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酒屋
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さかや
ふりがな文庫
“
酒屋
(
さかや
)” の例文
「おまえなんか、いくらかかってもだめさ。」と、
炭屋
(
すみや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんは、
威張
(
いば
)
りました。
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんは、いかにもくやしそうです。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ええ、
馬鹿
(
ばか
)
つくせえ。
何
(
なん
)
とでもなるやうになれだ」と、
途中
(
とちう
)
で、あらうことかあるまいことか
女
(
をんな
)
の
癖
(
くせ
)
に、
酒屋
(
さかや
)
へその
足
(
あし
)
ではいりました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
酒屋
(
さかや
)
のおやじさんが、こっそりさぐらせると、なにかひどくくさいにおいのするもののじっけんにつかっているというのです。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
秋
(
あき
)
にも
成
(
な
)
ると、
山遊
(
やまあそ
)
びをする
町
(
まち
)
の
男女
(
なんによ
)
が、ぞろ/\
續
(
つゞ
)
いて、
坂
(
さか
)
へ
掛
(
かゝ
)
り
口
(
くち
)
の、
此處
(
こゝ
)
にあつた
酒屋
(
さかや
)
で、
吹筒
(
すひづつ
)
、
瓢
(
ひさご
)
などに
地酒
(
ぢざけ
)
の
澄
(
す
)
んだのを
詰
(
つ
)
めたもので。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
虱
(
しらみ
)
を
捫
(
ひね
)
る事一万疋に及びし時
酒屋
(
さかや
)
の
厮童
(
こぞう
)
が「キンライ」
節
(
ふし
)
を聞いて
豁然
(
くわつぜん
)
大悟
(
たいご
)
し、茲に
椽大
(
えんだい
)
の
椎実筆
(
しひのみふで
)
を
揮
(
ふるつ
)
て
洽
(
あまね
)
く
衆生
(
しゆじやう
)
の
為
(
ため
)
に
為
(
ゐ
)
文学者
(
ぶんがくしや
)
経
(
きやう
)
を
説解
(
せつかい
)
せんとす。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
▼ もっと見る
恨
(
うら
)
みにでも
思
(
おも
)
ふだけがお
前
(
まへ
)
さんが
未練
(
みれん
)
でござんす、
裏町
(
うらまち
)
の
酒屋
(
さかや
)
の
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
知
(
し
)
つてお
出
(
いで
)
なさらう、二
葉
(
ば
)
やのお
角
(
かく
)
に
心
(
しん
)
から
落込
(
おちこ
)
んで、かけ
先
(
さき
)
を
殘
(
のこ
)
らず
使
(
つか
)
ひ
込
(
こ
)
み
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
父
(
とう
)
さんがお
隣
(
となり
)
の
酒屋
(
さかや
)
の
方
(
はう
)
へ
上
(
のぼ
)
つて
行
(
ゆ
)
くにも
坂
(
さか
)
、お
忠
(
ちう
)
婆
(
ばあ
)
さんといふ
人
(
ひと
)
の
住
(
す
)
む
家
(
うち
)
の
方
(
はう
)
へ
降
(
お
)
りて
行
(
ゆ
)
くにも
坂
(
さか
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「そうだ、その
意気
(
いき
)
だ、しっかりやれ。」と、
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
で、
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんに
応援
(
おうえん
)
しながら、
塀
(
へい
)
の
節穴
(
ふしあな
)
から
目
(
め
)
をはなしませんでした。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
が、いまは
開
(
ひら
)
けた。その
頃
(
ころ
)
、
友
(
とも
)
だちが
來
(
き
)
て、
酒屋
(
さかや
)
から
麥酒
(
ビイル
)
を
取
(
と
)
ると、
泡
(
あわ
)
が
立
(
た
)
たない、
泡
(
あわ
)
が、
麥酒
(
ビイル
)
は
決
(
けつ
)
して
泡
(
あわ
)
をくふものはない。が、
泡
(
あわ
)
の
立
(
た
)
たない
麥酒
(
ビイル
)
は
稀有
(
けう
)
である。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
嬶
(
かゝあ
)
や
子
(
こ
)
ども
等
(
ら
)
のひきづツてゐるぼろ をみると、もうやめよう、もうやめようとは
思
(
おも
)
ふんですが、またすぐ
酒屋
(
さかや
)
の
店先
(
みせさき
)
をとほつて、あのいいぷうんとくる
匂
(
にほ
)
ひを
嗅
(
か
)
ぐと
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
