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轉
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てん
ふりがな文庫
“
轉
(
てん
)” の例文
新字:
転
『や、や、あの
旗
(
はた
)
は、あの
艦
(
ふね
)
は。』とばかり、
焦眉
(
せうび
)
の
急
(
きふ
)
も
忘
(
わす
)
れて
跳
(
をど
)
り
立
(
た
)
つ、
私
(
わたくし
)
も
急
(
いそ
)
ぎ
其
(
その
)
方
(
ほう
)
に
眼
(
まなこ
)
を
轉
(
てん
)
ぜんとしたが、
時
(
とき
)
既
(
すで
)
に
遲
(
おそ
)
かつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夫
(
をつと
)
の
敵
(
かたき
)
覺
(
おぼ
)
えたかと
云
(
いひ
)
さま彼の
懷劍
(
くわいけん
)
を
胴腹
(
どうばら
)
へ
突込
(
つきこみ
)
しかば
平
(
へい
)
四郎はアツト
聲
(
こゑ
)
立
(
たて
)
仰向
(
のつけ
)
に
倒
(
たふ
)
れ七
轉
(
てん
)
八
倒
(
たう
)
なす
故
(
ゆゑ
)
隣の
座敷
(
ざしき
)
は源八
歌浦
(
うたうら
)
なれば
此聲
(
このこゑ
)
に
驚
(
おどろ
)
き
馳來
(
はせきた
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ところが
彼
(
か
)
れは、
町奉行
(
まちぶぎやう
)
といふ
重
(
おも
)
い
役目
(
やくめ
)
を
承
(
うけたまは
)
つて、
多
(
おほ
)
くの
人々
(
ひと/″\
)
の
生殺與奪
(
せいさつよだつ
)
の
權
(
けん
)
を、
其
(
そ
)
の
細
(
ほそ
)
い
手
(
て
)
の
掌
(
たなそこ
)
に
握
(
にぎ
)
るやうになると
忽
(
たちま
)
ち一
轉
(
てん
)
して、
彼
(
か
)
れの
思想
(
しさう
)
は
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
然
(
しか
)
るに
今日
(
こんにち
)
の
状態
(
ぜうたい
)
は
如何
(
いかゞ
)
であるか、
外語研究
(
ぐわいごけんきう
)
の
旺盛
(
わうせい
)
はまことに
結構
(
けつこう
)
であるが、一
轉
(
てん
)
して
漫然
(
まんぜん
)
たる
外語崇拜
(
ぐわいごすうはい
)
となり、
母語
(
ぼご
)
の
輕侮
(
けいぶ
)
となり、
理由
(
りいう
)
なくして
母語
(
ぼご
)
を
捨
(
す
)
て
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
彼
(
かれ
)
は
平凡
(
へいぼん
)
な
宗助
(
そうすけ
)
の
言葉
(
ことば
)
のなかから、
一種
(
いつしゆ
)
異彩
(
いさい
)
のある
過去
(
くわこ
)
を
覗
(
のぞ
)
く
樣
(
やう
)
な
素振
(
そぶり
)
を
見
(
み
)
せた。
然
(
しか
)
しそちらへは
宗助
(
そうすけ
)
が
進
(
すゝ
)
みたがらない
痕迹
(
こんせき
)
が
少
(
すこ
)
しでも
出
(
で
)
ると、すぐ
話
(
はなし
)
を
轉
(
てん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
〔譯〕
濁水
(
だくすゐ
)
も亦水なり、一
澄
(
ちよう
)
すれば則ち
清水
(
せいすゐ
)
となる。
客氣
(
きやくき
)
も亦氣なり、一
轉
(
てん
)
すれば則ち
正氣
(
せいき
)
となる。
客
(
きやく
)
を
逐
(
お
)
ふの工夫は、只是れ己に克つなり、只是れ禮に
復
(
かへ
)
るなり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
