“公賢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんかた75.0%
きみかた25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「太平記」だけでなく、北畠親房の「神皇正統記」もそういっているし、洞院とういん公賢きんかたの「園太暦えんたいりゃく」も偽器としているのだから、これを何とも疑いようがない。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一方の尊氏軍は都の西から入洛して、洞院とういん公賢きんかた空館あきやかたを、仮の本営とさだめていた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小康を得て居た当時の京都の人心は為に恟々きょうきょうとして畏怖動揺したとみえる。洞院公賢きみかたは其の日記に此の仔細を記して居るが、京都の諸寺一時に祈祷の声満つると云う有様であった。
四条畷の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)