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齊
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ひと
ふりがな文庫
“
齊
(
ひと
)” の例文
新字:
斉
だが
其
(
そ
)
のいづれの
相乘
(
あひのり
)
にも、
齊
(
ひと
)
しく
私
(
わたし
)
の
關
(
くわん
)
せざる
事
(
こと
)
は
言
(
い
)
ふまでもない。とにかく、
色氣
(
いろけ
)
も
聊
(
いさゝ
)
か
自棄
(
やけ
)
で、
穩
(
おだや
)
かならぬものであつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そも/\これらの靈體は、我をして彼等に請ふの願ひを起さしめんとて皆
齊
(
ひと
)
しく
默
(
もだ
)
しゝなれば、いかで正しき
請
(
こひ
)
に耳を傾けざらんや 七—九
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
農夫等は下なる一間にて飮み歌へり。二人代る/″\唱へ、末の句に至りて、坐客
齊
(
ひと
)
しく和したり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
名所古蹟の中にも遊覽者の萬人
齊
(
ひと
)
しくこれを
訪
(
おとな
)
ふものと又然らざるものとの二ツがある。
十年振:一名京都紀行
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
彼等
(
かれら
)
は
隣
(
となり
)
の
主人
(
しゆじん
)
に
對
(
たい
)
して
平素
(
へいそ
)
に
報
(
むく
)
いようとするよりも
將來
(
しやうらい
)
を
怖
(
おそ
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
彼等
(
かれら
)
は
皆
(
みな
)
齊
(
ひと
)
しく
靜
(
しづ
)
かに
落
(
おち
)
ついた
白晝
(
はくちう
)
の
庭
(
には
)
に
立
(
たつ
)
ことが
其
(
そ
)
の
家族
(
かぞく
)
の
目
(
め
)
に
觸
(
ふ
)
れ
易
(
やす
)
いことを
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
天
(
てん
)
は
暗
(
くら
)
い、
地
(
ち
)
も
暗
(
くら
)
い、
海
(
うみ
)
の
面
(
おもて
)
は
激浪
(
げきらう
)
逆卷
(
さかま
)
き、
水煙
(
すいゑん
)
跳
(
をど
)
つて、
咫尺
(
しせき
)
も
辨
(
べん
)
ぜぬ
有樣
(
ありさま
)
、
私
(
わたくし
)
は
氣
(
き
)
も
氣
(
き
)
でなく、
直
(
たゞ
)
ちに
球燈
(
きゆうとう
)
を
點
(
てん
)
じて
驅
(
か
)
け
出
(
だ
)
すと、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
も
水兵等
(
すいへいら
)
も
齊
(
ひと
)
しく
手
(
て
)
に/\
松明
(
たいまつ
)
をかざして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
尋る中
彌生
(
やよひ
)
の空も十九日
子待
(
ねまち
)
の月の
稍
(
やゝ
)
出て
朧
(
おぼろ
)
ながらに差かゝる
堤
(
つゝみ
)
の
柳
(
やなぎ
)
戰々
(
そよ/\
)
と
吹亂
(
ふきみだ
)
れしも物
寂寞
(
さびしく
)
水音
(
みづおと
)
高
(
たか
)
き大井川の此方の
岡
(
をか
)
へ來
掛
(
かゝ
)
るに何やらん二
疋
(
ひき
)
の犬が
爭
(
あらそ
)
ひ居しが安五郎を見ると
齊
(
ひと
)
しく
咥
(
くは
)
へし物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
せば、
滿座
(
まんざ
)
齊
(
ひと
)
しく
色
(
いろ
)
を
失
(
うしな
)
ひ、やれ
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
言
(
い
)
ふと、
齊
(
ひと
)
しく、
俄然
(
がぜん
)
として
又
(
また
)
美少年
(
びせうねん
)
と
成
(
な
)
つて、
婦人
(
ふじん
)
の
打背
(
うちそむ
)
く
頬
(
ほゝ
)
に
手
(
て
)
を
當
(
あ
)
てた。が、すらりと
身
(
み
)
を
拔
(
ぬ
)
いて、
椅子
(
いす
)
に
立
(
た
)
つた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
然
(
され
