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左程
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さほど
ふりがな文庫
“
左程
(
さほど
)” の例文
大学をやめて新聞屋になる事が
左程
(
さほど
)
に不思議な現象とは思わなかった。余が新聞屋として成功するかせぬかは
固
(
もと
)
より疑問である。
入社の辞
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
◆容貌
蒙古人種
(
モンゴリアン
)
系の大きな顔で、赤味がかった頭髪はまだ
左程
(
さほど
)
に
禿
(
は
)
げていず、全体に醜くはないが、好男子という程でもない。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
仕合せなことには、賊が血の垂れるのを防ぐ為に、傷口を固く縛って置いてくれたので、出血も
左程
(
さほど
)
でなく、
漸
(
ようや
)
く一命をとりとめたのだ。
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
此
(
この
)
深山
(
しんざん
)
を
少
(
すこ
)
しばかり
迂回
(
うくわい
)
して
皈
(
かへ
)
つたとて、
左程
(
さほど
)
遲
(
おそ
)
くもなるまい、また
極
(
きわ
)
めて
趣味
(
しゆみ
)
ある
事
(
こと
)
だらうと
考
(
かんが
)
へたので、
私
(
わたくし
)
は
發議
(
はつぎ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
幸ひに風が無いので、火勢は
左程
(
さほど
)
四方には
蔓延
(
まんえん
)
せぬけれど、下の家の危さは、見て居ても、殆ど冷汗が出るばかりである。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
左程
(
さほど
)
にもない距離に思われても、歩いてみると案外、
紆余
(
うよ
)
曲折のあるのが山道の常で、日本左衛門の
飄々乎
(
ひょうひょうこ
)
たる姿を、
沢辺
(
さわべ
)
の向うに見ていながら
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
皆さん、従来、日本では黴毒患者の結婚ということが、
左程
(
さほど
)
の大問題とはなって居ないようですが、私は花嫁となる人が気の毒でなりませんでした。
暴風雨の夜
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
余は幸ひ苺作には力を入れ
居
(
を
)
らざりし為め
左程
(
さほど
)
にも
無之候
(
これなくさふら
)
へども、目下のところ五百
弗
(
ドル
)
程の負債出来奮闘真最中に候。
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
とあるのに
徴
(
ちょう
)
して明かで、その頃の京都の市中から馬を走らせて行く分には、
左程
(
さほど
)
の道のりではなかったであろう。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
此
(
こ
)
れを
左程
(
さほど
)
に
驚
(
おどろ
)
きませんでした、
種々
(
いろ/\
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
な
出來事
(
できごと
)
には
全然
(
すつかり
)
慣
(
な
)
れて
了
(
しま
)
つて。それが
居
(
ゐ
)
た
所
(
ところ
)
を
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ますと、
突然
(
とつぜん
)
復
(
ま
)
た
其
(
そ
)
れが
現
(
あら
)
はれました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それは生の時、その茎葉を揉めば、既に一種の香のある事が分るけれど、しかしその時は
左程
(
さほど
)
佳くは感じない。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「豪儀じゃ、豪儀じゃ、そちは
左程
(
さほど
)
になけれども、そちの身に添う慾心が
実
(
げ
)
に大力じゃ。大力じゃのう。ほめ遣わす。ほめ遣わす。さらばしかと預けたぞよ」
とっこべとら子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
北海道
(
ほくかいだう
)
に
移住後
(
いぢゆうご
)
、
冬時
(
とうじ
)
余
(
よ
)
の
服裝
(
ふくさう
)
は、
内地
(
ないち
)
に
在
(
あ
)
りし
時
(
とき
)
と
殆
(
ほと
)
んど
異
(
こと
)
ならず。
而
(
しか
)
して
當地
(
たうち
)
の
寒氣
(
かんき
)
を
左程
(
さほど
)
に
感
(
かん
)
ぜざるのみならず、
