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父母
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ちゝはゝ
ふりがな文庫
“
父母
(
ちゝはゝ
)” の例文
彼答へて我にいふ、人にあらず、人なりしことあり、わが
父母
(
ちゝはゝ
)
はロムバルディアの者
郷土
(
ふるさと
)
をいへば共にマントヴァ
人
(
びと
)
なりき 六七—六九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
わがはらからは皆
賢
(
かしこ
)
くおとなしかりしにわれ一人
父母
(
ちゝはゝ
)
の良き教にそむく事多かりしが、しかも我が父はわが罪を一度も責め給ひし事なし。
貝殻追放:008 「その春の頃」の序
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
父母
(
ちゝはゝ
)
のおん為に。経の
偈文
(
げもん
)
を
謄写
(
かきうつ
)
して。前なる山川におし流し。春は花を
手折
(
たをり
)
て。仏に
手向
(
たむけ
)
奉り。秋は入る月に
嘯
(
うそぶき
)
て。
坐
(
そゞろ
)
に
西天
(
にしのそら
)
を
恋
(
こふ
)
めり。
処女の純潔を論ず:(富山洞伏姫の一例の観察)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
それから
又
(
また
)
箱
(
はこ
)
を
轉
(
ころが
)
したやうな、
隔
(
へだ
)
ての
障子
(
しやうじ
)
さへ
無
(
な
)
い
小
(
ちひ
)
さな
家
(
いへ
)
で
女
(
をんな
)
が
男
(
をとこ
)
を
導
(
みちび
)
くとて、
如何
(
どう
)
しても
父母
(
ちゝはゝ
)
の
枕元
(
まくらもと
)
を
過
(
す
)
ぎねば
成
(
な
)
らぬ
時
(
とき
)
は
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
珍
(
めづ
)
らしく
家内中
(
うちゞう
)
との
觸
(
ふ
)
れに
成
(
なり
)
けり、
此
(
この
)
お
供
(
とも
)
を
嬉
(
うれ
)
しがるは
平常
(
つね
)
のこと、
父母
(
ちゝはゝ
)
なき
後
(
のち
)
は
唯
(
たゞ
)
一人の
大切
(
たいせつ
)
な
人
(
ひと
)
が、
病
(
やま
)
ひの
床
(
とこ
)
に
見舞
(
みま
)
ふ
事
(
こと
)
もせで、
物見遊山
(
ものみゆさん
)
に
歩
(
ある
)
くべき
身
(
み
)
ならず
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
月
(
つき
)
の
都
(
みやこ
)
の
父母
(
ちゝはゝ
)
は
少
(
すこ
)
しの
間
(
あひだ
)
といつて、
私
(
わたし
)
をこの
國
(
くに
)
によこされたのですが、もう
長
(
なが
)
い
年月
(
としつき
)
がたちました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
追放
(
つゐはう
)
と
聞
(
き
)
くからは、
父母
(
ちゝはゝ
)
もチッバルトもロミオもヂュリエットも
皆々
(
みんな/\
)
殺
(
ころ
)
されてしまうたのぢゃ。「ロミオは
追放
(
つゐはう
)
!」
其
(
その
)
一言
(
ひとこと
)
が
人
(
ひと
)
を
殺
(
ころ
)
す
力
(
ちから
)
には
際
(
はて
)
も
量
(
はかり
)
も
限
(
きり
)
も
界
(
さかひ
)
も
無
(
な
)
いわいの。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
私は
日本
(
ひのもと
)
の女で御座りまする。
父母
(
ちゝはゝ
)
に
背
(
そむ
)
かせ、天子様に
反
(
そむ
)
かせる異人の教へは受けませぬ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
以て
結納
(
ゆひなふ
)
まで取交したるなかなれば假令
癲癇
(
てんかん
)
の病ありとも
吾儕
(
わし
)
が
能
(
よい
)
というならばそれまでにして
父母
(
ちゝはゝ
)
も
敢
(
あへ
)
て
左
(
と
)
や
右
(
かう
)
いふ
筋
(
すぢ
)
有るまじ夫をして病有るものはと
云
(
いふ
)
解
(
わけ
)
ならば一
應
(
おう
)
は我に話して縁組を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
海外
(
かいぐわい
)
萬里
(
ばんり
)
の
地
(
ち
)
に
生
(
うま
)
れて、
父母
(
ちゝはゝ
)
の
外
(
ほか
)
には
本國人
(
ほんこくじん
)
を
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
も
稀
(
まれ
)
なる
事
(
こと
)
とて、
幼
(
いとけな
)
き
心
(
こゝろ
