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親
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したし
ふりがな文庫
“
親
(
したし
)” の例文
それに
親
(
したし
)
みて神を見、かつ己の真相を知り、以てヨブの如き平安と歓喜を
味
(
あじわ
)
うに至るのである。ヨブ記はこの事を教うる書物である。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
「奈良の公園に鹿が
飼
(
か
)
ひ
放
(
ぱな
)
しにしてあるのは気持が良い。吾々はお蔭で、動物の生活に
親
(
したし
)
んで彼等を愛する事が出来るやうになる。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
予の欧洲に赴いた目的は、日本の空気から遊離して、気楽に、
且
(
か
)
つ
真面目
(
まじめ
)
に、
暫
(
しば
)
らくでも文明人の生活に
親
(
したし
)
むことの外に何もなかつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
涙
脆
(
もろ
)
い女客などは、朝夕
親
(
したし
)
んだ宿の女どもといい知れぬ名残の惜まれて、馬車の窓からいくたびか見送りつつ揺られて行くのもあった。
秋の修善寺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
眼科の医者はこの錯覚(?)の為に度々僕に節煙を命じた。しかしこう云う歯車は僕の煙草に
親
(
したし
)
まない
二十
(
はたち
)
前にも見えないことはなかった。
歯車
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
投げやりな父に代り病身な母を助けて店の事を
殆
(
ほとん
)
ど一人で
切盛
(
きりもり
)
したためもあるが、歴史や文学書に
親
(
したし
)
んだので早く人情を解し
私の貞操観
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
別
(
べつ
)
にそれを
氣
(
き
)
にも
留
(
と
)
めなかつた。
夫
(
それ
)
にも
拘
(
かゝ
)
はらず、
二人
(
ふたり
)
は
漸
(
やうや
)
く
接近
(
せつきん
)
した。
幾何
(
いくばく
)
ならずして
冗談
(
じようだん
)
を
云
(
い
)
ふ
程
(
ほど
)
の
親
(
したし
)
みが
出來
(
でき
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
草
(
くさ
)
を
刈
(
かる
)
鎌
(
かま
)
をさへ
買求
(
かひもとむ
)
るほどなりければ、火の
為
(
ため
)
に
貧
(
まづし
)
くなりしに家を
焼
(
やき
)
たる
隣家
(
りんか
)
へ
対
(
むか
)
ひて
一言
(
いちごん
)
の
恨
(
うらみ
)
をいはず、
交
(
まじは
)
り
親
(
したし
)
むこと常にかはらざりけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
お勝手の格子が開いて、ソロリと入つて來たのは、石原の利助の娘で、平次には日頃恩にもなり、
親
(
したし
)
みも持つて居るお品。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
多助は今年三十一歳、山口屋善右衞門は五十三歳と相成り、
主従
(
しゅう/″\
)
親
(
したし
)
みの深い事
他
(
た
)
に
勝
(
すぐ
)
れ、善き心掛けの人ばかり寄りまするとは実に結構な事で。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
汝は一見以て彼らを凡人視することもあらん。彼らは尊大ならず。汝は容易に彼らに近づくを得べく、彼らの
親
(
したし
)
み
易
(
やす
)
きが故に、
狎
(
な
)
れ易しとなさん。
武士道の山
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
余所目
(
よそめ
)
にも
羨
(
うらや
)
まるゝほど
親
(
したし
)
げに彼れが首に手を巻きて別れのキスを移しながら「
貴方
(
あなた
)
、大事をお
取
(
とり
)
なさい、
内
(
うち
)
には
私
(
わたく
)
しが気遣うて待て居ますから」
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
三山の親切に対して
強
(
しい
)
て争う事も出来ずに不愉快な日を暮す間に、大阪の本社とは日に
乖離
(
かいり
)
するが東京の編輯局へは度々出入して自然
親
(
したし
)
みを増し
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
忽
(
たちま
)
ち
親
(
したし
)
み、忽ち
疎
(
うとん
)
ずるのが君の
習
(
ならい
)
で、
咬
(
か
)