凍傷
(
とうしやう
)
等
(
とう
)
に
一度
(
いちど
)
も
犯
(
をか
)
されたる
事
(
こと
)
あらず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
女中がお車が
揃
(
そろ
)
いましたと云って来た。揃いましたは変だとは思ったが、
左程
(
さほど
)
気にも留めなかった。霽波が先に立って門口に出て車に乗る。安斎も僕も乗る。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
夫は
左程
(
さほど
)
日に焼けもせず、相変らずの元気で、東京へ着いた晩に旅館から叔父さんの
家
(
うち
)
までお栄を送りに行つて、夜の十時頃までも叔父さんと二人で話し込んだ位だ。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
明治も改元して
左程
(
さほど
)
しばらく経たぬ頃、
魚河岸
(
うおがし
)
に白魚と
鮎
(
あゆ
)
を専門に商う小笹屋という店があった。
とと屋禅譚
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
この嫁の問題で少し家内がごたごたする。男一人と女二人というような配合で、一人の女に気はあるが、
他
(
た
)
の一人の女には
左程
(
さほど
)
気が無く、それがごたごたの原因である。
白い光と上野の鐘
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
世間一般の人は
左程
(
さほど
)
に思わざるべけれども、唯学者にして始めてこの苦痛の苦味を知るべきのみ。
人生の楽事
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「持病とあれば
左程
(
さほど
)
案じることもなかろう、
癒
(
なお
)
るまで
逗留
(
とうりゅう
)
して、それから出発せらるるが
宜
(
よ
)
い」
切支丹転び
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「かしこまりまして御座る。三里と申しても四里近く御座ろうが。道は
左程
(
さほど
)
でも——」
大岡越前の独立
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
申し付るこそ重役も
左程
(
さほど
)
目の無きものどもにもあるまじ殊に其の方が
面體
(
めんてい
)
斯
(
かく
)
まで
愚鈍
(
うつけ
)
者とも見えず是程の
辨
(
わき
)
まへなきこともあるべからず是には何か
仔細
(
しさい
)
あらんとじり/\
眞綿
(
まわた
)
で首を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そういう
詮議
(
せんぎ
)
を必要としない程統一せられていて、読者は
左程
(
さほど
)
解釈上思い悩むことが無くて済んでいるのは、視覚も聴覚も融合した、一つの感じで無理なく
綜合
(
そうごう
)
せられて居るからである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
友「宜しゅうございます、そう云う腹の腐った女でございますなら思いきりますから、
女房
(
にょうぼ
)
にでも
情婦
(
いろ
)
にでも
貴方
(
あなた
)
の御勝手になさい、
左程
(
さほど
)
執心
(
しゅうしん
)
のあるお村なら
長熨斗
(
ながのし
)
をつけて上げましょう」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
〽先や
左程
(
さほど
)
にも思やせぬのに、こちゃ登りつめ、山を越えて逢いにゆく。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私達は此の急崖の縁に孤立した岩壁の中途の段の上に立って暫く躊躇した、南日君は狭間を下りて崖上りを試みようとする。下りるのは
左程
(
さほど
)
でもないが登るのが危険であるから強いて留める。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
さればと謂ツて、ナンセンスといふ方では無い。相
鷹
(
おう
)
に苦勞もあれば、また女性の
免
(
まぬが
)
れぬ苦勞性の
點
(
とこ
)
もある。
無垢
(
むく
)
か何うか、其れは假りに
疑
(
ぎ
)
問として置くとして、
左程
(
さほど
)
濁つた女で無いのは確だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
山楂子の実は
甘酸
(
あまず
)
っぱい味がして、
左程
(
さほど
)
まずくもないそうだけれど、その
埃
(
ほこり
)
だらけなのに
怖毛
(
おじけ
)
をふるって、私達はとうとう手が出なかった。この山楂子売りはハルビン街上風景の一主要人物である。
踊る地平線:01 踊る地平線
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
それについては
津浪襲來
(