酒屋
(
さかや
)
はその
後
(
ご
)
、なんといっても
酒
(
さけ
)
をもってこなくなりました。これには、みんなこまりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
あの、コロ、コロ、いう
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
は、
私
(
わたし
)
が、ここから
遠
(
とお
)
い、
東
(
ひがし
)
の
方
(
ほう
)
の
町
(
まち
)
を
飛
(
と
)
んでいるときに、
白壁
(
しらかべ
)
の
倉
(
くら
)
のある、
古
(
ふる
)
い、
大
(
おお
)
きな
酒屋
(
さかや
)
があった。
春の真昼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けふは
妾
(
わたし
)
に
何
(
なに
)
か
言
(
ゆ
)
はれたのがよくよく、くやしかつたとみえまして、
目
(
め
)
が
覺
(
さ
)
めると、しくしく
泣
(
な
)
きながら、また
出
(
で
)
て
行
(
い
)
つたんです。
屹度
(
きつと
)
、
酒屋
(
さかや
)
へです。
私
(
わたし
)
は
酒
(
さけ
)
を
憎
(
にく
)
みます。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
お
銚子
(
てうし
)
は
入
(
いり
)
が
惡
(
わる
)
くつて、しかも
高値
(
たか
)
いと
言
(
い
)
ふので、
式
(
かた
)
だけ
誂
(
あつら
)
へたほかには、
町
(
まち
)
の
酒屋
(
さかや
)
から
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ほんとうに、このときばかりは
怒
(
おこ
)
って、
清
(
せい
)
ちゃんの
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
いかけました。
清
(
せい
)
ちゃんは、
逃
(
に
)
げ
場
(
ば
)
を
失
(
うしな
)
って、
酒屋
(
さかや
)
さんの
店
(
みせ
)
へ
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
みました。
仲よしがけんかした話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
酒屋
(
さかや
)
にたゞすと、「
拔
(
ぬ
)
く
時
(
とき
)
倒
(
さかさ
)
にして、ぐん/\お
振
(
ふ
)
りなさい、
然
(
さ
)
うすると
泡
(
あわ
)
が
立
(
た
)
ちますよ、へい。」と
言
(
い
)
つたものである。
十日
(
とをか
)
、
腹
(
はら
)
を
瀉
(
くだ
)
さなかつたのは
僥倖
(
げうかう
)
と
言
(
い
)
ひたい——
今
(
いま
)
はひらけた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
家
(
うち
)
にじっとしていられませんでした。ちょうど
叔父
(
おじ
)
さんが、
店
(
みせ
)
にいなかったので、
幸吉
(
こうきち
)
は、
酒屋
(
さかや
)
の
前
(
まえ
)
の
空
(
あ
)
き
地
(
ち
)
の
方
(
ほう
)
へ
走
(
はし
)
っていきました。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最
(
も
)
う、
角
(
かど
)
の
其
(
そ
)
の
酒屋
(
さかや
)
に
隔
(
へだ
)
てられて、
此處
(
こゝ
)
からは
見
(
み
)
えないが、
山
(
やま
)
へ
昇
(
のぼ
)
る
坂下
(
さかした
)
に、
崖
(
がけ
)
を
絞
(
しぼ
)
る
清水
(
しみづ
)
があつて、
手桶
(
てをけ
)
に
受
(
う
)
けて、
眞桑
(
まくは
)
、
西瓜
(
すゐくわ
)
などを
冷
(
ひや
)
す
水茶屋
(
みづぢやや
)
が二
軒
(
けん
)
ばかりあつた……
其
(
それ
)
も十
年
(
ねん
)
一昔
(
ひとむかし
)
に
成
(
な
)
る。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
酒屋
(
さかや
)
さんは、ああいうのを、アプレゲールとか、いうので、いままでの
日本人
(
にっぽんじん
)
とちがっているのだと、いっていましたよ。」
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
狐
(
きつね
)
の
豆府屋
(
とうふや
)
、
狸
(
たぬき
)
の
酒屋
(
さかや
)
、
獺
(
かはうそ
)
の
鰯賣
(
いわしこ
)
も、
薄日
(
うすび
)
にその
中
(
なか
)
を
通
(
とほ
)
つたのである。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「やさしい、
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんが、
途方
(
とほう
)
にくれていますから、
水先案内
(
みずさきあんない
)
をしてやります。」と、
鷭
(
ばん
)
は、かわいらしい
目
(
め
)
を
上
(
あ
)
げて
太陽
(
たいよう
)
を
見
(
み
)
ました。
酒屋のワン公
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
