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療治
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れうぢ
ふりがな文庫
“
療治
(
れうぢ
)” の例文
騷
(
さわが
)
したるに依て此方へ
召捕
(
めしとり
)
置たり但し吟味致すべきなれども亂心に
紛
(
まぎ
)
れなき故今日引渡し遣す尤も
由緒
(
ゆゐしよ
)
も是有家來ならば
隨分
(
ずゐぶん
)
念
(
ねん
)
を入て
療治
(
れうぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
年紀
(
とし
)
は
少
(
わか
)
し……
許嫁
(
いひなづけ
)
か、
何
(
なに
)
か、
身
(
み
)
に
替
(
か
)
へて
思
(
おも
)
ふ
人
(
ひと
)
でも、
入院
(
にふゐん
)
して
居
(
ゐ
)
て、
療治
(
れうぢ
)
が
屆
(
とゞ
)
かなかつた
所
(
ところ
)
から、
無理
(
むり
)
とは
知
(
し
)
つても、
世間
(
せけん
)
には
愚癡
(
ぐち
)
から
起
(
おこ
)
る、
人怨
(
ひとうら
)
み。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へえゝ
綺麗
(
きれい
)
なもんですなア、
私共
(
わたしども
)
の
家内
(
かない
)
は、
時々
(
とき/″\
)
私
(
わたし
)
が
貴方
(
あなた
)
の
処
(
ところ
)
へお
療治
(
れうぢ
)
に
参
(
まゐ
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
迎
(
むか
)
ひに
来
(
き
)
た事もありますが、
私
(
わたし
)
の
女房
(
にようばう
)
は今のやうな
好
(
い
)
い
女
(
をんな
)
ですか。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二三
人
(
にん
)
小
(
ちひ
)
さな
療治
(
れうぢ
)
が
濟
(
す
)
んで十二三の
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
が
仕事衣
(
しごとぎ
)
の
儘
(
まゝ
)
な二十四五の
百姓
(
ひやくしやう
)
に
負
(
お
)
はれて
醫者
(
いしや
)
の
前
(
まへ
)
に
据
(
す
)
ゑられた。
醫者
(
いしや
)
は
縁側
(
えんがは
)
の
明
(
あか
)
るみへ
座蒲團
(
ざぶとん
)
を
敷
(
し
)
いて
出
(
で
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
光線
(
くわうせん
)
が
成
(
な
)
るべく
餘計
(
よけい
)
取
(
と
)
れる
樣
(
やう
)
に
明
(
あか
)
るく
拵
(
こし
)
らへた
部屋
(
へや
)
の
二側
(
ふたがは
)
に、
手術用
(
しゆじゆつよう
)
の
椅子
(
いす
)
を
四臺
(
よだい
)
程
(
ほど
)
据
(
す
)
ゑて、
白
(
しろ
)
い
胸掛
(
むねかけ
)
をかけた
受持
(
うけもち
)
の
男
(
をとこ
)
が、
一人
(
ひとり
)
づゝ
別々
(
べつ/\
)
に
療治
(
れうぢ
)
をしてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
玄竹
(
げんちく
)
の
藥箱
(
くすりばこ
)
は
可
(
か
)
なり
重
(
おも
)
いものであつた。これは
玉造
(
たまつくり
)
の
稻荷
(
いなり
)
の
祭禮
(
さいれい
)
に
御輿
(
みこし
)
擔
(
かつ
)
いだ
町
(
まち
)
の
若
(
わか
)
い
衆
(
しう
)
がひどい
怪我
(
けが
)
をした
時
(
とき
)
玄竹
(
げんちく
)
が
療治
(
れうぢ
)
をしてやつたお
禮
(
れい
)
に
貰
(
もら
)
つたものであつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
この
人
(
ひと
)
は
父
(
とう
)
さん
達
(
たち
)
と
違
(
ちが
)
ひまして、
眼
(
め
)
の
療治
(
れうぢ
)
に
東京
(
とうきやう
)
まで
出掛
(
でか
)
けるといふことでした。なにしろ
父
(
とう
)
さんはまだ九
歳
(
さい
)
の
少年
(
せうねん
)
でしたから、
草鞋
(
わらぢ
)
をはくといふ
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ません。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
