トップ
>
古今
>
こきん
ふりがな文庫
“
古今
(
こきん
)” の例文
「近衛前嗣卿から贈られた
古今
(
こきん
)
です。みずから和歌を
詠
(
よ
)
もうなどとは思わぬが、
兵馬倥偬
(
へいばこうそう
)
のあいだにも、歌心は有りたく思う」
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それはかうさ……」細川侯は、そのむかし御先祖の幽斎老が
古今
(
こきん
)
伝授を講釈した折のやうに勿体ぶつて、声に一寸調子をつけながらいつた。
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
しかるに万葉から
古今
(
こきん
)
を経るに従って、この精神には外来の宗教哲学の消極的保守的な色彩がだんだん濃厚に浸潤して来た。すなわち普通の意味での
寂
(
さ
)
びを帯びて来たのである。
俳諧の本質的概論
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
僕は『
古今
(
こきん
)
和歌集』のなかにある菊に寄せたる一首を読んで、さすがに菊は長命のシンボルなりと少なからず趣味を感じ、なお老いてもよく菊のごとく老の花を咲かせ、老の
香
(
か
)
を放ち
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
書
(
ほん
)
はなにを読みますか。
古今
(
こきん
)
のなかでは誰を好みます、万葉のうちではどの歌を愛誦されますか。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
美濃
(
みの
)
の養老と
伊吹
(
いぶき
)
の山のくびれには、万葉や
古今
(
こきん
)
に、古くからわび歌われた幾つかの古駅があり、関ヶ原から湖南へ往来する旅人たちは、この峡谷の街道をあゆむごとに
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それらの辻や溝の
辺
(
ほとり
)
のものであろう、所々は、柳、桜に染められて、
実
(
げ
)
にや、万葉の
詞藻
(
しそう
)
を継いで、
古今
(
こきん
)
の調べを詠み競う人たちの屋根は、ここにこそあるべきはず——と
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ほんの、
古今
(
こきん
)
のまね
詠
(
よ
)
みにすぎませんが」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“古今”の意味
《名詞》
古 今(ここん、こきん)
(ここん)昔と今。昔か今か。
(ここん)昔から今まで。その間の(長い)時間。副詞的にも用いられる。
(ここん)昔から今までならぶものがないほどすぐれていること。
(こきん)古今和歌集の略。
(出典:Wiktionary)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
“古今”で始まる語句
古今集
古今著聞集
古今無双
古今来
古今調
古今注
古今説海
古今未曾有
古今註
古今稀