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然程
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さほど
ふりがな文庫
“
然程
(
さほど
)” の例文
革命的の思想も
此
(
この
)
地は
然程
(
さほど
)
で無いが
印度
(
インド
)
本土には
可
(
か
)
なり
盛
(
さかん
)
だと云ふ事で、新聞は支那の革命戦争の記事を小さく
纔
(
わづか
)
二三行で済ませて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
丁謂は恐しいような、又
然程
(
さほど
)
でも無いような人であるが、とにかく異色ある人だったに違い無く、宋史の伝は之を
貶
(
へん
)
するに過ぎている嫌がある。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
小粒の實が初めは
然程
(
さほど
)
にもないのに、少し大きく成つたかと思ふと一夜の中にも滅切と太つて幾日も經たないのに抱へて重い程になるので有ます。
白瓜と青瓜
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
古
(
ふる
)
き
葛籠
(
つゞら
)
より取出して此通りと長八の前へ並べて見せければ長八は
殆
(
ほと
)
んど
感心
(
かんしん
)
なし
流石
(
さすが
)
は大橋氏
御省愼
(
おたしなみ
)
の
程
(
ほど
)
感心仕つり候
然程
(
さほど
)
迄の御心
懸
(
がけ
)
有
(
ある
)
とは
夢
(
ゆめ
)
さら知ず失敬の儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
カピ妻 では、
其方
(
そなた
)
は、
殺
(
ころ
)
した
當
(
たう
)
の
惡黨
(
あくたう
)
が
尚
(
まだ
)
存
(
ながら
)
へてゐくさるのを、
然程
(
さほど
)
にはお
泣
(
な
)
きゃらぬな?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
僕は女にかけては
然程
(
さほど
)
慾の無い方だけれど、酒となつちや然うは行かん。何処かへ一寸飲みに行つても、銚子を握つて見て、普通より太いと満足するが、細いとか軽いとかすると、モウ気を
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一飮一啄も亦前定であるといふ語が有るが、
然程
(
さほど
)
に運命を信じ過ぎても困るけれど、先づ/\
何樣
(
どう
)
しても好き、
何樣
(
どう
)
しても嫌ひなどと云ふ事も無いのでは無い。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
男は
然程
(
さほど
)
注意を惹かないが、
行
(
ゆき
)
交
(
か
)
ふ女が
老
(
おい
)
も若きも引
擦
(
ず
)
る様な広い
裳
(
ジユツプ
)
を
穿
(
は
)
いて、腰の下迄ある長い黒の肩掛を
一寸
(
ちよつと
)
中から片手で胸の所の
合目
(
あはせめ
)
を
抓
(
つま
)
んで歩くのが目に附く。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
勿々
(
なか/\
)
其節の間に
逢
(
あふ
)
ものに非ず
假令
(
よしや
)
考
(
かんが
)
へて今申た所が本の足袋屋の
看板
(
かんばん
)
なり然ながら
然程
(
さほど
)
御案事
(
おあんじ
)
有らるゝことならば
先
(
まづ
)
御
安堵
(
あんど
)
の爲
少
(
すこ
)
し御心の
休
(
やす
)
むやうに申上げん先以て
外
(
ほか
)
までもなく
渠等
(
かれら
)
兩人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
僕は女にかけては
然程
(
さほど
)
慾の無い方だけれど、酒となつちや
然
(
さ
)
うは行かん。何處かへ、一寸飮みに行つても、銚子を握つて見て、普通より太いと滿足するが、細いとか輕いとかすると、モウ氣を
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
カピ長
何
(
なん
)
と
被言
(
おしゃ
)
る! まさかに
然程
(
さほど
)
ではない、まさかに。リューセンシオーの
婚禮以來
(
こんれいいらい
)
ぢゃによって、すぐ
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
にペンテコスト(祭日)が
來
(
き
)
たとして、二十五
年
(
ねん
)
、あの
時
(
をり
)
に
被假面
(
かぶ
)
ったのぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
武勇も
然程
(
さほど
)
では無い者であったから、秀吉は氏郷に対して、木村をば子とも家来とも思って
加護
(
かば
)
って遣れ、木村は氏郷を親とも
主
(
しゅ
)
とも思って仰ぎ頼め、と命令し訓諭した。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
保雄には幾分でも自分の感化を受けて
然
(
さ
)
う云ふ青年文学者の出るのが
唯
(
たゞ
)
一
図
(
づ
)
に嬉しいので、
永年
(
ながねん
)
の苦労も、
分
(
ぶん
)
に過ぎた負債も、世間の自分に対する悪評も
然程
(
さほど
)
苦には成ら無かつた。
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
身賣
(
みうり
)
せず共廿五兩の金子は何れ共出來やうに此長兵衞と云親分が付て居るぞ
然程
(
さほど
)
の事なら我等に
相談
(
さうだん
)
するがよし私しも馬喰町での武藏屋長兵衞旅籠屋仲間にて人にも知られし男
也
(
なり
)
長兵衞の子分が一人娘を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夢とはいえ、馬鳴竜樹にも会ったのである。又観世音菩薩、
毘沙門天王
(
びしゃもんてんおう
)
にも夢に会ったとある。夢に会ったということと、
現
(
うつつ
)
に会ったということとは、
然程
(
さほど
)
違うことでは無い。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
此等は
抑〻
(
そも/\
)
何に
胚胎
(
はいたい
)
してゐるのであらうか、又
抑
(
そも
)
何を語つてゐるのだらうか。たゞ其の
驍勇
(
げうゆう
)
慓悍
(
へうかん
)
をしのぶためのみならば、
然程
(
さほど
)
にはなるまいでは無いか。考へどころは十二分にある。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
然程
(
さほど
)
に待っていてくれるとも分らず思いまどうて余の路に踏みまどうた、相済みませぬ、恐れ入りました、という謝まりの証文の一札の歌であって、
胷中
(
きょうちゅう
)
も苦しかったろうが歌も苦しい。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
斯様なると暴風雨は弱い塀に
崇
(
たた
)
る道理で、魔の手は蒲生へ向うよりは葛西大崎の新領主となった木村伊勢守父子の方へ向って伸ばされ出した。木村父子は武辺も
然程
(
さほど
)
では無く、小勢でもある。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
往々世に見える例で有るが、
然程
(
さほど
)
能力の有つた人とも見え無かつた人が、或他の人に隨身して數年を經たかと思ふ中に、意外に其の人が能力の有る人になつて頭角を出して來る、といふのが有る。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
戦の度毎に戦死と覚悟してかかるのが覚悟有る武士というものでは有るが、一寸おかしい、氏郷の心中奥深きところに何か有ったのではないかと思われぬでもないが、又
然程
(
さほど
)
に深く解釈せずとも済む。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
然程
(
さほど
)
に物惜みなされて、それが何の為になり申す。」
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“然程”で始まる語句
然程迄