家主
(
やぬし
)
は、
戦争中
(
せんそうちゅう
)
、
竹
(
たけ
)
の
子
(
こ
)
生活
(
せいかつ
)
をした
人
(
ひと
)
から、
時計
(
とけい
)
や、
双眼鏡
(
そうがんきょう
)
や、
空気銃
(
くうきじゅう
)
など
安
(
やす
)
く
買
(
か
)
い
取
(
と
)
ったのだと、やはり
酒屋
(
さかや
)
のおじさんがいっていました。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
酒屋
(
さかや
)
へきた
小僧
(
こぞう
)
は、どこかの
孤児院
(
こじいん
)
からきたのだということでした。それを
見
(
み
)
ても、
彼
(
かれ
)
には、
頼
(
たよ
)
るものがなかったのです。
酒屋のワン公
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
が、おじいさんの
家
(
いえ
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
りかかりますと、こまどりの
鳴
(
な
)
く
声
(
こえ
)
を
聞
(
き
)
いてびっくりしました。
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
四
里
(
り
)
ばかり
離
(
はな
)
れた
田舎
(
いなか
)
だが、なに、
汽車
(
きしゃ
)
に
乗
(
の
)
ればすぐにゆけるところだ。
大
(
おお
)
きな
酒屋
(
さかや
)
で
小僧
(
こぞう
)
が
入
(
い
)
り
用
(
よう
)
だというから、そこへ
龍雄
(
たつお
)
をやってはどうだ。
海へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
考
(
かんが
)
えると、いつか
犬
(
いぬ
)
にかまれた
三味線弾
(
しゃみせんひ
)
きの
女
(
おんな
)
でした。
酒屋
(
さかや
)
のワン
公
(
こう
)
は、この
人
(
ひと
)
につれられて
遠
(
とお
)
くいってしまいました。
酒屋のワン公
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もう、
得意
(
とくい
)
をまわったのか、
早
(
はや
)
いなあ。」と、そこへやってきたのは、
同
(
おな
)
じ
年
(
とし
)
ごろの
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんでありました。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
俺
(
おれ
)
は
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
なんかになるのはいやだから
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
ってきた。
銭
(
おあし
)
がちっともないから
鉄道線路
(
てつどうせんろ
)
を
歩
(
ある
)
いてきたよ。」
海へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「かわいそうに、もし
人間
(
にんげん
)
が、
自分
(
じぶん
)
の
子供
(
こども
)
がいなくなったらどんなだろう?」と、
酒屋
(
さかや
)
のかみさんは、
思
(
おも
)
いました。
森の中の犬ころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじいさんは、このこまどりの
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
を
聞
(
き
)
きつけたら、いまにも
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
が
飛
(
と
)
んでくるだろうと
思
(
おも
)
いました。
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんな
冗談
(
じょうだん
)
が、とうとうほんとうになって、ねこは、ある
日
(
ひ
)
、
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
の
自転車
(
じてんしゃ
)
に
乗
(
の
)
せられて、
家
(
うち
)
からだいぶ
離
(
はな
)
れた、さびしい
寺
(
てら
)
の
境内
(
けいだい
)
へ
捨
(
す
)
てられました。
小ねこはなにを知ったか
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おお、
酒屋
(
さかや
)
のご
隠居
(
いんきょ
)
さんですか。あなたが、このさるを
買
(
か
)
ってくだきれば、
私
(
わたし
)
は、
町
(
まち
)
へ
持
(
も
)
っていく
骨
(
ほね
)
おりなしにすみます。」と、かりゅうどは、
答
(
こた
)
えました。
子ざると母ざる:母が子供に読んできかせてやる童話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ほどへだたった
町
(
まち
)
の
酒屋
(
さかや
)
に、
嫁入
(
よめい
)
りがありました。その
評判
(
ひょうばん
)
は、この
村
(
むら
)
でもたいしたものでありました。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、それを、
