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古金
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こきん
ふりがな文庫
“
古金
(
こきん
)” の例文
お筆は嬉し涙にくれて見送って居りましたが
家
(
うち
)
へ帰って包を明けて見ますと
古金
(
こきん
)
で四五十両、お筆は
恟
(
びっく
)
りして
四辺
(
あたり
)
を見廻し
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「こりゃア驚いた。これはいかにも
宝永乾字
(
ほうえいかんじ
)
。いたって性のいい小判だが、こんな
古金
(
こきん
)
をどこから持って来るのだ」
顎十郎捕物帳:17 初春狸合戦
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
開き見るに
古金
(
こきん
)
許多
(
そくばく
)
あり兵助大いに喜び
縁者
(
えんじや
)
又は
親
(
したし
)
き者へも深く
隱
(
かく
)
し
置
(
おき
)
けるが如何して此事の
漏
(
もれ
)
たりけん
隣家
(
りんか
)
の
山口
(
やまぐち
)
六
郎右衞門
(
ろゑもん
)
が或日原田兵助方へ來り
稍
(
やゝ
)
時候の
挨拶
(
あいさつ
)
も
終
(
をは
)
りて
四方山
(
よもやま
)
の
咄
(
はなし
)
に
移
(
うつ
)
りし時六郎右衞門兵助に
向
(
むかひ
)
て貴殿には
先達
(
せんだつ
)
て古金の
入
(
いり
)
し
瓶
(
かめ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
腹
(
はら
)
ン
中
(
なか
)
に五六十
両
(
りやう
)
の
金子
(
かね
)
が
這入
(
はいつ
)
てる、
加之
(
おまけ
)
に
古金
(
こきん
)
だ、
何
(
ど
)
うして
呉
(
くれ
)
よう、知つてるのは
己
(
おれ
)
ばかりだが、ウム、
宜
(
い
)
い事がある。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……定太郎と織元の娘を縁組みさせ、結納の三千両で息を吹きかえしたと見せ、たくし込んでおいた
古金
(
こきん
)
でそろそろ思惑をはじめようというのが実情なんです。
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
伴「なにー、
博賭
(
ばくち
)
に勝ったと、馬鹿ア云え、
汝
(
てめえ
)
の様なケチな一文賭博をする奴が
古金
(
こきん
)
で
授受
(
とりやり
)
をするかえ、
有体
(
ありてい
)
に申上げろ」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
箸
(
はし
)
で
段々
(
だん/″\
)
灰
(
はい
)
を
掻
(
か
)
いて
行
(
ゆ
)
くと
腹
(
はら
)
の
辺
(
あたり
)
に
塊
(
かたまり
)
があつたから木と竹の
箸
(
はし
)
でヅンと
突割
(
つきわ
)
ると
中
(
なか
)
から色も
変
(
かは
)
らず
山吹色
(
やまぶきいろ
)
の
古金
(
こきん
)
が出るから、
慌
(
あは
)
てゝ
両方
(
りやうはう
)
の
袂
(
たもと
)
へ
入
(
い
)
れながら。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
之
(
これ
)
を
執
(
とつ
)
てウームと
力任
(
ちからまか
)
せに
破
(
やぶ
)
るとザラ/\/\と
出
(
で
)
たのが
古金
(
こきん
)
で
彼此
(
かれこれ
)
五六十
両
(
りやう
)
もあらうかと
思
(
おも
)
はれる
程
(
ほど
)
、金
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“古金”で始まる語句
古金襴
古金屑
古金屋
古金陵
古金類