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台
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だい
ふりがな文庫
“
台
(
だい
)” の例文
旧字:
臺
勇
(
ゆう
)
ちゃんは、それから
毎晩
(
まいばん
)
のように
物干
(
ものほ
)
し
台
(
だい
)
に
上
(
あ
)
がって、
青
(
あお
)
い
夜
(
よる
)
の
空
(
そら
)
をながめながら、
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
や、
少年
(
しょうねん
)
のことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
していました。
銀のペンセル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この日彼らは両国から汽車に乗って
鴻
(
こう
)
の
台
(
だい
)
の下まで行って降りた。それから美くしい広い河に沿って
土堤
(
どて
)
の上をのそのそ歩いた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
毎晩廊下へ出して置く、
台
(
だい
)
の
物
(
もの
)
の残りがなくなるんですよ。
獺
(
かはをそ
)
が引いて
行
(
い
)
くんですつて。
昨夜
(
ゆうべ
)
も舟で帰る御客が、
提灯
(
ちやうちん
)
の火を消されました。
動物園
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
首
(
くび
)
つり
台
(
だい
)
にのぼったどろぼうのようにな。おまえは指を長くして、ひとの
布地
(
ぬのじ
)
をはさみとったではないか。おまえは、
天国
(
てんごく
)
にはいれはしない。
天国へいった仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
老杜
(
ろうと
)
が
登高
(
とうこう
)
の
七律
(
しちりつ
)
にも万里
ノ
悲秋常
ニ
作
(
ナル
)
レ
客
ト
百年
ノ
多病独登
ル
レ
台
ニ
〔
万里
(
ばんり
)
の
悲秋
(
ひしゅう
)
常に客と
作
(
な
)
る、百年の多病 独り
台
(
だい
)
に登る〕の句あり。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
並
(
なら
)
んだ二
台
(
だい
)
に、
頭
(
あたま
)
からざつと
浴
(
あび
)
せて、
軒
(
のき
)
の
雨
(
あめ
)
の
篠
(
しの
)
つくのが、
鬣
(
たてがみ
)
を
敲
(
たゝ
)
いて、
轡頭
(
くつわづら
)
を
高
(
たか
)
く
挙
(
あ
)
げた、二
頭
(
とう
)
の
馬
(
うま
)
の
鼻柱
(
はなばしら
)
に
灌
(
そゝ
)
ぐ
風情
(
ふぜい
)
だつたのも、
谷
(
たに
)
が
深
(
ふか
)
い。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
どろどろして灰色に見える小さな
縦縞
(
たてじま
)
のある白い
単衣
(
ひとえ
)
を着た老人は、
障子
(
しょうじ
)
を締めてよぼよぼと来て
茶
(
ちゃ
)
ぶ
台
(
だい
)
の横に坐った。
藍瓶
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
大正十二年の開会日は朝ひどい
驟雨
(
しゅうう
)
があって、それが晴れると蒸し暑くなって、
竹
(
たけ
)
の
台
(
だい
)
の二科会場で十一時五十八分の地震に出会ったのであった。
からすうりの花と蛾
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
店
(
みせ
)
にはいって
来
(
き
)
た
海蔵
(
かいぞう
)
さんは、いつものように、
駄菓子箱
(
だがしばこ
)
のならんだ
台
(
だい
)
のうしろに
仰向
(
あおむ
)
けに
寝
(
ね
)
ころがってうっかり
油菓子
(
あぶらがし
)
をひとつ
摘
(
つま
)
んでしまいました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
下男共
(
げなんども
)
は
来
(
き
)
て、
彼
(
かれ
)
の
手足
(
てあし
)
を
捉
(
と
)
り、
小聖堂
(
こせいどう
)
に
運
(
はこ
)
び
去
(
さ
)
ったが、
彼
(
かれ
)
が
眼
(
め
)
いまだ
瞑
(
めい
)
せずして、
死骸
(
むくろ
)
は
台
(
だい
)
の
上
(
うえ
)
に
横臥
(
よこたわ
)
っている。
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
って
月
(
つき
)
は
影暗
(
かげくら
)
く
彼
(
かれ
)
を
輝
(
てら
)
した。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