)
ど汝若し知らば我等に告げよ、山今かの如く
搖
(
ゆる
)
げるは何故ぞや、またその
濡
(
ぬ
)
るゝ据に至るまで衆
齊
(
ひと
)
しく叫ぶと見えしは何故ぞや。 三四—三六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
怪むべし、われは足一たびヱネチアの地を踏むと
齊
(
ひと
)
しく、吾心の劇變せるを覺えき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
聞
(
きく
)
と
齊
(
ひと
)
しく産後の血上り是も
續
(
つゞ
)
きて
翌朝
(
よくあさ
)
其若君の御跡
慕
(
した
)
ひ終に
空
(
むな
)
しく
相果
(
あひはて
)
たり
獨
(
ひと
)
り殘りしばゝが
悲
(
かなし
)
み何に
譬
(
たと
)
へん樣もなく扨も其後徳太郎樣には
御運
(
ごうん
)
目出度
(
めでたく
)
ましまし今の
公方樣
(
くばうさま
)
とは
成
(
なら
)
せ給ひたり
然
(
され
)
ば娘の
持
(
もち
)
奉りて若君の今迄御無事に
在
(
まし
)
まさば夫こそ天下樣の
落胤
(
おとしだね
)
成
(
なれ
)
ば此ばゝも
綾錦
(
あやにしき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
地震
(
なゐ
)
が
搖
(
ゆ
)
つて
地
(
ち
)
が
動
(
うご
)
き、
町
(
まち
)
が
此方
(
こちら
)
へ
傾
(
かたむ
)
いたやうに、わツと
起
(
おこ
)
る
聲
(
こゑ
)
と
齊
(
ひと
)
しく、
御神輿
(
おみこし
)
は
大波
(
おほなみ
)
を
打
(
う
)
つて、どどどと
打
(
う
)
つて
返
(
かへ
)
して、づしんと
其處
(
そこ
)
の
縁臺
(
えんだい
)
に
据
(
すわ
)
つた。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
われ目と
歩
(
あゆみ
)
を
齊
(
ひと
)
しく移して
聖達
(
ひじりたち
)
に從ひ、その語ることを聞きつゝ行けども疲れをおぼえざりしに 七—九
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
わが
渠等
(
かれら
)
を認めしとき、渠等も亦我を認めき。肥えたる二人は
齊
(
ひと
)
しく銃を
操
(
と
)
りて立ち上りたり。客人は何の用ありてこゝに來しぞ。われ。舟をたづねて河をこさんとす。三人は目を合せたり。甲。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
家
(
いへ
)
は
土御門西
(
つちみかどにし
)
の
洞院
(
とうゐん
)
にありければで、
駈
(
か
)
け
込
(
こ
)
むと
齊
(
ひと
)
しく
倒
(
たふ
)
れた、と
言
(
い
)
ふのが、
今昔物語
(
こんじやくものがた
)
りに
見
(
み
)
える。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ラートナのふたりの子、白羊と
天秤
(
てんびん
)
とに蔽はれて、
齊
(
ひと
)
しく天涯を帶とする頃 一—三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
其
(
そ
)
の
綱
(
つな
)
を
透
(
とほ
)
し
果
(
は
)
つるや、
筋斗
(
もんどり
)
を
打
(
う
)
ち、
飜然
(
ひらり
)
と
飛
(
と
)
んで、
土
(
つち
)
に
掌
(
てのひら
)
をつくと
齊
(
ひと
)
しく、
眞倒
(
まつさかさま
)
にひよい/\と
行
(
ゆ
)
くこと
十餘歩
(
じふよほ
)
にして、けろりと
留
(
と
)
まる。
觀
(
み
)
るもの
驚歎
(
きやうたん
)
せざるはなし。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
時
齊
(
ひと
)
しく
瞬
(
またゝ
)
くに似たるを見たり
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
また
其
(
それ
)
がために
勢
(
いきほひ
)
を
増
(
ま
)
し、
力
(
ちから
)
を
得
(
う
)
ることは、
戰
(
たゝかひ
)
に
鯨波
(
とき
)
を
擧
(
あ
)
げるに
齊
(
ひと
)
しい、
曳々
(
えい/\
)
!と
一齊
(
いつせい
)
に
聲
(
こゑ
)
を
合
(
あ
)
はせるトタンに、
故郷
(
ふるさと
)
も、
妻子
(
つまこ
)
も、
死
(
し
)
も、
時間
(
じかん
)
も、
慾
(
よく
)
も、
未練
(
みれん
)
も
忘
(
わす
)
