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りっぱ
ふりがな文庫
“
立派
(
りっぱ
)” の例文
今日なら、もうほんとうに
立派
(
りっぱ
)
な雲の
峰
(
みね
)
が、東でむくむく
盛
(
も
)
りあがり、みみずくの頭の形をした
鳥ヶ森
(
ちょうがもり
)
も、ぎらぎら青く光って見えた。
さいかち淵
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかし
近頃
(
ちかごろ
)
ではもうそんな
拙
(
へた
)
な
真似
(
まね
)
はいたしません。
天狗
(
てんぐ
)
がどんな
立派
(
りっぱ
)
な
姿
(
すがた
)
に
化
(
ば
)
けていても、すぐその
正体
(
しょうたい
)
を
看破
(
かんぱ
)
して
了
(
しま
)
います。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
三人は
順々
(
じゅんじゅん
)
にならんで、
威
(
い
)
ばってねり
歩
(
ある
)
き、めいめい自分の
行進曲
(
マーチ
)
をもっていた。もちろん、いちばん
立派
(
りっぱ
)
なのがクリストフのものだった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
今
(
いま
)
、この
新
(
あたら
)
しく
入
(
はい
)
って
来
(
き
)
た
仲間
(
なかま
)
を
歓迎
(
かんげい
)
するしるしに、
立派
(
りっぱ
)
な
白鳥達
(
はくちょうたち
)
がみんな
寄
(
よ
)
って、めいめいの
嘴
(
くちばし
)
でその
頸
(
くび
)
を
撫
(
な
)
でているではありませんか。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
どうだの、これは
別
(
べつ
)
に、おいらが
堺屋
(
さかいや
)
から
頼
(
たの
)
まれた
訳
(
わけ
)
ではないが、
何
(
な
)
んといっても
中村松江
(
なかむらしょうこう
)
なら、
当時
(
とうじ
)
押
(
お
)
しも
押
(
お
)
されもしない、
立派
(
りっぱ
)
な
太夫
(
たゆう
)
。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
『私は近頃リストの伝記を読んで、すっかり感心してしまいました。昔からのエライ音楽者の中にも、リストほど
立派
(
りっぱ
)
な人はありませんね』
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
乳母
其
(
その
)
創
(
きず
)
を
見
(
み
)
ましたが、
此眼
(
このめ
)
で
見
(
み
)
ましたが……
南無
(
なむ
)
さんぼう!……ちょうど
此
(
この
)
お
立派
(
りっぱ
)
な
胸元
(
むなもと
)
に。いた/\しい、
無慚
(
むざん
)
な、いた/\しい
死顏
(
しにがほ
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
落ちるといってもけっして
卑怯
(
ひきょう
)
でも
不義
(
ふぎ
)
でもない。かえって、砦を
枕
(
まくら
)
にして斬り死するより、
立派
(
りっぱ
)
なつとめをはたすんです。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また一
面
(
めん
)
には
彼
(
かれ
)
は
立派
(
りっぱ
)
な
教育
(
きょういく
)
を
受
(
う
)
け、
博学
(
はくがく
)
多識
(
たしき
)
で、
何
(
な
)
んでも
知
(
し
)
っていると
町
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
は
言
(
い
)
うている
位
(
くらい
)
。で、
彼
(
かれ
)
はこの
町
(
まち
)
の
活
(
い
)
きた
字引
(
じびき
)
とせられていた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「ねえ! とても
美
(
うつく
)
しい
鳥
(
とり
)
だよ。そしてこんな
奇麗
(
きれい
)
な、
黄金
(
きん
)
の
鎖
(
くさり
)
を、わたしにくれたよ。どうだい、
立派
(
りっぱ
)
じゃないか。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
しかし、それほど
立派
(
りっぱ
)
で
一糸乱
(
いっしみだ
)
れないなかに、一つだけいけないところがあります。エチエンヌが
小
(
ちい
)
さすぎるのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
第二の盗人 おれのマントルも
立派
(
りっぱ
)
な物じゃないか? これをこう着た所は、殿様のように見えるだろう。
三つの宝
