“秋風:あきかぜ” の例文
“秋風:あきかぜ”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明4
樋口一葉3
上田敏2
北村透谷1
芥川竜之介1
“秋風:あきかぜ”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > プロヴァンス文学100.0%
文学 > 英米文学 > 詩28.6%
文学 > ドイツ文学 > 詩15.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
秋風あきかぜ大和やまとゆるかりがねはいやとほざかるくもがくりつつ 〔巻十・二一二八〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
蕎麥そばさわやかでほそつよ秋雨あきさめがしと/\とあらつて秋風あきかぜがそれをかわかした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
真葛原まくずはらなびく秋風あきかぜ吹くごとに阿太あた大野おほぬはぎはなる 〔巻十・二〇九六〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
二人はそう話し合って、その夜は小屋のすみへ、テントをゆすぶる秋風あきかぜをききながらました。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
秋風あきかぜいています。かなたのもりが、黄色きいろくなってきました。しろくもが、そらんでゆきます。
昼のお月さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
朝夕あさゆふ秋風あきかぜにしみわたりて上清じやうせいみせ蚊遣香かやりかう懷爐灰くわいろばいをゆづり
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
硝子ガラスそとには秋風あきかぜいて、水底みなそこさかなのやうに、さむ/″\とひかつてゐた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
くちほころびから秋風あきかぜが断わりなしにはだでてはっくしょ風邪かぜを引いたと云う頃さかんに尾をり立ててなく。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さても秋風あきかぜきりひとか、らねばこそあれ雪佛ゆきぼとけ堂塔だうとういかめしくつくらんとか立派りつぱにせんとか
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
秋風あきかぜきはじめると、高原こうげん別荘べっそうにきていたみやこひとたちは、あわただしくげるようにまちかえってゆきました。
手風琴 (新字新仮名) / 小川未明(著)
秋風あきかぜやとてもすすきはうごくはず 三河みかは子尹しゐん
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
半死はんし状態じやうたいていした草木さうもくみな白髮はくはつへんじてちからない葉先はさき秋風あきかぜなびかされた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それから日に/\秋風あきかぜをこゝに見せて、其薄紫の穂が白く、青々とした其葉が黄ばみ、更に白らむ頃は、漬菜つけなを洗う七ちゃんが舌鼓したつづみうつ程、小川の水は浅くなる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
下総しもふさ市川いちかは中山なかやま船橋辺ふなばしへん郊行かう/\興深きようふかからず、秋風あきかぜくさめとなるをおぼえたる時の事にそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
秋風あきかぜ樹葉このはをからさんはあすのこと。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
秋風あきかぜはだへに寒しとてや山雀
秋の日 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
秋風あきかぜわたる青木立あをこだち
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
くもうすく秋風あきかぜきて
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
秋風あきかぜわたる青木立あをこだち
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
秋風あきかぜいて
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
さびしい一室ひとまに、ひとり革鞄かばんにらめくらをした沢は、しきり音訪おとなふ、さっ……颯と云ふ秋風あきかぜそぞ可懐なつかしさに、窓をける、とひややかな峰がひたいを圧した。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
秋風あきかぜに白波さわぎと萬葉集にうたはれたのはおもへば久遠の時代であるやうだけれど、たひら將門まさかどが西の大串おほくしから、ひがし小渡こわたりへ船を漕いだ時は、一面の水海みづうみだつたとはいふまでもない。
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
と云って、ふところは秋風あきかぜだから、東京や横浜までのして行って、ぶらぶら遊んでいるほどの元気も無し、ここなら誰も気がく気づかいも無いから、まあ五六日かくまって貰って、い時分に天から降ったようにのっそりと帰るつもり……。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そのふえは、ちょうど秋風あきかぜが、れたらすように、あわれなおとをたてるかとおもうと、はるのうららかなに、みどりいろうつくしい、もりなかでなく小鳥ことりこえのように、かわいらしいおとをたてていました。
港に着いた黒んぼ (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつぞは正氣しやうきかへりてゆめのさめたるごとく、父樣とゝさま母樣かゝさまといふをりのありもやすると覺束おぼつかなくも一日ひとひ二日ふたひたれぬ、空蝉うつせみはからをつゝもなぐさめつ、あはれかどなるやなぎ秋風あきかぜのおとこえずもがな。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ながあいだきたあおうみうえんだり、電信柱でんしんばしらうえにとまって、さえずっていましたつばめたちは、秋風あきかぜがそよそよといて、いろづくころになると、もはや、みなみほうのおうちかえらなければなりませんでした。
赤い船とつばめ (新字新仮名) / 小川未明(著)