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幼
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をさな
ふりがな文庫
“
幼
(
をさな
)” の例文
營
(
いとな
)
み
七日々々
(
なぬか/\
)
の
追善供養
(
つゐぜんくやう
)
も心の及ぶだけは
勤
(
つと
)
めしが何分男の手一ツで
幼
(
をさな
)
き者の
養育
(
やういく
)
に
當惑
(
たうわく
)
し
晝
(
ひる
)
は漸く
近所
(
きんじよ
)
隣
(
となり
)
に
貰
(
もら
)
ひ
乳
(
ちゝ
)
などし
夜
(
よる
)
は
摺粉
(
すりこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの『
幼
(
をさな
)
きものに』と
同
(
おな
)
じやうに、
今度
(
こんど
)
の
本
(
ほん
)
も
太郎
(
たらう
)
や
次郎
(
じらう
)
などに
話
(
はな
)
し
聞
(
き
)
かせるつもりで
書
(
か
)
きました。それがこの『ふるさと』です。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
小學校へはひつて文字を習ひ
覺
(
おぼ
)
え、
幼
(
をさな
)
い頭にも自分の
想
(
さう
)
を
表
(
あらは
)
すことを知つて、初めて書き上げた作文に
若
(
も
)
し思ひ出が
殘
(
のこ
)
るならば
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それ純なる
幼
(
をさな
)
き魂は、たゞ己を樂しますものに好みてむかふ(
喜悦
(
よろこび
)
の源なる
造主
(
つくりぬし
)
よりいづるがゆゑに)
外
(
ほか
)
何事をも知らず 八五—
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
幼
(
をさな
)
い丑松の眼にも氣の付いたのは、
草鞋脚絆
(
わらぢきやはん
)
に足を堅めてゐたことですが、その晩は小雨が降つて、何となく薄寒かつたので
銭形平次捕物控:149 遺言状
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
御男子四人は四方へ
流
(
ながさ
)
れ玉ふ、是も時平が
毒舌
(
どくぜつ
)
によれり。
姫
(
ひめ
)
たちは都にとゞまり
幼
(
をさな
)
きはふたり筑紫へしたがへ給へり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
は観劇に対する
此
(
こ
)
れまでの経験で「夜」と「
川端
(
かはばた
)
」と
云
(
い
)
ふ事から、きつと
殺
(
ころ
)
し
場
(
ば
)
に違ひないと
幼
(
をさな
)
い好奇心から
丈伸
(
せの
)
びをして首を
伸
(
のば
)
すと、
果
(
はた
)
せるかな
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
さりながら
應
(
おう
)
が
影
(
かげ
)
をも
止
(
とゞ
)
めざる
時
(
とき
)
だに、
厭
(
いと
)
ふべき
蛇喰
(
へびくひ
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
いだ
)
さしめて、
折角
(
せつかく
)
の
愉快
(
ゆくわい
)
も
打消
(
うちけ
)
され、
掃愁
(
さうしう
)
の
酒
(
さけ
)
も
醒
(
さ
)
むるは、
各自
(
かくじ
)
が
伴
(
ともな
)
ひ
行
(
ゆ
)
く
幼
(
をさな
)
き
者
(
もの
)
の
唱歌
(
しやうか
)
なり。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この
人
(
ひと
)
は
子
(
こ
)
どもがすきだつたゝめに、
同時
(
どうじ
)
に、
子
(
こ
)
どもが
讀
(
よ
)
んでもわかるような
歌
(
うた
)
、
或
(
あるひ
)
は
自分
(
じぶん
)
が
幼
(
をさな
)
い
氣持
(
きも
)
ちになりきつて
作
(
つく
)
つたものがたくさん
出來
(
でき
)
たものらしく
思
(
おも
)
はれます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
吾
幼
(
をさな
)
きより身を
一一五
翰墨
(
かんぼく
)
に
托
(
よ
)
するといへども、国に忠義の聞えなく、家に孝信をつくすことあたはず、
一一六
徒
(
いたづら
)
に天地のあひだに
生
(
うま
)
るるのみ。
兄長
(