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
に
渡
(
わた
)
してやったら、
主人
(
しゅじん
)
がどんなに
喜
(
よろこ
)
ぶだろうかということを
知
(
し
)
りました。
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
母犬
(
おやいぬ
)
の
留守
(
るす
)
の
間
(
ま
)
に、
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
がやってきて、一ぴきの
小犬
(
こいぬ
)
をさらってゆきました。
森の中の犬ころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
家
(
いえ
)
を
出
(
で
)
ると、さびしいけれど
町
(
まち
)
になります。お
菓子屋
(
かしや
)
や、くだもの
屋
(
や
)
や、
酒屋
(
さかや
)
や、
薬屋
(
くすりや
)
などがあって、
角
(
かど
)
のところにある、ラジオ
屋
(
や
)
の
前
(
まえ
)
をまがると、
細
(
ほそ
)
い
道
(
みち
)
となります。
だれにも話さなかったこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子
(
こ
)
ざるは、こうして、その
日
(
ひ
)
から、
酒屋
(
さかや
)
の
正
(
しょう
)
ちゃんや、かね
子
(
こ
)
さんの
遊
(
あそ
)
び
相手
(
あいて
)
となったのです。
子ざると母ざる:母が子供に読んできかせてやる童話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、こう
聞
(
き
)
くと、やはり
自分
(
じぶん
)
のお
母
(
かあ
)
さんではなかったことを
知
(
し
)
りました。そして、
泣
(
な
)
くのをやめて、とぼとぼと、それから、
酒
(
さけ
)
を
買
(
か
)
いに
酒屋
(
さかや
)
の
方
(
ほう
)
へと
歩
(
ある
)
いてゆきました。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おもしろいでしょうね。」と、わざとらしく、
酒屋
(
さかや
)
の
主人
(
しゅじん
)
は、あいづちを
打
(
う
)
ちました。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小太郎
(
こたろう
)
は、
父親
(
ちちおや
)
はどうしたのだろうと
思
(
おも
)
って、
酒屋
(
さかや
)
の
入
(
い
)
り
口
(
ぐち
)
に
立
(
た
)
って、うす
暗
(
ぐら
)
い
内
(
うち
)
をのぞきました。しかしそこには、
父親
(
ちちおや
)
のいるけはいもなければ、また
人
(
ひと
)
の
話
(
はな
)
し
声
(
ごえ
)
もしませんでした。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
晩方
(
ばんがた
)
、
家
(
うち
)
に
帰
(
かえ
)
ると、
小
(
ちい
)
さな
徳利
(
とくり
)
をさげて、
町
(
まち
)
の
酒屋
(
さかや
)
へ
酒
(
さけ
)
を
買
(
か
)
いに
出
(
で
)
かけたのです。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、いまごろは、
父
(
ちち
)
があの
町
(
まち
)
の
角
(
かど
)
で、
自分
(
じぶん
)
を
捜
(
さが
)
していはしまいかと
思
(
おも
)
うと、また
酒屋
(
さかや
)
の
前
(
まえ
)
までもどってきました。けれど、そこにも、ついに
父
(
ちち
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
いだすことはできませんでした。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、
夜
(
よる
)
になって、
使
(
つか
)
いにやられるのを
恐
(
おそ
)
ろしがっていました。なぜなら、このごろ、
父親
(
ちちおや
)
は
暗
(
くら
)
くなってから、
酒
(
さけ
)
が
足
(
た
)
りないといっては、
町
(
まち
)
の
酒屋
(
さかや
)
まで
酒
(
さけ
)
を
買
(
か
)
いに、
正吉
(
しょうきち
)
をやったからであります。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一
軒
(
けん
)
の
酒屋
(
さかや
)
の
前
(
まえ
)
へきかかりますと、
父親
(
ちちおや
)
は
小太郎
(
こたろう
)
に
向
(
むか
)
かって
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
のある
酒屋
(
さかや
)
の
小舎
(
こや
)
の
中
(
なか
)
で、
宿無
(
やどな
)
し
犬
(
いぬ
)
が
子供
(
こども
)
を
産
(
う
)
みました。
森の中の犬ころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“酒屋”の解説
酒屋(さかや)は、酒を販売する卸売・小売業者である。酒店(しゅてん)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“酒屋”で始まる語句
酒屋男
酒屋半之助方