“秋風落莫”の読み方と例文
読み方割合
しゅうふうらくばく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋風落莫しゅうふうらくばくと端坐している。もっとも、表面そう見えるだけで、肚の中ではなにを考えているのか知れたもんじゃない。
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
天皇のみまかられた行宮あんぐうは、ただの悲嘆などというものではなかった。——秋風落莫しゅうふうらくばく——とでもいうほかは、南朝衆臣の悲腸をあらわすことばもない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よく来てくれた。この頃は秋風落莫しゅうふうらくばくだ」
田園情調あり (新字新仮名) / 佐々木邦(著)