勝手
(
かつて
)
な
氣焔
(
きえん
)
もやゝ
吐
(
は
)
き
疲
(
くた
)
ぶれた
頃
(
ころ
)
で、
蓋
(
けだ
)
し
話頭
(
わとう
)
を
轉
(
てん
)
じて
少
(
すこ
)
し
舌
(
した
)
の
爛
(
たゞ
)
れを
癒
(
いや
)
さうといふ
積
(
つも
)
りらしい。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この
際
(
さい
)
一言
(
いちげん
)
して
置
(
お
)
く
必要
(
ひつよう
)
のあることは
地震
(
ぢしん
)
の
副原因
(
ふくげんいん
)
といふことである。
即
(
すなは
)
ち
地震
(
ぢしん
)
が
起
(
おこ
)
るだけの
準備
(
じゆんび
)
が
出來
(
でき
)
てゐる
時
(
とき
)
、それを
活動
(
かつどう
)
に
轉
(
てん
)
ぜしめる
機會
(
きかい
)
を
與
(
あた
)
へるところの
誘因
(
ゆういん
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
何
(
なん
)
とせん
道
(
みち
)
を
間違
(
まちが
)
へたり
引返
(
ひきかへ
)
してと
復
(
また
)
跡戻
(
あともど
)
り、
大路
(
おほぢ
)
に
出
(
いづ
)
れば
小路
(
こうぢ
)
に
入
(
い
)
らせ
小路
(
こうぢ
)
を
縫
(
ぬひ
)
ては
大路
(
おほぢ
)
に
出
(
い
)
で
走
(
そう
)
幾走
(
いくそう
)
、
轉
(
てん
)
幾轉
(
いくてん
)
、
蹴
(
け
)
立
(
たつ
)
る
雪
(
ゆき
)
に
轍
(
わだち
)
のあと
長
(
なが
)
く
引
(
ひき
)
てめぐり
出
(
いづ
)
れば
又
(
また
)
以前
(
いぜん
)
の
道
(
みち
)
なり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
俗
(
ぞく
)
の
欲
(
ほつ
)
する
所
(
ところ
)
は
因
(
よ
)
つて
之
(
これ
)
を
(二五)
予
(
あた
)
へ、
俗
(
ぞく
)
の
否
(
ひ
)
とする
所
(
ところ
)
は
因
(
よ
)
つて
之
(
これ
)
を
去
(
さ
)
る。
其
(
そ
)
の
政
(
まつりごと
)
を
爲
(
な
)
すや、
善
(
よ
)
く
禍
(
わざはひ
)
に
因
(
よ
)
つて
福
(
さいはひ
)
と
爲
(
な
)
し、
敗
(
やぶ
)
れを
轉
(
てん
)
じて
功
(
こう
)
と
爲
(
な
)
し、
(二六)
輕重
(
けいぢう
)
を
貴
(
たつと
)
び、
權衡
(
けんかう
)
を
愼
(
つつし
)
めり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
ある朝——其頃私は甲の友達から乙の友達へといふ風に友達の下宿を
轉
(
てん
)
々として暮してゐたのだが——友達が學校へ出てしまつたあとの
空虚
(
くうきよ
)
な空氣のなかにぼつねんと一人
取殘
(
とりのこ
)
された。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
現
(
げん
)
に斯かる法の行はるる所にては火の付きたるホクチ樣のものを
枯
(
か
)
れ
草
(
くさ
)
に
裹
(
つつ
)
み
空中
(
くうちう
)
に於て
激
(
はげ
)
しく
振
(
ふ
)
り
動
(
うご
)
かすなり。コロボツクルも
此仕方
(
このしかた
)
を以て
燃
(
も
)
え草に
火焔
(
くわえん
)
を
移
(
うつ
)
し、此火焔をば再び
薪
(
たきぎ
)
に
轉
(
てん
)
ぜしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
平次は
轉
(
てん
)
じて娘のお勇に訊ねました。
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
