“萠黄色”の読み方と例文
読み方割合
もえぎいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
萠黄色もえぎいろの、活々いき/\としたうつくしい眼附めつきわしよりも立派りっぱぢゃ。ほんに/\、こんどのお配偶つれあひこそ貴孃こなたのお幸福しあはせであらうぞ、まへのよりはずっとましぢゃ。
紐はくすんだ萠黄色もえぎいろで幅五分くらゐ、如何にも丈夫さうなものですが、鋏で結び目を切つたために、どんな結びやうであつたか、番頭の言葉を信用する外はありません。
萠黄色もえぎいろの座布団を敷いた躄り車が、もうその座布団の上へ、落花を受けて、玩具おもちゃかのように置いてある横に立って、父親の方を振り返って見たが、やがて所在なさそうに、道了塚の背後に
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)