上に坂あり、登りて
住職
(
じゆうしよく
)
の墓所あり。かの
淵
(
ふち
)
より
出
(
いだ
)
したる
円石
(
まるいし
)
を
人作
(
じんさく
)
の石の
台
(
だい
)
の
脚
(
あし
)
あるにのせて
墓
(
はか
)
とす。
中央
(
まんなか
)
なるを
開山
(
かいさん
)
とし、左右に
次第
(
しだい
)
して廿三
基
(
き
)
あり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
亭主
(
ていしゅ
)
はうしろをふりむいた。見ると、
蛾次郎
(
がじろう
)
は、
茶碗
(
ちゃわん
)
としゃもじを持ったまま、
台
(
だい
)
の下へもぐりこんで、しきりにへんな目、しきりにかぶりをふっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おせんの
裸
(
はだか
)
を
窺
(
のぞ
)
こうッてえのは、まず
立派
(
りっぱ
)
な
智恵
(
ちえ
)
だがの。おのれを
忘
(
わす
)
れて
乗出
(
のりだ
)
した
挙句
(
あげく
)
、
垣根
(
かきね
)
へ
首
(
くび
)
を
突
(
つ
)
っ
込
(
こ
)
んだんじゃ、
折角
(
せっかく
)
の
趣向
(
しゅこう
)
も
台
(
だい
)
なしだろうじゃねえか
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
母は、
晩
(
ばん
)
めしのときに使ったばかりのちゃぶ
台
(
だい
)
をすえて、
内職
(
ないしょく
)
のハンケチのへりかがりに
余念
(
よねん
)
もなかった。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
「地の理には勝てねえ理窟で、お前さんにおちどはねえ、だから、言って聞かせて上げるが、このお湯はね、奥州花巻の奥の
台
(
だい
)
の
温泉
(
ゆ
)
という名の聞えたお湯なんだよ」
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それは、金や銀のぬいはくのある、ぴかぴかの
制服
(
せいふく
)
を着て、馬車のうしろの
台
(
だい
)
にのりました。そうして、そこに、ぺったりへばりついたなり、押しっくらしていました。
灰だらけ姫:またの名 「ガラスの上ぐつ」
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
あなたのこそ
美事
(
みごと
)
ですよ わしが、ひつぱつて
台
(
だい
)
なしにしましたわい どれ
櫛
(
くし
)
をもつてをりますよ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「なんだ。それじゃテイクロトロンの研究は完全に
台
(
だい
)
なしじゃないか。わが国の巨大なる損害!」
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
おまえはおかあさんから、
牛乳
(
ぎゅうにゅう
)
のしぼり
台
(
だい
)
を、なんどもなんどもひったくったな。それから、おかあさんが
牛乳桶
(
ぎゅうにゅうおけ
)
を
運
(
はこ
)
んでいるときに、いろんないたずらをしたっけな。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
鉢
(
はち
)
かつぎはその
時
(
とき
)
、
持
(
も
)
たせて
来
(
き
)
たお
三方
(
さんぼう
)
を二
台
(
だい
)
、おとうさんとおかあさんの
前
(
まえ
)
に
捧
(
ささ
)
げました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
彼女は喜んで日々
弁当持参
(
べんとうじさん
)
で高樹町から
有楽町
(
ゆうらくちょう
)
のミシン
教場
(
きょうじょう
)
へ通ったが、教場があまり
騒々
(
そうぞう
)
しくて頭がのぼせるし、
加上
(
そのうえ
)
ミシン
台
(
だい
)
の数が少ないので、生徒間に競争が
劇
(
はげ
)
しく
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
わたしなどの知っているのは、藁を
橢円形
(
だえんけい
)
にあんで、まわりをきれなどで飾ったものだが、ところによっては
袖
(
そで
)
をつけ手を通すものもあり、または木でつくった
負
(
お
)
い
台
(
だい
)
のようなものもあるという。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
此間
(
こねえだ
)
鴻
(
こう
)
の
台
(
だい
)
を見たいという話だからお寺へ頼んだ処が、何んだか浪人者が山へ
匿
(
かく
)
ねたとか云うんで、八州さまが調べに来て
八
(
や
)
ヶましいので、知んねえものは
入
(
い
)
れねえだが、おらが
納所
(
なっしょ
)
へ頼んでネ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かの
野辺
(
のべ
)
よ、
信号柱
(
シグナル