み合せた歯をめったに開かず、真心を人の腹中に置くのが僕の性分であった。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
又
(
また
)
倶
(
とも
)
に
夢
(
ゆめ
)
む。
此
(
こ
)
の
度
(
たび
)
や
蒋侯神
(
しやうこうじん
)
、
白銀
(
しろがね
)
の
甲胄
(
かつちう
)
し、
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
き
白馬
(
はくば
)
に
跨
(
またが
)
り、
白羽
(
しらは
)
の
矢
(
や
)
を
負
(
お
)
ひて
親
(
したし
)
く
自
(
みづ
)
から
枕
(
まくら
)
に
降
(
くだ
)
る。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其内に追々進みて近きに来り、瑞暲北宝は無事に群中にありて大に安堵せり。然るに
彼
(
か
)
の両種馬は、予が傍らに来りて心あるが如く最も
親
(
したし
)
く接したり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
鈴木の
女主人
(
おんなあるじ
)
は次第に優に
親
(
したし
)
んで、立派な、気さくな
檀那
(
だんな
)
だといって褒めた。当時の優は黒い
鬚髯
(
しゅぜん
)
を蓄えていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
削らざれば
則
(
すなわ
)
ち朝廷の紀綱立たず。之を削れば
親
(
しん
)
を
親
(
したし
)
むの恩を
傷
(
やぶ
)
る。
賈誼
(
かぎ
)
曰く、天下の治安を
欲
(
ほっ
)
するは、
衆
(
おお
)
く諸侯を建てゝ
其
(
その
)
力を
少
(
すくな
)
くするに
若
(
し
)
くは無しと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
他所者
(
たしよもの
)
といふが第一、
加之
(
それに
)
、
頑固
(
いつこく
)
で、片意地で、お世辞一つ言はぬ
性
(
たち
)
なもんだから、兎角村人に
親
(
したし
)
みが薄い。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一度以前に呼んだことのあるのを覚えていて、
年増
(
としま
)
芸者の〆治は、
親
(
したし
)
げな笑顔で、無造作な口を利きました。私の目的にとっては、それが何よりの幸でした。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
更
(
さら
)
に
彼女
(
かのじょ
)
はその
生涯
(
しょうがい
)
の
最
(
もっと
)
も
重要
(
じゅうよう
)
なる
時期
(
じき
)
、十七
歳
(
さい
)
から三十三
歳
(
さい
)
までを
三浦半島
(
みうらはんとう
)
で
暮
(
く
)
らし、四百
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
彼女
(
かのじょ
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
が
親
(
したし
)
める
山河
(
さんが
)
に
自分
(
じぶん
)
も
親
(
した
)
しんだのでありました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
年々
(
としどし
)
の若葉ともいふ可き
新
(
あらた
)
の月日、また
世
(
よ
)
に
出
(
で
)
ない月日、待受けぬ月日、意外の月日、
好
(
すき
)
になる月日、
恐
(
おそろ
)
しい月日は歸つて來ても、過ぎた昔の
親
(
したし
)
みのある、願はしい
落葉
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
常に妹のやうに
親
(
したし
)
んでゐて軍人の妻君は、今度の戦争で、未亡人と
為
(
な
)
つたのであるから、教授夫人は例の気象とて殆んど自身の不幸のやうに悲しみ、良人にすゝめて
未亡人と人道問題
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
童
(
わらべ
)
ヶ丘
(
おか
)
がどれほどの童ヶ丘になりきたったか。この機会に
親
(
したし
)
く観て置きたいと私は思ったのである。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
恣
(
ほしいまま
)
に寒風が通り、湖水の光もそれを
甲
(
よろ
)
う山嶽も、その山嶽の上に無限に畳まって見える山嶽の雪も、ついに僕をして大戦後に起った熱烈難渋な芸術には
親
(
したし
)
ましめなかった。
リギ山上の一夜
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
貫一は
読了
(
よみをは
)
ると
斉
(
ひと
)
しく
片々
(
きれきれ
)
に引裂きて捨ててけり。宮の在らば
如何
(
いか
)
にとも言解くなるべし。彼の
親
(
したし