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それで二人は、
壊
(
こわ
)
れた人形を
立派
(
りっぱ
)
に
繕
(
つくろ
)
って、それを山の
神社
(
おみや
)
へ
納
(
おさ
)
めました。
猿
(
さる
)
は山の中へもどりました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
見たことのない
立派
(
りっぱ
)
な家で御馳走をしたとか、その他いろいろの人間わざでない不思議を現じて、さてはあの旅人は神であったかと、心づいたことは皆同じである。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「だれも行けないなら、おれが行って
立派
(
りっぱ
)
に退治して来て見せよう。」と言い出した。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
養父
(
ようふ
)
も義弟も菊五郎や栄三郎
寧
(
いっそ
)
寺島父子になって
了
(
しも
)
うた堀川の芝居の此猿廻わしの
切
(
きり
)
にも、菊之助のみは
立派
(
りっぱ
)
な伝兵衛であった。最早彼は此世に居ない。片市も、菊五郎も居ない。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それに車も実業家の持物らしく
立派
(
りっぱ
)
だし、運転手助手の服装も整っていた。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そこに
立派
(
りっぱ
)
やかな初代三遊亭圓生のお墓が建てられていたのだった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
早く身を堅めて
地道
(
じみち
)
に暮らさなければ母の名誉をけがす事になる。妹だって裸でお嫁入りもできまいといわれれば、わたし
立派
(
りっぱ
)
に木村の妻になって御覧にいれます。その代わり木村が少しつらいだけ。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
動機は
立派
(
りっぱ
)
でも年とともに
堕落
(
だらく
)
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「いいえ。私の
命
(
いのち
)
なんか、なんでもないんです。あなたが、もし、もっと
立派
(
りっぱ
)
におなりになるためなら、私なんか、百ぺんでも
死
(
し
)
にます」
めくらぶどうと虹
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかも
今度
(
こんど
)
の
私
(
わたくし
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
は、
山
(
やま
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
よりも一
段
(
だん
)
格
(
かく
)
の
高
(
たか
)
い
浄地
(
じょうち
)
で、そこには
大
(
たい
)
そうお
立派
(
りっぱ
)
な一
体
(
たい
)
の
竜神様
(
りゅうじんさま
)
が
鎮
(
しず
)
まって
居
(
お
)
られたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そして
彼等
(
かれら
)
は、その
立派
(
りっぱ
)
な
翼
(
つばさ
)
を
張
(
は
)
り
拡
(
ひろ
)
げて、この
寒
(
さむ
)
い
国
(
くに
)
からもっと
暖
(
あたたか
)
い
国
(
くに
)
へと
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
って
飛
(
と
)
んで
行
(
い
)
く
時
(
とき
)
は、みんな
不思議
(
ふしぎ
)
な
声
(
こえ
)
で
鳴
(
な
)
くのでした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
男
(
をとこ
)
らしうも
女
(
をなご
)
らしうも
見
(
み
)
えて、
獸類
(
けだもの
)
らしうも
見
(
み
)
ゆる
見
(
み
)
ともない
振舞
(
ふるまひ
)
! はてさて、
呆
(
あき
)
れ
果
(
は
)
てた。
誓文
(
せいもん
)
、
予
(
わし
)
は
今少
(
もすこ
)
し
立派
(
りっぱ
)
な
氣質
(
きだて
)
ぢゃと
思
(
おも
)
うてゐたに。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
町
(
まち
)
独立
(
どくりつ
)
で
立派
(
りっぱ
)
な
病院
(
びょういん
)
の
維持
(
いじ
)
されようは
無
(
な
)
いとか、とにかく
悪
(
わる
)
いながらも
病院
(
びょういん
)
のあるのは
無
(
な
)
いよりも
増
(
まし
)