)
は
断頭
(
くびきり
)
の
台
(
だい
)
とかがやき
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
足の
台
(
だい
)
にして遣りたい。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
よっちゃんは、なにを
思
(
おも
)
ったか、お
母
(
かあ
)
さんの
針箱
(
はりばこ
)
をふみ
台
(
だい
)
にして、それへ
上
(
あ
)
がって、
時計
(
とけい
)
の
白
(
しろ
)
い
顔
(
かお
)
を
不思議
(
ふしぎ
)
そうにながめていたのです。
時計とよっちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ナゾト肩をいからしながら、こつそりと遊びに行く山の手の小待合、賤妓を待つ間の退屈しのぎに筆をチャブ
台
(
だい
)
の上に執る。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
上に坂あり、登りて
住職
(
じゆうしよく
)
の墓所あり。かの
淵
(
ふち
)
より
出
(
いだ
)
したる
円石
(
まるいし
)
を
人作
(
じんさく
)
の石の
台
(
だい
)
の
脚
(
あし
)
あるにのせて
墓
(
はか
)
とす。
中央
(
まんなか
)
なるを
開山
(
かいさん
)
とし、左右に
次第
(
しだい
)
して廿三
基
(
き
)
あり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
鴻
(
こう
)
の
台
(
だい
)
のは
鐘懸
(
かねかけ
)
の松で、土手三番町のは
首懸
(
くびかけ
)
の松さ。なぜこう云う名が付いたかと云うと、
昔
(
むか
)
しからの言い伝えで誰でもこの松の下へ来ると首が
縊
(
くく
)
りたくなる。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その地平線の一方には上野
竹
(
たけ
)
の
台
(
だい
)
のあの
見窄
(
みすぼ
)
らしい展覧会場もぼんやり浮き上がっているのに気が付く。
帝展を見ざるの記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
三十歳
台
(
だい
)
に書いた親鸞は、めくら蛇に
怖
(
お
)
じずだったが、四十台になると
生
(
なま
)
なか人生や人間を
観
(
み
)
るにも、うす目のあいてきたせいか、
深嶽
(
しんがく
)
に足をふみ入れたようなもので
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのあくる朝、
忠義者
(
ちゅうぎもの
)
のヨハネスは
罪
(
つみ
)
をいいわたされて、
首
(
くび
)
つり
台
(
だい
)
にひきだされました。そして、高いところにあがって、いよいよおしおきをうけることになりました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
と、金博士は事務長に挨拶すると、
舷
(
ふなべり
)
をまたいで、傾斜した
船側
(
せんそく
)
の上を
滑
(
すべ
)
り
台
(
だい
)
のように滑って、どさりと百花咲き乱れる花壇の真中に、トランク
諸共
(
もろとも
)
尻餅
(
しりもち
)
をついたのであった。
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
余等は市街を出ぬけ、石狩川を渡り、近文のアイヌ部落を遠目に見て、第七師団の
練兵場
(
れんぺいじょう
)
を横ぎり、車を下りて
春光台
(
しゅんこうだい
)
に上った。春光台は江戸川を除いた旭川の
鴻
(
こう
)
の
台
(
だい
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
人
(
ひと
)
と
荷
(
に
)
を
分
(
わけ
)
けて
積
(
つ
)
むため、
自動車
(
じどうしや
)
をもう一
台
(
だい
)
たのむ
事
(
こと
)
にして、
幅
(
はゞ
)
十
間
(
けん
)
と
称
(
とな
)
ふる、
規模
(
きぼ
)
の
大
(
おほ
)
きい、
寂
(
さ
)
びた
町
(
まち
)
の
新
(
あたら
)
しい
旅館
(
りよくわん
)
の
玄関前
(
げんくわんまへ
)
、
広土間
(
ひろどま
)
の
卓子
(
テーブル
)
に
向
(
むか
)
つて、一
休
(
やす
)
みして
巻莨
(
まきたばこ
)
を
吹
(
ふ
)
かしながら
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
例
(
れい
)
によって
全甲
(
ぜんこう
)
の
通信簿
(
つうしんぼ
)
を見てもらおうと意気ごんで帰った家には、昼めしのしたくをしたちゃぶ
台
(
だい
)
が、白いふきんをかぶって、さびしくかれを待っているばかりで、母のすがたは見えなかった。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
あなた この
台
(
だい
)
