“さほど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
左程74.1%
然程22.2%
些程1.9%
是程1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
◆容貌 蒙古人種モンゴリアン系の大きな顔で、赤味がかった頭髪はまだ左程さほど禿げていず、全体に醜くはないが、好男子という程でもない。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
丁謂は恐しいような、又然程さほどでも無いような人であるが、とにかく異色ある人だったに違い無く、宋史の伝は之をへんするに過ぎている嫌がある。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
勿論もちろんそれには、苦痛がまともに感ぜられるのであるが、単純なまかしの場合だと、身体が逆立して血が頭に下り、意識が朦朧となった際を打つのであるから、その痛感は些程さほどのものではなく
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
我朝はいふに及ばず、天竺てんぢく震旦しんたんにも是程さほどの法滅有るべしともおぼえず、優填うてん大王の紫磨金しまごんみがき、毘首羯摩びしゆかつま赤栴檀しやくせんだんきざみしも、わづかに等身の御仏なり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)