“跡戻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あともど75.0%
あともどり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと自分の内縁の女房にして居るラサ府の婦人を想い出して阿母さんの方を打棄うっちゃって置いてまた跡戻あともどりをして来たという頓馬とんまな兵隊なんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
しかし、ほかには渡瀬という家がなさそうだから、跡戻あともどりをして、その前をうろついていると、——実は、気がおくしてはいりにくかったのだ——
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
こんな事を繰り返し繰り返し思っては、何遍か思想が初の発足点ほっそくてん跡戻あともどりをする。そのうちに頭がぼんやりして来て、何がなんだか分からなくなる。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)