の上に立つてゐてください ころばないやうに
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
此器械
(
このきかい
)
を
台
(
だい
)
にして
其上
(
そのうへ
)
へ
又
(
また
)
一工夫
(
ひとくふう
)
いたした人がある
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
台
(
だい
)
」の空火事じや、野は火事じや。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
青服
(
あおふく
)
がなにかいいかけるのを
聞
(
き
)
かばこそ、
台
(
だい
)
じりをさかさに
銃
(
じゅう
)
を
振
(
ふ
)
り
上
(
あ
)
げて、
力
(
ちから
)
いっぱい
折
(
お
)
れよとばかり
地面
(
じめん
)
にたたきつけました。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しばらくすると、
胡摩竹
(
ごまだけ
)
の
台
(
だい
)
の
着
(
つ
)
いた
洋燈
(
ランプ
)
を持つて
出
(
で
)
た。
襖
(
ふすま
)
を
締
(
し
)
める
時
(
とき
)
、代助の
顔
(
かほ
)
を
偸
(
ぬす
)
む様に見て行つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お妃がたかい
台
(
だい
)
の上に立って、いよいよたきぎに火がつこうというとき、お妃は、そっと四方に目を注ぎました。とたんに、六羽の白鳥が、さあっと空からまいおりてきました。
六羽の白鳥
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
私は毎年の秋
竹
(
たけ
)
の
台
(
だい
)
に開かれる絵画展覧会を見ての帰り道、いつも
市気
(
しき
)
満々
(
まん/\
)
たる出品の絵画よりも、
向
(
むかう
)
ヶ
岡
(
をか
)
の
夕陽
(
せきやう
)
敗荷
(
はいか
)
の池に反映する天然の絵画に対して杖を
留
(
とゞ
)
むるを常とした。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
用をすました帰りにぶらぶら
竹
(
たけ
)
の
台
(
だい
)
を歩きながら全く予期しなかったお花見をした。
雑記帳より(Ⅱ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ホウ、あんなところの
台
(
だい
)
へ首をのせてどうするんだろう、
龍太郎
(
りゅうたろう
)
の首も、
忍剣
(
にんけん
)
の首も——アア、
獄門
(
ごくもん
)
というのはあれかしら? 親方親方、あれですか、獄門にかけるッていうことは?
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
萌黄の羅紗の
台
(
だい
)
の
面
(
おも
)
ほのに顫へる。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
自動車を三
台
(
だい
)
用
意
(
い
)
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「あの、りゅうがかいてある
香炉
(
こうろ
)
の
頭
(
あたま
)
は、ししの
首
(
くび
)
なんだね。」と、
台
(
だい
)
にのっている、そめつけの
香炉
(
こうろ
)
を、
竹夫
(
たけお
)
はさしました。
ひすいの玉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「佐々木さんが、あなたの
所
(
ところ
)
へ
入
(
い
)
らしつたでせう」と云つて例の白い歯を
露
(
あらは
)
した。女の
後
(
うしろ
)
には
前
(
さき
)
の蝋燭
立
(
たて
)
が
暖炉台
(
マントルピース
)
の左右に並んでゐる。
金
(
きん
)
で細工をした妙な
形
(
かたち
)
の
台
(
だい
)
である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は毎年の秋
竹
(
たけ
)
の
台
(
だい
)
に開かれる絵画展覧会を見ての帰り道、いつも
市気
(
しき
)
満々たる出品の絵画よりも、
向
(
むこう
)
ヶ
岡
(
おか
)
の
夕陽
(
せきよう
)
敗荷
(
はいか
)
の池に反映する天然の絵画に対して杖を
留
(
とど
)
むるを常とした。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“台”の意味
《名詞》
物または人をのせるためのひらたいもの
高く造った建築物
基礎や土台
細工などをほどこす素材
物事のしたじ
うてな
(出典:Wiktionary)
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“台”を含む語句
露台
寝台
台所
舞台
高台
台湾
断頭台
燈台
車台
売台
踏台
屋台店
涼台
処刑台
文台
暁台
茶餉台
絞首台
春台
大燭台
...