このかみ
)
赤穴は一生を信義の為に終る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
こぼれるほどに
乘
(
の
)
つた
客
(
きやく
)
は
行商
(
ぎやうしやう
)
の
町人
(
ちやうにん
)
、
野
(
の
)
ら
歸
(
がへ
)
りの
百姓
(
ひやくしやう
)
、
乳呑兒
(
ちのみご
)
を
抱
(
かゝ
)
へた
町家
(
ちやうか
)
の
女房
(
にようばう
)
、
幼
(
をさな
)
い
弟
(
おとうと
)
の
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
いた
町娘
(
まちむすめ
)
なぞで、一
度
(
ど
)
出
(
で
)
かゝつた
舟
(
ふね
)
が、
大
(
おほ
)
きな
武士
(
ぶし
)
の
爲
(
た
)
めに
後戻
(
あともど
)
りさせられたのを
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
さうしては
又
(
また
)
凡
(
すべ
)
ての
幼
(
をさな
)
いものゝ
特有
(
もちまへ
)
で
凝然
(
ぢつ
)
として
居
(
を
)
られなくて
可憐
(
かれん
)
な
尾
(
を
)
をひら/\と
動
(
うご
)
かしながら、
力
(
ちから
)
に
餘
(
あま
)
る
水
(
みづ
)
の
勢
(
いきほひ
)
にぐつと
持
(
も
)
ち
去
(
さ
)
られつゝ
泳
(
およ
)
いで
居
(
ゐ
)
る。
與吉
(
よきち
)
は
鼠麹草
(
はゝこぐさ
)
の
花
(
はな
)
を
水
(
みづ
)
へ
投
(
な
)
げた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
幼き戸主の学ぶに先ちては食ふべきの急、食ふべきに先ちては
葬
(
はうむり
)
すべき急、
猶
(
なほ
)
これに先ちては看護医薬の急ありしにあらずや。自活すべくもあらぬ
幼
(
をさな
)
き者の
如何
(
いか
)
にしてこれ等の急を
救得
(
すくひえ
)
しか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
しゆうしゆうと花火ふき
出
(
づ
)
る竹の筒
幼
(
をさな
)
らすでに
勢
(
きほ
)
ひそめにし
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
幼
(
をさな
)
ごゝろにも二度と
帰宅
(
かへ
)
つてくれなくてもよい
父の帰宅
(新字旧仮名)
/
小寺菊子
(著)
まことに笛は
幼
(
をさな
)
らが
故郷の花
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
父
(
とう
)
さんが
遠
(
とほ
)
い
外國
(
ぐわいこく
)
の
方
(
はう
)
から
歸
(
かへ
)
つた
時
(
とき
)
、
太郎
(
たらう
)
や
次郎
(
じらう
)
への
土産話
(
みやげばなし
)
にと
思
(
おも
)
ひまして、いろ/\な
旅
(
たび
)
のお
話
(
はなし
)
をまとめたのが、
父
(
とう
)
さんの『
幼
(
をさな
)
きものに』でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
御男子四人は四方へ
流
(
ながさ
)
れ玉ふ、是も時平が
毒舌
(
どくぜつ
)
によれり。
姫
(
ひめ
)
たちは都にとゞまり
幼
(
をさな
)
きはふたり筑紫へしたがへ給へり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
こゝの
障子
(
しやうじ
)
は、
幼
(
をさな
)
いものの
夜更
(
よふか
)
しを
守
(
まも
)
つて、
寒
(
さむ
)
いに一
枚
(
まい
)
開
(
あ
)
けたまゝ、
霰
(
あられ
)
の
中
(
なか
)
にも、
父
(
ちゝ
)
と
祖母
(
そぼ
)
の
情
(
なさけ
)
の
夢
(
ゆめ
)
は、
紙一重
(
かみひとへ
)
の
遮
(
さへぎ
)
るさへなく、
机
(
つくゑ
)
のあたりに
通
(
かよ
)
つたのであつた。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
聞
(
きゝ
)
宜
(
いし
)
くも申されたり
實
(
げ
)
に
幼
(
をさな
)
くして
兩親
(
ふたおや
)
に
離
(
はな
)
るゝ者は
格別
(
かくべつ
)
に發明なりとか婆も今は浮世に
望
(
のぞ
)
みの
綱
(
つな
)
も
切
(
きれ
)
たれば只其日々々を送り暮せど
計
(
はから
)
ずも
孫君
(
まごぎみ
)
と同年と
