古金ふるかね)” の例文
谷中は寺の多い処だからでもあろうか、朱漆しゅうるしの所々に残っている木魚もくぎょや、胡粉ごふんげた木像が、古金ふるかねかずそろわない茶碗小皿との間に並べてある。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
父の源次は古金ふるかね買いをしていたが、繁次を坊主にするつもりだったらしい。
落葉の隣り (新字新仮名) / 山本周五郎(著)