
(
そのあやま
)
ちを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
山本薪炭商
(
やまもとしんたんしょう
)
の
主人
(
しゅじん
)
は、
先生
(
せんせい
)
からきいたごとく、さすがに
苦労
(
くろう
)
をしてきた
人
(
ひと
)
だけあって、はじめて
田舎
(
いなか
)
から
出
(
で
)
てきた
賢
(
けん
)
一のめんどうをよくみてくれました。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
豈
(
あ
)
に
周道
(
しうだう
)
衰微
(
すゐび
)
して、
桓公
(
くわんこう
)
既
(
すで
)
に
賢
(
けん
)
なり、
而
(
しか
)
るに
之
(
これ
)
を
勉
(
つと
)
めて
王
(
わう
)
に
至
(
いた
)
らしめず、
乃
(
すなは
)
ち
霸
(
は
)
を
稱
(
しよう
)
せしめしと
以爲
(
おも
)
へる
哉
(
か
)
。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
今、李儒が読み上げた通り、帝は
闇愚
(
あんぐ
)
にして威儀なく、太后は教えにくらく母儀の
賢
(
けん
)
がない。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
彌子
(
びし
)
の
行
(
おこなひ
)
未
(
いま
)
だ
初
(
はじめ
)
に
變
(
かは
)
らざるに、
前
(
まへ
)
には
賢
(
けん
)
とせられて、
後
(
のち
)
には
罪
(
つみ
)
を
獲
(
う
)
る
者
(
もの
)
は、
(一〇九)
愛憎
(
あいぞう
)
の
至變
(
しへん
)
也
(
なり
)
。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
賢
(
けん
)
ちゃん、ここに、こんなかきの
木
(
き
)
が
生
(
は
)
えているよ。」と、
突然
(
とつぜん
)
、
清次
(
せいじ
)
が、いいました。
僕のかきの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二女足を
濯
(
あろ
)
うて何れの
賢
(
けん
)
に逢わん……
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此
(
ここ
)
を
以
(
もつ
)
て
(四四)
三
世
(
せい
)
、
名
(
な
)
を
諸矦
(
しよこう
)
に
顯
(
あら
)
はせり。
越石父
(
ゑつせきほ
)
、
賢
(
けん
)
にして
(四五)
縲紲
(
るゐせつ
)
の
中
(
うち
)
に
在
(
あ
)
り。
晏子
(
あんし
)
出
(
い
)
でて
之
(
これ
)
に
塗
(
みち
)
に
遭
(
あ
)
ふ、
(四六)
左驂
(
ささん
)
を
解
(
と
)
いて
之
(
これ
)
を
贖
(
あがな
)
ひ、
載
(
の
)
せ
歸
(
かへ
)
る。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
僕
(
ぼく
)
は、
賢
(
けん
)
ちゃんや、
正
(
しょう
)
ちゃんと
別
(
わか
)
れるのはいやだから、こっちにいるほうがいい。」
青い草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
君
(
きみ
)
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
きて
之
(
これ
)
を
賢
(
けん
)
として
曰
(
いは
)
く、「
孝
(
かう
)
なるかな、
母
(
はは
)
の
爲
(
た
)
めの
故
(
ゆゑ
)
に
刖罪
(
げつざい
)
を
犯
(
をか
)
せり」と。
君
(
きみ
)
と
果園
(
くわゑん
)
に
游
(
あそ
)
ぶ。
彌子
(
びし
)
、
桃
(
もも
)
を
食
(
くら
)
うて
甘
(
あま
)
し。((彌子))
盡
(
つく
)
さずして
君
(
きみ
)
に
奉
(
たてまつ
)
る。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
賢
(
けん
)
ちゃん、
君
(
きみ
)
の
家
(
いえ
)
では、
活動写真
(
かつどうしゃしん
)
をしているの?」と、おじさんは、ききました。
北風にたこは上がる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
楚
(
そ
)
の
悼王
(
たうわう
)
、
素
(
もと
)
より
起
(
き
)
の
賢
(
けん
)
なるを
聞
(
き
)
く。
至
(
いた
)
れば
則
(
すなは
)
ち
楚
(
そ
)
に
相
(
しやう
)
とす。((呉起))
法
(
はふ
)
を
明
(
あきら
)
かにし
令
(
れい
)
を
審
(
つまびら
)
かにし、
不急
(
ふきふ
)
の
官
(
くわん
)
を
捐
(
す
)
て、
(一〇五)
公族
(
こうぞく
)
疏遠
(
そゑん
)
の
者
(
もの
)
を
廢
(
はい
)
し、
以
(
もつ
)
て
戰鬪
(
せんとう
)
の
士
(
し
)
を
撫養
(
ぶやう
)
す。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
甘
(
あま
)
がきだよ。
賢
(
けん
)
ちゃんにあげるから、
持
(
も
)
っていって
植
(
う
)
えておきよ。」
僕のかきの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
(一二)
天下
(
てんか
)
、
管仲
(
くわんちう
)
の
賢
(
けん
)
を
多
(
た
)
とせずして、
鮑叔
(
はうしゆく
)
の
能
(
よ
)
く
人
(
ひと
)
を
知
(
し
)
るを
多
(
た
)
とする
也
(
なり
)
。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
賢
(
けん
)
ちゃん、
打
(
う
)
つのは、およしよ。」
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
賢
常用漢字
中学
部首:⾙
16画
“賢”を含む語句
口賢
小賢
賢明
普賢
賢者
賢人
賢所
御賢慮
悪賢
賢木
賢慮
公賢
賢夫人
惡賢
陶晴賢
賢不肖
諸賢
帯刀先生義賢
賢相
向象賢
...