恁
(
か
)
くてイワン、デミトリチは
宿
(
やど
)
を
借
(
かり
)
る
事
(
こと
)
も、
療治
(
れうぢ
)
する
事
(
こと
)
も、
錢
(
ぜに
)
の
無
(
な
)
いので
出來兼
(
できか
)
ぬる
所
(
ところ
)
から、
幾干
(
いくばく
)
もなくして
町立病院
(
ちやうりつびやうゐん
)
に
入
(
い
)
れられ、
梅毒病患者
(
ばいどくびやうくわんじや
)
と
同室
(
どうしつ
)
する
事
(
こと
)
となつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
尤も見えると申したところで、まるつきり見えなかつた前に
比
(
くら
)
べての話で、不自由には大した變りはございません。相變らず
揉
(
も
)
み
療治
(
れうぢ
)
をして、細々と暮して居ります。へエ
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
通りたる時
不※
(
ふと
)
竹本政太夫方へ
呼込
(
よびこま
)
れ療治をなし居ける
中
(
うち
)
五六人義太夫を
習
(
なら
)
ひに來りしに元より城富も好の
道
(
みち
)
故
(
ゆゑ
)
我を忘れて聞ながら長く
療治
(
れうぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
頭痛の所へ打ちますと
却
(
かへつ
)
て
天窓
(
あたま
)
が痛んだり致しますので、あまり
療治
(
れうぢ
)
を
頼
(
たの
)
む者はありません。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「さう
直
(
す
)
ぐにや
癒
(
なほ
)
らねえな」
醫者
(
いしや
)
は
無愛想
(
ぶあいそ
)
にいつた。
百姓
(
ひやくしやう
)
は
依然
(
いぜん
)
として
蒼
(
あを
)
い
顏
(
かほ
)
をしながら
怪我人
(
けがにん
)
を
脊負
(
しよ
)
つて
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つた。それから二三
人
(
にん
)
の
療治
(
れうぢ
)
が
濟
(
す
)
んで
勘次
(
かんじ
)
の
番
(
ばん
)
に
成
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此
(
こ
)
の
按摩
(
あんま
)
どのは、
團栗
(
どんぐり
)
の
如
(
ごと
)
く
尖
(
とが
)
つた
頭
(
あたま
)
で、
黒目金
(
くろめがね
)
を
掛
(
か
)
けて、
白
(
しろ
)
の
筒袖
(
つゝそで
)
の
上被
(
うはつぱり
)
で、
革鞄
(
かはかばん
)
を
提
(
さ
)
げて、そくに
立
(
た
)
つて、「お
療治
(
れうぢ
)
。」と
顯
(
あら
)
はれた。——
勝手
(
かつて
)
が
違
(
ちが
)
つて、
私
(
わたし
)
は
一寸
(
ちよつと
)
不平
(
ふへい
)
だつた。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
而
(
さう
)
して
其
(
そ
)
れから
家
(
うち
)
の
暖
(
あたゝか
)
い
閑靜
(
かんせい
)
な
書齋
(
しよさい
)
に
歸
(
かへ
)
つて……
名醫
(
めいゝ
)
に
恃
(
かゝ
)
つて
頭痛
(
づつう
)
の
療治
(
れうぢ
)
でも
爲
(
し
)
て
貰
(
も
)
らつたら、
久
(
ひさ
)
しい
間
(
あひだ
)
私
(
わたくし
)
はもうこの
人間
(
にんげん
)
らしい
生活
(
せいくわつ
)
を
爲
(
し
)
ないが、
其
(
それ
)
にしても
此處
(
こゝ
)
は
實
(
じつ
)
に
不好
(
いや
)
な
所
(
ところ
)
だ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
療治
(
れうぢ
)
の
報酬
(
はうしう
)
に
藥箱
(
くすりばこ
)
の
進物
(
しんもつ
)
といふのは、
少
(
すこ
)
し
變
(
へん
)
だが、
本道
(
ほんだう
)
のほかに
外療
(
げれう
)
も
巧者
(
かうしや
)
の
玄竹
(
げんちく
)
は、
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
の
怪我
(
けが
)
を
十針
(
とはり
)
ほども
縫
(
ぬ
)
つて、
絲
(
いと
)
に
絡
(
から
)
んだ
血腥
(
ちなまぐさ
)
いものを、
自分
(
じぶん
)
の
口
(
くち
)
で
嘗
(
な
)
め
取
(
と
)
るといふやうな
苦勞
(
くらう
)
までして