)
く
言解
(
いひと
)
かば、如何に
打腹立
(
うちはらだ
)
ちたりとも貫一の心の
釈
(
と
)
けざることはあらじ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私は人種同志が持つ特別な
親
(
したし
)
みというものが、非常に人間には存在するものだと思っている、よほどの特別仕立ての人間でない限りは、人は同じ人種と結婚したがるものだ。
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
「的場へは済生学舎の書生さんたちが来ます。私がこんな
恰幅
(
かっぷく
)
をしているものですから、雲岳女史などいって
親
(
したし
)
んでくれます」などといって、はつは
嬉
(
うれ
)
しそうにしていました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
この半白の頭をした男の人は、さっきより一層
親
(
したし
)
くなったように木之助には感じられた。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
この話は死んだ某氏の娘が
親
(
したし
)
く話したのを聞いた人から自分が聞いたのである。
取り交ぜて
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
冬になって骨あらわに瘠せて見えると「あらお山が寒そうな」という。雪げに見えなくなると、お光は
終日
(
ひねもす
)
悵然
(
ちょうぜん
)
として居る。年とる程
親
(
したし
)
みが深うなって、見れば見る程山はいよいよいきて見える。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
この中で住友は伊予の別子の銅山を元禄以来開いており、その地は幕府領ではあるが、私の藩が預かっていたから住友と特別の
親
(
したし
)
みもあった訳だが、それでも金の事となると随分談判に骨が折れた。
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
お前の顔は不思議な
親
(
したし
)
みのないものに見える
幸福が遅く来たなら
(新字旧仮名)
/
生田春月
(著)
出代に早く
親
(
したし
)
む子供かな
五城
(
ごじょう
)
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
開き見るに
古金
(
こきん
)
許多
(
そくばく
)
あり兵助大いに喜び
縁者
(
えんじや
)
又は
親
(
したし
)
き者へも深く
隱
(
かく
)
し
置
(
おき
)
けるが如何して此事の
漏
(
もれ
)
たりけん
隣家
(
りんか
)
の
山口
(
やまぐち
)
六
郎右衞門
(
ろゑもん
)
が或日原田兵助方へ來り
稍
(
やゝ
)
時候の
挨拶
(
あいさつ
)
も
終
(
をは
)
りて
四方山
(
よもやま
)
の
咄
(
はなし
)
に
移
(
うつ
)
りし時六郎右衞門兵助に
向
(
むかひ
)
て貴殿には
先達
(
せんだつ
)
て古金の
入
(
いり
)
し
瓶
(
かめ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
草
(
くさ
)
を
刈
(
かる
)
鎌
(
かま
)
をさへ
買求
(
かひもとむ
)
るほどなりければ、火の
為
(
ため
)
に
貧
(
まづし
)
くなりしに家を
焼
(
やき
)
たる
隣家
(
りんか
)
へ
対
(
むか
)
ひて
一言
(
いちごん
)
の
恨
(
うらみ
)
をいはず、
交
(
まじは
)
り
親
(
したし
)
むこと常にかはらざりけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
最も頑固な家族制度の中に旧式な生活を維持している大華族や大富豪ほど四民平等的の
親
(
したし
)
みを持ちがたい者はありません。
激動の中を行く
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
二葉亭も
院本
(
いんぽん
)
や小説に沈潜して好んで
馬琴
(
ばきん
)
や
近松
(
ちかまつ
)
の真似をしたが、根が漢学育ちで国文よりはむしろ漢文を喜び、かつ深く露西亜文に
親
(
したし
)
んでいたから
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
一
頁
(
ページ
)
も
眼
(
め
)
を
通
(
とほ
)
さないで、
日
(
ひ
)
を送ることがあると、習慣上
何
(
なに
)
となく荒癈の感を催ふした。だから大抵な事故があつても、成るべく都合して、活字に
親
(
したし
)
んだ。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
滞留期が短くて、すべて表面
計
(
ばか
)
りを
一瞥
(
いつべつ
)
して来たに過ぎない予等ですら
斯
(
か
)
うであるから、久しく欧洲の
内景
(
ないけい
)
に
親
(
したし
)
んだ人人は幾倍か
此
(
この
)
