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このこと
ふりがな文庫
“
此事
(
このこと
)” の例文
殊
(
こと
)
に
浮沈室
(
ふちんしつ
)
と
機關室
(
きくわんしつ
)
とは
此
(
この
)
艇
(
てい
)
の
最
(
もつと
)
も
主要
(
しゆえう
)
なる
部分
(
ぶゞん
)
ではあるが、
此事
(
このこと
)
に
就
(
つ
)
いては
殘念
(
ざんねん
)
ながら
私
(
わたくし
)
の
誓
(
ちかひ
)
に
對
(
たい
)
して
一言
(
いちごん
)
も
明言
(
めいげん
)
する
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
一
向
(
む
)
きに
病氣
(
びやうき
)
とばかり
思
(
おも
)
ひぬれば、
與
(
よし
)
四
郎
(
らう
)
限
(
かぎ
)
りもなく
傷
(
いた
)
ましくて、
醫者
(
いしや
)
にかゝれの、
藥
(
くすり
)
を
呑
(
の
)
めのと
悋氣
(
りんき
)
は
忘
(
わす
)
れて
此事
(
このこと
)
に
心
(
こゝろ
)
を
盡
(
つく
)
しぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
は
自分
(
じぶん
)
の
不安
(
ふあん
)
と
苦痛
(
くつう
)
を
訴
(
うつた
)
へたが、
其
(
それ
)
も
効
(
かひ
)
はなく、
此
(
この
)
まゝ
秘密
(
ひみつ
)
にしてくれと
云
(
い
)
ふ
妻
(
つま
)
の
哀願
(
あいぐわん
)
を
容
(
い
)
れて、
此事
(
このこと
)
は一
時
(
じ
)
其
(
その
)
まゝに
葬
(
はふむ
)
ることにした。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
りたる事なれば其
入用
(
いりよう
)
にと
豫
(
かね
)
てより貯へ置たり金子ありて
貧苦
(
ひんく
)
の中にも失はざれば今度の支度に事
缺
(
かゝ
)
ず
此事
(
このこと
)
はしもお光はまだ知ねば共に是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
期を知るという事は、早き期を知り、遅き期を知り、のがるる期を知り、のがれざる期を知る、一流直通という極意あり、
此事
(
このこと
)
品々
(
しなじな
)
口伝
(
くでん
)
なり。
巌流島
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
▼ もっと見る
此事
(
このこと
)
をつぎのようにもいふ。
即
(
すなは
)
ち
急
(
きゆう
)
な
振動
(
しんどう
)
は、
其勢力
(
そのせいりよく
)
が
中間
(
ちゆうかん
)
の
媒介物
(
ばいかいぶつ
)
に
吸收
(
きゆうしゆう
)
され
易
(
やす
)
く、
緩
(
ゆるや
)
かなものはそれが
吸收
(
きゆうしゆう
)
され
惡
(
にく
)
い。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「
左様
(
さう
)
だ。だから、
此事
(
このこと
)
に対して、君の僕等に与へやうとする制裁は潔よく受ける覚悟だ。今のはたゞ事実を其儘に話した丈で、君の処分の材料にする考だ」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたし
)
は本当に
飛立
(
とびた
)
つ
程
(
ほど
)
に
嬉
(
うれ
)
しく、自分の
眼
(
め
)
が
潰
(
つぶ
)
れた事も思はないでサ、早くお
前
(
まへ
)
に
遇
(
あ
)
つて
此事
(
このこと
)
を聞かしたいと思つたから、お
前
(
まへ
)
の
空杖
(
あきづゑ
)
を
突
(
つ
)
いて
方々
(
はう/″\
)
探
(
さが
)
して歩くと
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
カピ長 それ、パリスどのを
呼
(
よ
)
びにやって、
速
(
はや
)
う
此事
(
このこと
)
を
知
(
し
)
らせい。
明日
(
あす
)
は
朝
(
あさ
)
の
間
(
ま
)
に
此
(
この
)
縁結
(
えんむす
)
びを
濟
(
すま
)
さうわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
コロボツクルは如何にして火を
發
(
はつ
)
したるか。余は
先
(
ま
)
づ
此事
(
このこと
)
を述べて後に煮燒の事に説き及ぼすべし。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
又蔵は嬉しさの余りに之に謝せんとて
竹筒
(
ささえ
)
