“こきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古今38.9%
古金27.8%
胡琴11.1%
古錦5.6%
孤禽5.6%
孤衾5.6%
鼓欣5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それはかうさ……」細川侯は、そのむかし御先祖の幽斎老が古今こきん伝授を講釈した折のやうに勿体ぶつて、声に一寸調子をつけながらいつた。
「こりゃア驚いた。これはいかにも宝永乾字ほうえいかんじ。いたって性のいい小判だが、こんな古金こきんをどこから持って来るのだ」
ゆくりなく高き胡琴こきんの音のなかに今日けふ啜り泣く我れを聞くかな
ただその中でも津軽のコギンは、あるいは古錦こきんおんだなどと謂った人もあるくらいに、殊に精巧な美しいものが多かったのである。それを作るのも容易のわざではなかった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「おさびしいか。おお、秘園の孤禽こきんは、さびしさびしと啼くか。——時に夫人、予の遠征軍が、この城をも焼かず、張繍の降参をも聞き届けたのは、いかなる心か知っておられるか」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孤衾こきん襟寒き苦学自炊の日を送つて来たのだといふ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と呉へ申し入れ、また朝野に向って、時は今なることを、大いに鼓欣こきん宣伝させた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)