つなみしゆうらい
)
の
常習地
(
じようしゆうち
)
といふものがある。この
常習地
(
じようしゆうち
)
は
右
(
みぎ
)
に
記
(
しる
)
したような
地震
(
ぢしん
)
に
見舞
(
みま
)
はれた
場合
(
ばあひ
)
、
特別
(
とくべつ
)
の
警戒
(
けいかい
)
を
要
(
よう
)
するけれども、
其他
(
そのた
)
の
地方
(
ちほう
)
に
於
(
おい
)
ては
左程
(
さほど
)
の
注意
(
ちゆうい
)
を
必要
(
ひつよう
)
としないのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
が、寺は其反対に荒れ果てて、門は
左程
(
さほど
)
でもなかったが、突当りの本堂も、
其側
(
そのそば
)
の
庫裏
(
くり
)
も、多年の
風雨
(
ふうう
)
に
曝
(
さらさ
)
れて、処々壁が落ち、
下地
(
したじ
)
の骨が
露
(
あら
)
われ、屋根には名も知れぬ草が生えて、
甚
(
ひど
)
く
淋
(
さび
)
れていた。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「ですがね、恨みという奴は、恨まれる方では
左程
(
さほど
)
に思わなくても、恨む側には何層倍も強く感じられる場合が、往々あるものですからね」
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
有名になった事が
左程
(
さほど
)
の自慢にはならぬが、墨汁一滴のうちで
暗
(
あん
)
に余を激励した故人に対しては、此作を地下に寄するのが或は
恰好
(
かっこう
)
かも知れぬ。
『吾輩は猫である』中篇自序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
こんな奴は自分で自分の
身体
(
からだ
)
を弱くしようしようと掛かっている馬鹿者と見える。太陽の
光線
(
ひかり
)
に当るのが
左程
(
さほど
)
恐
(
こわ
)
ければ、
来生
(
らいせい
)
は
土鼠
(
もぐらもち
)
にでも生れ変って来るがいい。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
けれども段々読む中には又
左程
(
さほど
)
でもなく、次第々々に
易
(
やす
)
くなって来たが、その蘭学修業の事は
扨置
(
さてお
)
き、
抑
(
そ
)
も私の長崎に
往
(
いっ
)
たのは、
唯
(
ただ
)
田舎の中津の窮屈なのが
忌
(
いや
)
で/\
堪
(
たま
)
らぬから
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
その揺れ方を
確
(
しっ
)
かと覚えていなければならん筈だのに、それを
左程
(
さほど
)
覚えていないのがとても残念でたまらない……もう一度生きているうちにああいう地震に遇えないものかと思っている。
牧野富太郎自叙伝:01 第一部 牧野富太郎自叙伝
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
損
(
そん
)
ぜられ其方
左程
(
さほど
)
に再吟味致し度とあれば
勝手
(
かつて
)
にせよと
立腹
(
りつぷく
)
の體にて座を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此の間、彼の頭に殘るやうな出來事と謂へば、
誰
(
ただ
)
生母
(
せいぼ
)
に
亡
(
な
)
くなられた位のことであつた。それすら
青春
(
せいしゆん
)
の血の
燃
(
も
)
ゆる彼に取つては、些と輕い悲哀を感じた位のことで、決して
左程
(
さほど
)
の打撃では無かつた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それに天性の
見栄坊
(
みえぼう
)
も手伝って、
矢張
(
やっぱり
)
某大家のように、
仮令
(
たとい
)
襟垢
(
えりあか
)
の附いた物にもせよ、兎に角羽織も着物も
対
(
つい
)
の
飛白
(
かすり
)
の銘仙物で、
縮緬
(
ちりめん
)
の
兵児帯
(
へこおび
)
をグルグル巻にし、
左程
(
さほど
)
悪くもない眼に
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)
を掛け
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
左程
(
さほど
)
に
重
(
おも
)
きを
置
(
お
)
かなくとも
差支
(
さしつか
)
へない
注意
(
ちゆうい
)
であるように
思
(
おも
)
ふ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
新聞では
左程
(
さほど
)
重大に扱っている
訳
(
わけ
)
でもなく、文句も極簡単なものであったが、紋三の眼にはその記事がメラメラと燃えている様に感じられた。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
(其中には