に酒を入れてかの谷に至るに、山男二人まで出でて其酒を飲み、大いに悦びて去りしとぞ。
此事
(
このこと
)
古老の言ひ伝へて、今に彼地にては知る人多し
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
けれども
家
(
うち
)
に
歸
(
かへ
)
つて
別
(
べつ
)
に
此事
(
このこと
)
を
父
(
ちゝ
)
にも
問
(
と
)
はず、
學校朋輩
(
がくかうほうばい
)
にも
聞
(
き
)
きませんでした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
都人士
(
とじんし
)
もし
此事
(
このこと
)
を
疑
(
うたが
)
はば、
請
(
こ
)
ふ
直
(
たゞ
)
ちに
來
(
きた
)
れ。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
然
(
しか
)
るも
我國
(
わがくに
)
の
財源
(
ざいげん
)
には
限
(
かぎり
)
あり、
兵船
(
へいせん
)
の
増加
(
ぞうか
)
にも
限度
(
げんど
)
あり、
國
(
くに
)
を
思
(
おも
)
ふの
士
(
し
)
は
日夜
(
にちや
)
此事
(
このこと
)
に
憂慮
(
ゆうりよ
)
し、
絶
(
た
)
えず
此點
(
このてん
)
に
向
(
むか
)
つて
策
(
さく
)
を
講
(
こう
)
じて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ぞ頼みける
是
(
これ
)
陰徳
(
いんとく
)
あれば
陽報
(
やうはう
)
ありとの
譬
(
たとへ
)
の如く
此事
(
このこと
)
後年
(
こうねん
)
に至つて大岡殿の見出しに
預
(
あづ
)
かる一
端
(
たん
)
とはなりぬ
然
(
され
)
ば新藤夫婦は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
峯
(
みね
)
は
此出來事
(
このできごと
)
も
何
(
なん
)
として
耳
(
みゝ
)
に
入
(
い
)
るべき、
犯
(
おか
)
したる
罪
(
つみ
)
の
恐
(
おそ
)
ろしさに、
我
(
わ
)
れか、
人
(
ひと
)
か、
先刻
(
さつき
)
の
仕業
(
しわざ
)
はと
今更
(
いまさら
)
夢路
(
ゆめぢ
)
を
辿
(
たど
)
りて、おもへば
此事
(
このこと
)
あらはれずして
濟
(
す
)
むべきや
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
是
(
これ
)
は
皆様
(
みなさま
)
も
御案内
(
ごあんない
)
のことでござりますが、
其時
(
そのとき
)
豊公
(
ほうこう
)
の
御寵愛
(
ごちようあい
)
を
蒙
(
かうむ
)
りました、
鞘師
(
さやし
)
の
曾呂利新左衛門
(
そろりしんざゑもん
)
といふ人が、
此事
(
このこと
)
を
聴
(
き
)
いて、
私
(
わたくし
)
も一つやつて見たうござる、と
云
(
い
)
ふので
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此事
(
このこと
)
は
教師
(
きようし
)
父兄
(
ふけい
)
の
注意
(
ちゆうい
)
を
促
(
うなが
)
すと
共
(
とも
)
にわが
小國民
(
しようこくみん
)
に、
向
(
むか
)
つても
直接
(
ちよくせつ
)
に
戒
(
いまし
)
めて
置
(
お
)
きたいことである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
是非共二三十羽の孔雀を捕獲致さざる
可
(
べか
)
らずと
存候
(
ぞんじそろ
)
。然る所孔雀は動物園、浅草花屋敷等には、ちらほら見受け候えども、普通の鳥屋
抔
(
など
)
には
一向
(
いっこう
)
見当り
不申
(
もうさず
)
、
苦心
(
くしん
)
此事
(
このこと
)
に御座
候
(
そろ
)
。……
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
四五日
(
しごにち
)
も
經
(
た
)
つと
此事
(
このこと
)
が
忽
(
たちま
)
ち
親父
(
おやぢ
)
の
耳
(
みゝ
)
に
入
(
はひ
)
つた。
親父
(
おやぢ
)
は
眞赤
(
まつか
)
になつて
怒
(
おこ
)
つた、店にあるだけの
櫻
(
さくら
)
の木の皮を
剥
(
むか
)
せ(な脱カ)ければ
承知
(
しようち
)
しないと
力味
(
りきん
)
で
見
(
み
)
たが、さて
一向
(
いつかう
)
に
效果
(
きゝめ
)
がない。
少年
(
こども
)
は平氣で
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