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
召
(
めさ
)
れ城富を呼寄せ
療治
(
れうぢ
)
致させ
度
(
たき
)
由
(
よし
)
申されければ新左衞門は
畏
(
かしこ
)
まりて次へ下り早々
手紙
(
てがみ
)
を認めて
中間
(
ちうげん
)
に持せ遣しける斯くて使ひの者は長谷川町なる城富の
宅
(
たく
)
へ
行
(
ゆき
)
て
状箱
(
じやうばこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この
戸棚
(
とだな
)
に
夜具
(
やぐ
)
蒲団
(
ふとん
)
もあるよと
何
(
なに
)
から
何
(
なに
)
まで
残
(
のこ
)
らず
貸
(
か
)
して
下
(
すだ
)
すつてよ、
往
(
い
)
つた
当座
(
たうざ
)
だから
療治
(
れうぢ
)
はないや、
退屈
(
たいくつ
)
だらうと思つて
岩田屋
(
いはたや
)
の
御夫婦
(
ごふうふ
)
が
来
(
き
)
て、
四方山
(
よもやま
)
の話をして
居
(
を
)
ると
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さて
療治
(
れうぢ
)
となると
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
娘
(
むすめ
)
が
背後
(
うしろ
)
から
抱
(
だ
)
いて
居
(
ゐ
)
たから、
脂汗
(
あぶらあせ
)
を
流
(
なが
)
しながら
切
(
き
)
れものが
入
(
はい
)
るのを、
感心
(
かんしん
)
にじつと
耐
(
こら
)
へたのに、
何処
(
どこ
)
を
切違
(
きりちが
)
へたか、それから
流
(
なが
)
れ
出
(
だ
)
した
血
(
ち
)
が
留
(
と
)
まらず
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
昨日
(
きのふ
)
も
君
(
きみ
)
が
逆上
(
のぼせ
)
られた
後
(
のち
)
、
私
(
わたし
)
はハヾトフと
長
(
なが
)
いこと、
君
(
きみ
)
のことを
相談
(
さうだん
)
しましたがね、いや
君
(
きみ
)
も
此度
(
こんど
)
は
本氣
(
ほんき
)
になつて、
病氣
(
びやうき
)
の
療治
(
れうぢ
)
を
遣
(
や
)
り
給
(
たま
)
はんと
可
(
い
)
かんです。
私
(
わたし
)
は
友人
(
いうじん
)
として
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
打明
(
うちあ
)
けます。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
今
(
いま
)
の
白痴
(
ばか
)
も、
件
(
くだん
)
の
評判
(
ひやうばん
)
の
高
(
たか
)
かつた
頃
(
ころ
)
、
医者
(
いしや
)
の
内
(
うち
)
へ
来
(
き
)
た
病人
(
びやうにん
)
、
其頃
(
そのころ
)
は
未
(
ま
)
だ
子供
(
こども
)
、
朴訥
(
ぼくとつ
)
な
父親
(
てゝおや
)
が
附添
(
つきそ
)
ひ、
髪
(
かみ
)
の
長
(
なが
)
い、
兄貴
(
あにき
)
がおぶつて
山
(
やま
)
から
出
(
で
)
て
来
(
き
)
た。
脚
(
あし
)
に
難渋
(
なんじう
)
な
腫物
(
しゆもつ
)
があつた、
其
(
そ
)
の
療治
(
れうぢ
)
を
頼
(
たの
)
んだので。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
怜悧
(
りこう
)
な
生
(
うまれ
)
で
聞分
(
きゝわけ
)
があるから、三ツづつあひかはらず
鶏卵
(
たまご
)
を
吸
(
す
)
はせられる
汁
(
つゆ
)
も、
今
(
いま
)
に
療治
(
れうぢ
)
の
時
(
とき
)
不残
(
のこらず
)
血
(
ち
)
になつて
出
(
で
)
ることゝ
推量
(
すゐりやう
)
して、べそを
掻
(
か
)
いても、
兄者
(
あにじや
)
が
泣
(
な
)
くなといはしつたと、
耐
(
こら
)
へて
居
(
ゐ
)
た
心
(
こゝろ
)
の
内
(
うち
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“療治”の意味
《名詞》
療治(りょうじ)
病気やけがなどを治すこと。
(出典:Wiktionary)
療
常用漢字
中学
部首:⽧
17画
治
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“療治”で始まる語句
療治代
療治法