濱島
(
はまじま
)
は
船
(
ふね
)
の
舷梯
(
げんてい
)
まで
到
(
いた
)
つた
時
(
とき
)
、
今
(
いま
)
一
度
(
ど
)
此方
(
こなた
)
を
振返
(
ふりかへ
)
つて、
夫人
(
ふじん
)
とその
愛兒
(
あいじ
)
との
顏
(
かほ
)
を
打眺
(
うちなが
)
めたが、
何
(
なに
)
か
心
(
こゝろ
)
にかゝる
事
(
こと
)
のあるが
如
(
ごと
)
く
私
(
わたくし
)
に
瞳
(
ひとみ
)
を
轉
(
てん
)
じて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
活動中
(
かつどうちゆう
)
或
(
あるひ
)
は
活動
(
かつどう
)
に
轉
(
てん
)
じそうな
火山
(
かざん
)
に
登
(
のぼ
)
るものは、この
種
(
しゆ
)
の
火山特性
(
かざんとくせい
)
に
注意
(
ちゆうい
)
する
必要
(
ひつよう
)
がある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
も
徹
(
とほ
)
れと
脇腹
(
わきばら
)
へ
愚刺
(
ぐさ
)
と計りに
差貫
(
さしつらぬ
)
けば何ぞ
溜
(
たま
)
らん庄兵衞は
呀
(
あつ
)
と叫も口の中押へ附られ聲出ず苦き儘に
悶
(
もがき
)
けるをお光は上へ
跨
(
またが
)
りて思ひの儘にゑぐりければ七
轉
(
てん
)
八
倒
(
たう
)
四
肢
(
し
)
を
振
(
ふるは
)
し
虚空
(
こくう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
昔
(
むかし
)
の
樣
(
やう
)
に
赫
(
くわつ
)
と
激
(
げき
)
して、すぐ
叔母
(
をば
)
の
所
(
ところ
)
へ
談判
(
だんぱん
)
に
押
(
お
)
し
掛
(
か
)
ける
氣色
(
けしき
)
もなければ、
今迄
(
いままで
)
自分
(
じぶん
)
に
對
(
たい
)
して、
世話
(
せわ
)
にならないでも
濟
(
す
)
む
人
(
ひと
)
の
樣
(
やう
)
に、
餘所
(
よそ
)
々々
(
/\
)
しく
仕向
(
しむ
)
けて
來
(
き
)
た
弟
(
おとうと
)
の
態度
(
たいど
)
が
急
(
きふ
)
に
方向
(
はうかう
)
を
轉
(
てん
)
じたのを
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕
(
ぼく
)
は
頭
(
かしら
)
を
轉
(
てん
)
じて
行手
(
ゆくて
)
を
見
(
み
)
た。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
端艇
(
たんてい
)
は
忽
(
たちま
)
ち
艇頭
(
ていとう
)
を
右
(
みぎ
)
に
轉
(
てん
)
じて、十二の「オール」の
波
(
なみ
)
を
切
(
き
)
る
音
(
おと
)
と
共
(
とも
)
に、
本艦
(
ほんかん
)
指
(
さ
)
して
矢
(
や
)
のやうに
進
(
すゝ
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
七ツの鐘なりと進めて出立させて置殺して取とはなにごとぞ
恨
(
うら
)
めしや長庵どのとひよろ/\立を
蹴轉
(
けころ
)
ばし
愚※々々
(
ぐづ/\
)
云はずと
默
(
だま
)
つて
亡
(
くた
)
ばれこの世の
暇
(
いとま
)
を
取
(
とら
)
せて
遣
(
やら
)
んと又切付れば七
轉
(
てん
)
八倒
(
ばつたう
)
空
(
くう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
轉
部首:⾞
18画
“轉”を含む語句
轉倒
轉覆
移轉
廻轉
一轉
寐轉
轉換
輾轉
臥轉
轉居
一等運轉手
流轉
轉婆
運轉手
轉地
寢轉
回轉
自轉
轉寢
轉落
...