“古金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるがね42.9%
こきん35.7%
ふるかね14.3%
かね7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軒に古金ふるがねがたくさん積んであるのでもわかったし、真っ黒にいぶっているひさしは、どうあっても鍛冶屋の家でなければならない。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お筆は嬉し涙にくれて見送って居りましたがうちへ帰って包を明けて見ますと古金こきんで四五十両、お筆はびっくりして四辺あたりを見廻し
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
谷中は寺の多い処だからでもあろうか、朱漆しゅうるしの所々に残っている木魚もくぎょや、胡粉ごふんげた木像が、古金ふるかねかずそろわない茶碗小皿との間に並べてある。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あのなんとか云ったっけともえの紋じゃアねえ、三星とか何とか云ういんが押して有る古金かねを八百両何家どこかで家尻を切って盗んだ泥坊が廻り廻って来てそれでまア、の親孝行な…
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)