六
(
む
)
ずかしい議論も織り込まれてはいるが)ただ装飾的で
左程
(
さほど
)
他
(
ひと
)
の情緒をそそる事の出来ないものもあると申し添えなければならなくなります。
木下杢太郎『唐草表紙』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
忽然
(
たちまち
)
樣々
(
さま/″\
)
な
妄想
(
まうぞう
)
が
胸裡
(
こゝろ
)
に
蟠
(
わだかま
)
つて
來
(
き
)
た、
今日
(
こんにち
)
までは
左程
(
さほど
)
迄
(
まで
)
には
心
(
こゝろ
)
に
留
(
と
)
めなかつた、
魔
(
ま
)
の
日
(
ひ
)
、
魔
(
ま
)
の
刻
(
こく
)
の
怪談
(
くわいだん
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
聞ん爲斯來りしなり是非とも語り給へと云ひければ白水翁
左程
(
さほど
)
に申さるゝことならば是非なきにより語り申さん先づ此
卦
(
け
)
に
因
(
よる
)
時
(
とき
)
は其
許
(
もと
)
正
(
まさ
)
に
死
(
し
)
し給ふべしと申に
靱負
(
ゆきへ
)
は
呵々
(
から/\
)
と
笑
(
わら
)
ひ何人か世に生れて死せざるの
道理
(
だうり
)
あらんや我幾年の後死するや
白水翁
(
はくすゐおう
)
曰く今年死し給は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私は
左程
(
さほど
)
にも感じぬけれど、死んだ深山木といい、諸戸といい、曲者はただこの品物を手に入れたいばっかりに、人を殺したのだと云っている。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
昨日迄は擦れ合ふ身體から火花が出て、むく/\と血管を無理に越す熱き血が、汗を吹いて
總身
(
そうみ
)
に煑浸み出はせぬかと感じた。東京は
左程
(
さほど
)
に烈しい所である。
京に着ける夕
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
下方
(
した
)
に
見
(
み
)
ゆるのは
矢張
(
やはり
)
印度洋
(
インドやう
)
の
波
(
なみ
)
で、
事
(
こと
)
によつたらマダカツスル
島
(
じま
)
の
西方
(
せいほう
)
か、アデン
灣
(
わん
)
の
沖
(
おき
)
か、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
歐羅巴
(
エウロツパ
)
邊
(
へん
)
の
沿岸
(
えんがん
)
には、
左程
(
さほど
)
遠
(
とほ
)
い
所
(
ところ
)
ではあるまいと
思
(
おも
)
はれた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
安井
(
やすゐ
)
を
餘所
(
よそ
)
ながら
見
(
み
)
たいといふ
好奇心
(
かうきしん
)
は、
始
(
はじ
)
めから
左程
(
さほど
)
強
(
つよ
)
くなかつた
丈
(
だけ
)
に、
乘換
(
のりかへ
)
の
間際
(
まぎは
)
になつて、
全
(
まつた
)
く
抑
(
おさ
)
えつけられてしまつた。
彼
(
かれ
)
は
寒
(
さむ
)
い
町
(
まち
)
を
多
(
おほ
)
くの
人
(
ひと
)
の
如
(
ごと
)
く
歩
(
ある
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
露子は意を決して真暗な林中に入って行った、入って見ると、歩行も
左程
(
さほど
)
困難では無く
黄金の腕環:流星奇談
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
斯
(
か
)
う
穩
(
おだ
)
やかに
寐
(
ね
)
かされた
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
例
(
れい
)
の
齒
(
は
)
が
左程
(
さほど
)
苦
(
く
)
になる
程
(
ほど
)
痛
(
いた
)
んでゐないと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
發見
(
はつけん
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
孟子の
所謂
(
いわゆる
)
恒産無き者は恒心無しとでも
謂
(
い
)
うものか、多少でも財産や
田畑
(
でんぱた
)
のある者は
左程
(
さほど
)
でもないようだが、その他の奴等に至っては、どれもこれも、汗水流して少しばかりの金を儲けるよりは
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
左
常用漢字
小1
部首:⼯
5画
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“左”で始まる語句
左
左様
左右
左手
左樣
左舷
左袒
左褄
左側
左衛門尉