であるとかと。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
クリストフは
目
(
め
)
がくらむような気がした。
自分
(
じぶん
)
の名前、
立派
(
りっぱ
)
な
表題
(
ひょうだい
)
、大きな
帖面
(
ちょうめん
)
、自分の
作品
(
さくひん
)
! これがそうなんだ。……彼はまだよく口がきけなかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
おせんの
裸
(
はだか
)
を
窺
(
のぞ
)
こうッてえのは、まず
立派
(
りっぱ
)
な
智恵
(
ちえ
)
だがの。おのれを
忘
(
わす
)
れて
乗出
(
のりだ
)
した
挙句
(
あげく
)
、
垣根
(
かきね
)
へ
首
(
くび
)
を
突
(
つ
)
っ
込
(
こ
)
んだんじゃ、
折角
(
せっかく
)
の
趣向
(
しゅこう
)
も
台
(
だい
)
なしだろうじゃねえか
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「じゃが
己
(
おれ
)
は
卑怯
(
ひきょう
)
なことは云わぬ。いかにもおぬしの云う通り、おぬしの
父親
(
てておや
)
は己の手にかけた。この腰抜けでも打つと云うなら、
立派
(
りっぱ
)
に己は打たれてやる。」
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
わけてもパデレフスキーの「雨滴れ」(ビクター六八四七)や第一七番「前奏曲=変イ長調(作品二八ノ一七)」などは記念的な意味以上に
立派
(
りっぱ
)
なものである。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
それに、二十一日のあいだにやりさえすればいいんだから、
立派
(
りっぱ
)
に一つうち
止
(
と
)
めてこい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
むかし
印度
(
いんど
)
のある国に、一人の王子がありました。国王からは
大事
(
だいじ
)
に
育
(
そだ
)
てられ、国民からは
慕
(
した
)
われて、ゆくゆくは
立派
(
りっぱ
)
な王様になられるに
違
(
ちが
)
いないと、
皆
(
みな
)
から
望
(
のぞ
)
みをかけられていました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
道
(
みち
)
は、川の
表面
(
ひょうめん
)
のように
平
(
たいら
)
で、
綺麗
(
きれい
)
で、
車
(
くるま
)
の
輪
(
わ
)
や
靴
(
くつ
)
の
底
(
そこ
)
をしっかりと、しかし
気持
(
きもち
)
よく
支
(
ささ
)
えてくれます。これはわたしたちのお
祖父様方
(
じいさまがた
)
が
作
(
つく
)
って
下
(
くだ
)
さったものの
中
(
なか
)
でもいちばん
立派
(
りっぱ
)
なものです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
曲馬小屋は、町の通りへ、もう
立派
(
りっぱ
)
に出来上がっていました。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
(お前は
今日
(
きょう
)
からおれの子供だ。もう泣かないでいい。お前の前のお
母
(
かあ
)
さんや兄さんたちは、
立派
(
りっぱ
)
な国に
昇
(
のぼ
)
って行かれた。さあおいで。)
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
何
(
ど
)
うじゃ、
立派
(
りっぱ
)
なお
宮
(
みや
)
であろうが……。これでそなたの
身
(
み
)
も
漸
(
ようや
)
く
固
(
かたま
)
った
訳
(
わけ
)
じゃ。これからは
引越
(
ひっこし
)
騒
(
さわ
)
ぎもないことになる……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
萠黄色
(
もえぎいろ
)
の、
活々
(
いき/\
)
とした
美
(
うつく
)
しい
眼附
(
めつき
)
、
鷲
(
わし
)
の
目
(
め
)
よりも
立派
(
りっぱ
)
ぢゃ。ほんに/\、こんどのお
配偶
(
つれあひ
)
こそ
貴孃
(
こなた
)
のお
幸福
(
しあはせ
)
であらうぞ、
前
(
まへ
)
のよりはずっと
優
(
まし
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
私
(
わたし
)
の
父
(
ちち
)
は
私
(
わたし
)
に
立派
(
りっぱ
)
な
教育
(
きょういく
)
を
与
(
あた
)
えたです、しかし六十
年代
(
ねんだい
)
の
思想
(
しそう
)
の
影響
(
えいきょう
)
で、
私
(
わたし
)
を
医者
(
いしゃ
)
としてしまったが、
私
(
わたし
)
がもしその
時
(
とき
)
に
父
(
ちち
)
の
言
(
い