)
にも
懷
(
なつ
)
かしとか、
憘
(
うれ
)
しとか
思
(
おも
)
つたのであらう、
其
(
その
)
清
(
すゞ
)
しい
眼
(
め
)
で、しげ/\と
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
見上
(
みあ
)
げて
居
(
を
)
つたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
かゝる下郎のために
父母
(
ちゝはゝ
)
の遺体を
汚
(
けが
)
されたは如何にも心外でございます
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わたし
)
は
此後
(
このゝち
)
或
(
あるひ
)
は
光子
(
みつこ
)
を
離縁
(
りえん
)
するかも
測
(
はか
)
られぬ。
次第
(
しだい
)
に
因
(
よ
)
つては、
光子
(
みつこ
)
の
父母
(
ちゝはゝ
)
に、
此事
(
このこと
)
を
告白
(
こくはく
)
せぬとも
限
(
かぎ
)
らぬ。が、
告白
(
こくはく
)
したところで、
離縁
(
りえん
)
をした
処
(
ところ
)
で、
光子
(
みつこ
)
に
対
(
たい
)
する
嫉妬
(
しつと
)
の
焔
(
ほのほ
)
は、
遂
(
つひ
)
に
消
(
け
)
すことが
出来
(
でき
)
ぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
父母
(
ちゝはゝ
)
と摘みてそろへし棕梠の葉に霰たまれり米の粒ほど
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
われを
父母
(
ちゝはゝ
)
ありし
故郷
(
ふるさと
)
の
幼心
(
をさなごゝろ
)
に返し
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
父母
(
ちゝはゝ
)
や妹をしのび
帰省
(新字旧仮名)
/
漢那浪笛
(著)
朧々
(
おぼろ/\
)
に
父母
(
ちゝはゝ
)
は
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
またこの願ひは恐らくは彼等自らの爲のみならず、
父母
(
ちゝはゝ
)
その他彼等が未だ不朽の焔とならざる先に愛しゝ者の爲なりしならむ 六四—六六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
わが
父母
(
ちゝはゝ
)
人にすぐれて行ひ正しくおはせば、我が家は世に勝れて良き家なる事をわれ曾て些かも疑ひし事なし。
貝殻追放:008 「その春の頃」の序
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
氣分
(
きぶん
)
すぐれてよき
時
(
とき
)
は
三歳兒
(
みつご
)
のやうに
父母
(
ちゝはゝ
)
の
膝
(
ひざ
)
に
眠
(
ねぶ
)
るか、
白紙
(
はくし
)
を
切
(
き
)
つて
姉樣
(
あねさま
)
のお
製
(
つくり
)
に
餘念
(
よねん
)
なく、
物
(
もの
)
を
問
(
と
)
へばにこ/\と
打笑
(
うちゑ
)
みて
唯
(
たゞ
)
はい/\と
意味
(
いみ
)
もなき
返事
(
へんじ
)
をする
温順
(
おとな
)
しさも
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其處
(
そこ
)
には
假令
(
たとへ
)
重量
(
ぢゆうりやう
)
が
加
(
くは
)
へられても、それは
巧
(
たくみ
)
に
疲
(
つか
)
れて
眠
(
ねむ
)
い
父母
(
ちゝはゝ
)
の
耳
(
みゝ
)
を
欺
(
あざむ
)
くのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
讀ため身に
徳
(
とく
)
付
(
つ
)
き戸外へ出ねば
父母
(
ちゝはゝ
)
も案じ給ふの
愁
(
うれひ
)
なし我は見ぬ世の人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
貴
(
たつと
)
き事もあり、
哀
(
あは
)
れなる事もあり、少しは
空物語
(
そらものがたり
)
もあり、
利口
(
りこう
)
なる事もありと
前文
(
ぜんぶん
)
に
記
(
しる
)
し
置
(
お
)
かれたり、
竹取物語
(
たけとりものがたり
)
、
宇津保物語
(
うつぼものがたり
)
は
噺
(
はなし
)
の
父母
(
ちゝはゝ
)
にして、
夫
(
それ
)
より
下
(
しも
)
つ
方
(
かた
)
に
至
(
いた
)
りては、
爺
(
ぢゞ
)
は山へ、
婆
(
ばゞ
)
は川へ
洗濯
(
せんたく
)
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
父母
(
ちゝはゝ
)
と今朝もたばしる白玉の霰のさやぎ見るが幽けさ
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
さてまたこの