私
(
わたし
)
は
此後
(
このゝち
)
或
(
あるひ
)
は
光子
(
みつこ
)
を
離縁
(
りえん
)
するかも
測
(
はか
)
られぬ。
次第
(
しだい
)
に
因
(
よ
)
つては、
光子
(
みつこ
)
の
父母
(
ちゝはゝ
)
に、
此事
(
このこと
)
を
告白
(
こくはく
)
せぬとも
限
(
かぎ
)
らぬ。が、
告白
(
こくはく
)
したところで、
離縁
(
りえん
)
をした
処
(
ところ
)
で、
光子
(
みつこ
)
に
対
(
たい
)
する
嫉妬
(
しつと
)
の
焔
(
ほのほ
)
は、
遂
(
つひ
)
に
消
(
け
)
すことが
出来
(
でき
)
ぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
『え、え、え。』と、
初
(
はじ
)
めて
此事
(
このこと
)
に
氣付
(
きづ
)
いた
吾等
(
われら
)
一
同
(
どう
)
は、
殆
(
ほとん
)
ど
卒倒
(
そつたう
)
するばかりに
愕
(
おどろ
)
いた。
大佐
(
たいさ
)
は
深
(
ふか
)
き
嘆息
(
ためいき
)
を
洩
(
もら
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
へえ誠に
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます……へえゝ
何
(
ど
)
うも
日本晴
(
につぽんば
)
れがしたやうだてえのは、
旦那
(
だんな
)
さま
此事
(
このこと
)
でございませう、本当に
有難
(
ありがた
)
いことで。近「まア
芽出度
(
めでた
)
かつた。梅「
旦那
(
だんな
)
々々
(
/\
)
これは
何
(
なん
)
でげす。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
萬一
(
もし
)
身
(
み
)
にそぐなはぬ
事
(
こと
)
ならばと
案
(
あん
)
じられまして、
此事
(
このこと
)
をおもふに
今宵
(
こよひ
)
の
淋
(
さび
)
しき
事
(
こと
)
、
居
(
い
)
ても
起
(
た
)
ちてもあられぬほどの
情
(
なさけ
)
なさより、
言
(
い
)
ふてはならぬと
存
(
ぞん
)
じましたれど、
遂
(
つ
)
ひ
此樣
(
このやう
)
に
申上
(
まうしあげ
)
て
仕舞
(
しまひ
)
ました
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此事
(
このこと
)
は
該地震
(
がいぢしん
)
を
經驗
(
けいけん
)
した
地方
(
ちほう
)
により、
多少
(
たしよう
)
の
相違
(
そうい
)
があるべきであるが、
比較的
(
ひかくてき
)
に
長
(
なが
)
く
續
(
つゞ
)
いたと
思
(
おも
)
はれる
東京
(
とうきよう
)
にての
觀測
(
かんそく
)
の
結果
(
けつか
)
を
擧
(
あ
)
げるならば、
震動
(
しんどう
)
の
最
(
もつと
)
も
強
(
つよ
)
かつたのは
最初
(
さいしよ
)
から
十六七秒目
(
じゆうろくしちびようめ
)
であつて
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
討取は公儀の方が
濟
(
すむ
)
まじと云へば平左衞門
呵々
(
から/\
)
と打笑ひ
扨々
(
さて/\
)
夫では何の
謀計
(
はかりごと
)
も行ひ難し
能
(
よく
)
思召
(
おぼしめし
)
ても御覽
有
(
ある
)
べし先
渠等
(
かれら
)
は
盜賊
(
たうぞく
)
の事故
召捕
(
めしとら
)
んと致せし所
手向
(
てむか
)
ひ仕つり候故
據
(
よんど
)
ころなく討取候と申に何の
譯
(
わけ
)
の候べき萬一
此事
(
このこと
)
手違
(
てちが
)
ひに成し處が
半知
(
はんち
)
と
思召
(
おぼしめ
)
さば公事は勝なりと言を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ヘエ……そんなに
賞
(
ほ
)
めてお
呉
(
く
)
んなさるな、
畜生
(
ちくしやう
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
で
位
(
くらゐ
)
など
貰
(
もら
)
ひましたから、
果報焼
(
くわはうや
)
けで、
此様
(
こん
)
な
塩梅
(
あんばい
)
に
身体
(
からだ
)
が悪くなつて、牛のくらゐ
倒
(
だふ
)
れとは
此事
(
このこと
)
で、毎日々々
黒胡麻
(
くろごま
)
ばかり
食
(
く
)
はせられて
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“此事”で始まる語句
此事業