感が深いことであらう。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
鹿太は元服すると間もなく、これまで姉のやうにして
親
(
したし
)
んでゐた丈と、真の夫婦になつた。此頃から鹿太は岡山の
阿部守衛
(
あべもりゑ
)
の内弟子になつて、撃剣を学んだ。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
其際伴氏は上等士官として艦長の代理たり。其際には最も
親
(
したし
)
く且つ予と年齢も
同
(
おなじ
)
きを以て最も親くせり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
一度
冥途
(
めいど
)
を
徜徉
(
さまよ
)
ってからは、仏教に
親
(
したし
)
んで参禅もしたと聞く。——小母さんは寺子屋時代から、小僧の父親とは
手習傍輩
(
てならいほうばい
)
で、そう毎々でもないが、時々は
往来
(
ゆきき
)
をする。
絵本の春
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
故友に於ては最も
王達善
(
おうたつぜん
)
を
親
(
したし
)
む。故に其の
寄
二
王助教達善
一
おうじょきょうたつぜんによす
の長詩の前半、自己の感慨
行蔵
(
こうぞう
)
を
叙
(
じょ
)
して
忌
(
い
)
まず、道衍自伝として
看
(
み
)
る可し。詩に曰く
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
昔、あの
菅原雅平
(
すがわらまさひら
)
と
親
(
したし
)
ゅう交っていた頃にも、度々このような議論を闘わせた。御身も知って
居
(
お
)
られようが、
雅平
(
まさひら
)
は予と違って、一図に信を起し易い、云わば朴直な生れがらじゃ。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
性来多く山水の美に
親
(
したし
)
まざりし貫一は、
殊
(
こと
)
に心の往くところを知らざるばかりに
愛
(
め
)
で
悦
(
よろこ
)
びて、清琴楼の二階座敷に
案内
(
あない
)
されたれど、内には
入
(
い
)
らで、始より滝に向へる
欄干
(
らんかん
)
に
倚
(
よ
)
りて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
俺が死ぬんだから、ここで一つ華やかにして見せようというようなのがある。内心、人と和し神と
親
(
したし
)
み、心に一点の悔ゆることなく、安らけく死を迎う、これは
頗
(
すこぶ
)
る少いものだと思う。
「死」の問題に対して
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
私は更に
俯瞰
(
ふかん
)
して、二層目の
入母屋
(
いりもや
)
の
甍
(
いらか
)
にほのかに、それは奥ゆかしく、薄くれないの線状の
合歓
(
ねむ
)
の花の咲いているのを見た。樹木の花を上からこれほど近く
親
(
したし
)
く観ることは初めてである。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
されば東洋人はあるいは風月に
親
(
したし
)
み、あるいは詩歌
管絃
(
かんげん
)
の
楽
(
たのし
)
みに従いて、人生の憂苦をその時だけ忘れるを
以
(
もっ
)
て「慰め」と思っている。
従
(
したがっ
)
てなお低級なる「慰め」の道も起り得るのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
境遇
(
ところ
)
は
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
を
映
(
うつ
)
すとやら、
自分
(
じぶん
)
が
現世時代
(
げんせじだい
)
に
親
(
したし
)
んだのとそっくりの
景色
(
けしき
)
の
中
(
なか
)
に
犇
(
ひし
)
と
抱
(
いだ
)
かれて、
別
(
べつ
)
に
為
(
な
)
すこともなくたった
一人
(
ひとり
)
で
暮
(
く
)
らして
居
(
お
)
りますと、
考
(
かんがえ
)
はいつとはなしに
遠
(
とお
)
い
遠
(
とお
)
い
昔
(
むかし
)
に
馳
(
は
)
せ
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“親”の意味
《名詞》
(おや)父と母の汎称。
(出典:Wiktionary)
“親”の解説
(en: parent(s))とは、子を持つ人のことである。父親(男親)と母親(女親)の汎称である。
親と子をあわせて親子という。
(出典:Wikipedia)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
“親”を含む語句
父親
母親
親父
親爺
親戚
両親
親類
親友
親密
親兄弟
親父様
親仁
親方
兩親
親族
肉親
親子
親孝行
親分
親心
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