)
う
通
(
とお
)
りにならなかったなら
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
盲
(
めくら
)
などは勿論
立派
(
りっぱ
)
なものです。が、最も理想的なのはこの上もない
片輪
(
かたわ
)
ですね。目の見えない、耳の聞えない、鼻の
利
(
き
)
かない、手足のない、歯や舌のない片輪ですね。
不思議な島
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
真証
(
しんしょう
)
間違
(
まちが
)
いなしの、
立派
(
りっぱ
)
な
品物
(
しなもの
)
を
持
(
も
)
ってって、
若旦那
(
わかだんな
)
の
喜
(
よろこ
)
ぶ
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ながら、
拝借
(
はいしゃく
)
に
及
(
およ
)
ぼうッてんだ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そして
小父
(
おじ
)
のゴットフリートに
対
(
たい
)
して、しみじみと
愛情
(
あいじょう
)
を
覚
(
おぼ
)
えた。もう今は、すべての人のうちで、ゴットフリートがいちばんよく、いちばん
賢
(
かしこ
)
く、いちばん
立派
(
りっぱ
)
に思われた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼は、
詩
(
し
)
、
小説
(
しょうせつ
)
、
戯曲
(
ぎきょく
)
、
評論
(
ひょうろん
)
、
伝記
(
でんき
)
、その
他
(
た
)
いろいろなものを
書
(
か
)
きましたが、すべて、
立派
(
りっぱ
)
な作品として長く
残
(
のこ
)
るようなものが多く、中でも、小説と
随筆
(
ずいひつ
)
とには、
世界的
(
せかいてき
)
な
傑作
(
けっさく
)
が少なくありません。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
「いっそ
僕
(
ぼく
)
、あの
立派
(
りっぱ
)
な
鳥
(
とり
)
んとこに
飛
(
と
)
んでってやろうや。」
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
立派
(
りっぱ
)
であり、美しくはあるが、もはやショパンの夢がない。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
困
(
こま
)
るなあ。おい
断
(
こと
)
わっちまえよ。奮起す。おーい、火山だなんてまるで
別
(
べつ
)
だよ。ちゃんと
立派
(
りっぱ
)
なビルデングになってるんだぜ。
ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
成程
(
なるほど
)
、
清水
(
しみず
)
と云う男は、
立派
(
りっぱ
)
に色魔たるべき
人相
(
にんそう
)
を具えているな。」と、
呟
(
つぶや
)
くような声で云った。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それから笹田がおちぶれて、更木の斎藤では病気もすっかり直ったし、むすこも大学を終わったし、めきめき
立派
(
りっぱ
)
になったから
ざしき童子のはなし
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
彼は話には聞いていても、現在この
立派
(
りっぱ
)
さを見ると、声も出ないほどびっくりしてしまった。
百合
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(ああこんなけわしいひどいところを私は
渡
(
わた
)
って来たのだな。けれども何というこの
立派
(
りっぱ
)
さだろう。そしてはてな、あれは。)
マグノリアの木
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
わたしにも、御尋ね者の
阿媽港甚内
(
あまかわじんない
)
にも、
立派
(
りっぱ
)
に恩返しが出来る愉快さは、——いや、この愉快さを知るものは、わたしのほかにはありますまい。(皮肉に)世間の善人は可哀そうです。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
金剛石
(
こんごうせき
)
や草の
露
(
つゆ
)
やあらゆる
立派
(
りっぱ
)
さをあつめたような、きらびやかな
銀河
(
ぎんが
)
の
河床
(
かわどこ
)
の上を、水は声もなくかたちもなく
流
(
なが
)
れ、その
流
(
なが
)
れのまん中に
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
派
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
“立派”で始まる語句
立派人
立派な枕木
立派に出来ました