れるのである。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、
其
(
そ
)
の
凄
(
すさま
)
じさと
言
(
い
)
つたら、まるで
眞白
(
まつしろ
)
な、
冷
(
つめた
)
い、
粉
(
こな
)
の
大波
(
おほなみ
)
を
泳
(
およ
)
ぐやうで、
風
(
かぜ
)
は
荒海
(
あらうみ
)
に
齊
(
ひと
)
しく、ぐわう/\と
呻
(
うな
)
つて、
地
(
ち
)
——と
云
(
い
)
つても五六
尺
(
しやく
)
積
(
つも
)
つた
雪
(
ゆき
)
を、
押搖
(
おしゆす
)
つて
狂
(
くる
)
ふのです。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
板圍
(
いたがこひ
)
をして、
横
(
よこ
)
に
長
(
なが
)
い、
屋根
(
やね
)
の
低
(
ひく
)
い、
濕
(
しめ
)
つた
暗
(
くら
)
い
中
(
なか
)
で、
働
(
はたら
)
いて
居
(
ゐ
)
るので、三
人
(
にん
)
の
石屋
(
いしや
)
も
齊
(
ひと
)
しく
南屋
(
みなみや
)
に
雇
(
やと
)
はれて
居
(
ゐ
)
るのだけれども、
渠等
(
かれら
)
は
與吉
(
よきち
)
のやうなのではない、
大工
(
だいく
)
と
一所
(
いつしよ
)
に
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
言
(
い
)
ふまでもなく
婦人
(
ふじん
)
の
目
(
め
)
にも、
齊
(
ひと
)
しく
女
(
をんな
)
に
成
(
な
)
つたので、
驚駭
(
きやうがく
)
を
變
(
か
)
へて
又
(
また
)
蒼
(
あを
)
く
成
(
な
)
つた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
(
いち
)
の
谷
(
たに
)
、
二
(
に
)
の
谷
(
たに
)
、
三
(
さん
)
の
谷
(
たに
)
、
四
(
し
)
の
谷
(
たに
)
かけて、
山々
(
やま/\
)
峰々
(
みね/\
)
縱横
(
じうわう
)
に、
荒
(
あ
)
れに
荒
(
あ
)
るゝが
手
(
て
)
に
取
(
と
)
るやう、
大波
(
おほなみ
)
の
寄
(
よ
)
せては
返
(
かへ
)
すに
齊
(
ひと
)
しく、
此
(
こ
)
の
一夜
(
いちや
)
に
北國空
(
ほくこくぞら
)
にあらゆる
雪
(
ゆき
)
を、
震
(
ふる
)
ひ
落
(
おと
)
すこと、
凄
(
すさ
)
まじい。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
應
(
おう
)
」は
普通
(
ふつう
)
の
乞食
(
こつじき
)
と
齊
(
ひと
)
しく、
見
(
み
)
る
影
(
かげ
)
もなき
貧民
(
ひんみん
)
なり。
頭髮
(
とうはつ
)
は
婦人
(
をんな
)
のごとく
長
(
なが
)
く
伸
(
の
)
びたるを
結
(
むす
)
ばず、
肩
(
かた
)
より
垂
(
た
)
れて
踵
(
かゝと
)
に
到
(
いた
)
る。
跣足
(
せんそく
)
にて
行歩
(
かうほ
)
甚
(
はなは
)
だ
健
(
けん
)
なり。
容顏
(
ようがん
)
隱險
(
いんけん
)
の
氣
(
き
)
を
帶
(
お
)
び、
耳
(
みゝ
)
敏
(
さと
)
く、
氣
(
き
)
鋭
(
するど
)
し。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
言
(
い
)
ふと
齊
(
ひと
)
しく、ひつくり
返
(
かへ
)
つて、
其
(
そ
)
の
鼠
(
ねずみ
)
がころつと
死
(
し
)
んだ。
同時
(
どうじ
)
に、
巾
(
づきん
)
と
帛
(
きもの
)
が
消
(
き
)
えて
散
(
ち
)
つた。
魏
(
ぎ
)
の
襄邑
(
じやういふ
)
の
長
(
ちやう
)
、その
時
(
とき
)
思入
(
おもいれ
)
があつて、じつと
見
(
み
)
ると、
常
(
つね
)
の
貧弱
(
ひんじやく
)
な
鼠
(
ねずみ
)
のみ。
周南壽
(
しうなんいのちながし
)
。と
言
(
い
)
ふのである。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
常
(
つね
)
さんの
目
(
め
)
も、
齊
(
ひと
)
しく
仰
(
あふ
)
いで、
冷
(
つめた
)
く
光
(
ひか
)
つた。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
齊
部首:⿑
14画
“齊”を含む語句
一齊
叔齊
齊衰
均齊
齊眉
齊人
齊隆
齊脩
齊昭
齊彬
齊國
齊人也
相齊
整齊
家齊
夷齊
南齊
伯夷叔齊