トップ
>
古金
>
ふるがね
ふりがな文庫
“
古金
(
ふるがね
)” の例文
軒に
古金
(
ふるがね
)
がたくさん積んであるのでもわかったし、真っ黒にいぶっている
廂
(
ひさし
)
は、どうあっても鍛冶屋の家でなければならない。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蠑螺堂
(
さざえどう
)
は
壊
(
こわ
)
し屋が買いましたが、百観音は
下金屋
(
したがねや
)
が買いました。下金屋というのは道具屋ではない。
古金
(
ふるがね
)
買いです。
幕末維新懐古談:33 蠑螺堂百観音の成り行き
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「それが氣に入らぬのぢや。筋の通つた人間でも立てることか、桂庵を内職にして居る町の誰彼れ——
例
(
たと
)
へば隣家の
古金
(
ふるがね
)
買ひ、金兵衞のやうな人間では話になるまい」
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
出水に洗われた川砂を掘りちらして、伊織は、
錆刀
(
さびがたな
)
の折れだの、
性
(
しょう
)
の分らぬ
古金
(
ふるがね
)
など拾って興がっていたが、そのうちに
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一家は
摘
(
つ
)
み
綿
(
わた
)
の師匠でお鶴といふ中年の一人者、一番手前の一軒は
古金
(
ふるがね
)
買の金兵衞の家で、これは
夥
(
おびたゞ
)
しいガラクタの山の中に住んでゐるやうな暮し、子澤山と見えて恐ろしく丈夫な物干竿が三本
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
散所民の女子供たちが、
古金
(
ふるがね
)
やボロの山をかこんで、小舟で運ぶ物をふるい分けているのだった。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それに、水をたたえ、
古金
(
ふるがね
)
の焼いたのを、投げこむと、いいあんばいに
沸
(
わ
)
いてくる。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“古金”で始まる語句
古金襴
古金屑
古金屋
古金陵
古金類