“このこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此事90.0%
是事5.0%
此言5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きに病氣びやうきとばかりおもひぬれば、よしらうかぎりもなくいたましくて、醫者いしやにかゝれの、くすりめのと悋氣りんきわすれて此事このことこゝろつくしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かく、君は瀬川君と師範校時代から御一緒ではあり、日頃親しく往来ゆきゝもして居られるやうだから、君に聞いたら是事このことは一番好く解るだらう、斯う思ひましてね。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
かく是事このことを話して友達の心を救はう。市村弁護士の宿へ行つて見た様子で、た後の使にやつて来よう。斯う約束して、やがて銀之助は炉辺を離れようとした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
もとより他を論議するのついでに此言このことを附加せしものなれば、二氏も冗長をさけて其理由を言はざりしものならん。然れども吾人は其理由を聞かずんば其説に承服するあたはざるなり。
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)