理
(
ことわり
)
よりさらに推し及ぼして汝は汝等の
更生
(
よみがへり
)
を知ることをえむ、もし第一の
父母
(
ちゝはゝ
)
ともに造られし時 一四五—一四七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
わが心、何を求め何に憧るるや、われ
自
(
みづか
)
らもわき難きを、われ自らにあらぬ人の
父母
(
ちゝはゝ
)
なりとていかで知り得ん。我が父母はただ只管に限り無くわれを
愛
(
め
)
でいつくしみ給ひき。
貝殻追放:008 「その春の頃」の序
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
父母
(
ちゝはゝ
)
そろひて
家
(
いゑ
)
の
内
(
うち
)
に
籠
(
こも
)
り
居
(
ゐ
)
にても
濟
(
す
)
むべき
娘
(
むすめ
)
が、
人目
(
ひとめ
)
に
立
(
た
)
つほど
才女
(
さいじよ
)
など
呼
(
よ
)
ばるゝは
大方
(
おほかた
)
お
侠
(
きやん
)
の
飛
(
と
)
びあがりの、
甘
(
あま
)
やかされの
我
(
わが
)
まゝの、つゝしみなき
高慢
(
こうまん
)
より
立
(
た
)
つ
名
(
な
)
なるべく
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ひとりは目を
醒
(
さめ
)
しゐて
搖籃
(
ゆりかご
)
を守り、またあやしつゝ、
父母
(
ちゝはゝ
)
の心をばまづ樂します
言
(
ことば
)
を用ゐ 一二一—一二三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
父母
(
ちゝはゝ
)
をも
兄
(
あに
)
をも
女子
(
をなご
)
どもをも
寄
(
よ
)
せつけず、
知
(
し
)
りませぬ、
知
(
し
)
りませぬ、
私
(
わたし
)
は
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
りませぬとて
打泣
(
うちな
)
くばかり、
家
(
いへ
)
の
中
(
うち
)
をば
廣
(
ひろ
)
き
野原
(
のはら
)
と
見
(
み
)
て
行
(
ゆ
)
く
方
(
かた
)
なき
歎
(
なげ
)
きに
人
(
ひと
)
の
袖
(
そで
)
をもしぼらせぬ。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
當主
(
たうしゆ
)
は
養子
(
やうし
)
にて
此娘
(
これ
)
こそは
家
(
いへ
)
につきての
一粒
(
ひとつぶ
)
ものなれば
父母
(
ちゝはゝ
)
が
歎
(
なげ
)
きおもひやるべし、
病
(
やま
)
ひにふしたるは
櫻
(
さくら
)
さく
春
(
はる
)
の
頃
(
ころ
)
よりと
聞
(
き
)
くに、それより
晝夜
(
ちうや
)
瞼
(
まぶた
)
を
合
(
あは
)
する
間
(
ま
)
もなき
心配
(
しんぱい
)
に
疲
(
つか
)
れて
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
鐵拳
(
かなこぶし
)
に
撲倒
(
はりたふ
)
す
勇氣
(
ゆうき
)
はあれど
誠
(
まこと
)
に
父母
(
ちゝはゝ
)
いかなる
日
(
ひ
)
に
失
(
う
)
せて
何時
(
いつ
)
を
精進日
(
しやうじんび
)
とも
心得
(
こゝろえ
)
なき
身
(
み
)
の、
心細
(
こゝろぼそ
)
き
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ふては
干場
(
ほしば
)
の
傘
(
かさ
)
のかげに
隱
(
かく
)
れて
大地
(
だいぢ
)
を
枕
(
まくら
)
に
仰向
(
あふむ
)
き
臥
(
ふ
)
してはこぼるゝ
涙
(
なみだ
)
を
呑込
(
のみこ
)
みぬる
悲
(
かな
)
しさ
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其時
(
そのとき
)
私
(
わたし
)
は七つであつたれど
家
(
うち
)
の
内
(
うち
)
の
樣子
(
やうす
)
、
父母
(
ちゝはゝ
)
の
心
(
こゝろ
)
をも
知
(
し
)
れてあるにお
米
(
こめ
)
は
途中
(
とちう
)
で
落
(
おと
)
しましたと
空
(
から
)
の
味噌
(
みそ
)
こしさげて
家
(
うち
)
には
歸
(
かへ
)
られず、
立
(
たつ
)
てしばらく
泣
(
な
)
いて
居
(
い
)
たれど
何
(
ど
)
うしたと
問
(
と
)
ふて
呉
(
く
)
れる
人
(
ひと
)
もなく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“父母”の意味
《名詞》
父と母、両親。
(出典:Wiktionary)
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“父母”で始まる語句
父母未生
父母恩重経
父母君
父母倶存
父母所生
父母未生以前
父母怨敵現腹鼓