聞
(
きゝ
)
思はず
愚痴
(
ぐち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お染はかう言ひながらも、
幼
(
をさな
)
い富太郎が、目に見えぬあやかしに惱まされて、夜と共に
怯
(
おび
)
えて泣き騷ぐ怖ろしさを思ひ出したものか、肥つちよの肩を
縮
(
すく
)
めて、ゾツと身を顫はせました。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
霜夜
(
しもよ
)
着る
幼
(
をさな
)
な
小衾
(
をぶすま
)
継
(
つ
)
ぎあてて仕立て送らな
内
(
うち
)
のさがりを
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ば
玉之助
(
たまのすけ
)
と
號
(
なづ
)
け
掌中
(
たなそこ
)
の玉と
慈
(
いつく
)
しみ
養
(
そだ
)
てける
然
(
しかる
)
に妻は産後の
肥立
(
ひだち
)
惡
(
あし
)
く
荏苒
(
ぶら/\
)
と
煩
(
わづら
)
ひしが秋の末に至りては追々
疲勞
(
ひらう
)
し
終
(
つひ
)
に
泉下
(
せんか
)
の客とはなりけり嘉傳次の
悲歎
(
ひたん
)
は更なり
幼
(
をさな
)
きものを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
隣
(
とな
)
りのお
勇
(
ゆう
)
さんもあの『おばこ』を
採
(
と
)
つて
來
(
き
)
て
織
(
お
)
ることを
樂
(
たのし
)
みにするやうな
幼
(
をさな
)
い
年頃
(
としごろ
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
神の御
罰
(
ばつ
)
が
夫婦
(
ふうふ
)
の
縁
(
えん
)
となりしも
奇遇
(
きぐう
)
といふべし。こは我が
幼
(
をさな
)
かりし時の事也き、筆のついでに
記
(
しる
)
して
御機屋
(
おはたや
)
の
霊威
(
れいゐ
)
ある事をわかふどにしらしむ。あなかしこ。
畏
(
おそる
)
べし、
慎
(
つゝし
)
むべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
塚
(
つか
)
の
森
(
もり
)
の
榎
(
えのき
)
の
根
(
ね
)
に、
線香
(
せんかう
)
の
煙
(
けむり
)
淡
(
あは
)
く
立
(
た
)
ち、
苔
(
こけ
)
の
石
(
いし
)
の
祠
(
やしろ
)
には
燈心
(
とうしん
)
が
暗
(
くら
)
く
灯
(
とも
)
れ、
鉦
(
かね
)
は
更
(
さら
)
に
谺
(
こだま
)
して、
老
(
おい
)
たるは
踞
(
うづくま
)
り、
幼
(
をさな
)
きたちは
立
(
た
)
ち
集
(
つど
)
ふ、
山
(
やま
)
の
峽
(
かひ
)
なる
境
(
さかひ
)
の
地藏
(
ぢざう
)
のわきには、
女
(
をんな
)
を
前
(
まへ
)
に
抱
(
だ
)
いて
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
父と
幼
(
をさな
)
友達なのに、父が江戸一番の
蒔繪師
(
まきゑし
)
と言はれ、後の世まで名が殘るほどの仕事をして居るのを
嫉
(
ねた
)
み、自分はこんなに身上が出來て居るのに、長い/\間
企
(
たくら
)
らんで、父をひどい目に逢はせました
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
幼
(
をさな
)
ごころの日のうれひ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
平次はあわててこの純情らしい
幼
(
をさな
)
い嫁をとめました。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
毛の
柔
(
にこ
)
もの、
幼
(
をさな
)
し。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
毛の
柔
(
にこ
)
もの、
幼
(
をさな
)
し。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
暮れてゆく
幼
(
をさな
)
の
歩
(
あゆみ
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
幼
常用漢字
小6
部首:⼳
5画
“幼”を含む語句
幼児
幼少
幼稚
幼馴染
幼名
幼心
幼兒
幼稚園
幼童
幼時
幼子
幼穉
幼々
幼年
幼気
童幼
幼女
幼弱
老幼男女
老幼
...