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治
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をさ
ふりがな文庫
“
治
(
をさ
)” の例文
御米
(
およね
)
は
猶
(
なほ
)
と
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
した。
宗助
(
そうすけ
)
も
途方
(
とはう
)
に
暮
(
く
)
れて、
發作
(
ほつさ
)
の
治
(
をさ
)
まるのを
穩
(
おだ
)
やかに
待
(
ま
)
つてゐた。さうして、
緩
(
ゆつ
)
くり
御米
(
およね
)
の
説明
(
せつめい
)
を
聞
(
き
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
起
(
き
)
曰
(
いは
)
く、『百
官
(
くわん
)
を
治
(
をさ
)
め、
萬民
(
ばんみん
)
を
親
(
した
)
しましめ、
(九一)
府庫
(
ふこ
)
を
實
(
み
)
たすは、
子
(
し
)
、
起
(
き
)
に
孰
(
いづ
)
れぞ』と。
文
(
ぶん
)
曰
(
いは
)
く、『
子
(
し
)
に
如
(
し
)
かず』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
然
(
しか
)
るに
御老職
(
ごらうしよく
)
末席
(
ばつせき
)
なる
恩田杢殿方
(
おんだもくどのかた
)
は
一家内
(
いつかない
)
能
(
よ
)
く
治
(
をさ
)
まり、
妻女
(
さいぢよ
)
は
貞
(
てい
)
に、
子息
(
しそく
)
は
孝
(
かう
)
に、
奴婢
(
ぬひ
)
の
輩
(
ともがら
)
皆
(
みな
)
忠
(
ちう
)
に、
陶然
(
たうぜん
)
として
無事
(
ぶじ
)
なること
恰
(
あたか
)
も
元日
(
ぐわんじつ
)
の
如
(
ごと
)
く
暮
(
くら
)
され
候
(
さふらふ
)
。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
乍去
(
さりながら
)
日本人
(
にほんじん
)
從來
(
じゆうらい
)
の
習慣
(
しふくわん
)
でありませうが、
斯樣
(
かやう
)
な
事
(
こと
)
に
極
(
き
)
めて
無頓着
(
むとんちやく
)
が
多
(
おほ
)
い。
責任
(
せきにん
)
を
重
(
おも
)
んずるの
念
(
ねん
)
に
乏
(
とぼ
)
しい。
獨立
(
どくりつ
)
して
物
(
もの
)
を
治
(
をさ
)
めて
行
(
ゆ
)
くといふ
事
(
こと
)
が
少
(
すこ
)
しも
無
(
な
)
い。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
梅子さん、教会の為の宗教は未練なくお棄てなさい、原因を
治
(
をさ
)
めない慈善事業は偽善者に御一任なさい、富の集中、富の不平均、
是
(
こ
)
れが単一なる物質的問題とは何事です
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
治
(
をさ
)
こ、
治
(
をさ
)
こ、と見とがめられ、その雜誌を音高く店の疊に投げつけて家まで飛んではしつて來たことがあつたけれど、さういふやりそこなひもまた私をひどく眠らせなかつた。
思ひ出
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
あの
親切
(
しんせつ
)
な
優
(
やさ
)
しい
方
(
かた
)
を
斯
(
か
)
う
言
(
い
)
ふては
惡
(
わる
)
いけれど
若旦那
(
わかだんな
)
さへ
無
(
な
)
かつたらお
孃
(
ぢやう
)
さまも
御病氣
(
ごびやうき
)
になるほどの
心配
(
しんぱい
)
は
遊
(
あそ
)
ばすまいに、
左樣
(
さう
)
いへば
植村樣
(
うゑむらさま
)
が
無
(
な
)
かつたら
天下
(
てんか
)
泰平
(
たいへい
)
に
治
(
をさ
)
まつたものを
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「なんだか無事に
治
(
をさ
)
まりさうもないな。」草香君は例の如くにやにやして居る。
二黒の巳
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
五二
百姓
(
おたから
)
は
勤
(
つと
)
めて
穀
(
たなつもの
)
を出し、
工匠等
(
たくみら
)
修
(
つと
)
めてこれを助け、
商賈
(
あきびと
)
務
(
つと
)
めて
此
(
これ
)
を
通
(
かよ
)
はし、おのれおのれが
五三
産
(
なり
)
を
治
(
をさ
)
め家を富まして、
祖
(
みおや
)
を祭り
子孫
(
のち
)
を
謀
(
はか
)
る外、人たるもの何をか
為
(
な
)
さん。
諺
(
ことわざ
)
にもいへり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
付
(
つけ
)
るなどとは
必竟
(
ひつきやう
)
お熊殿の
取扱
(
とりあつか
)
ひ惡き
故
(
ゆゑ
)
起
(
おこ
)
る事なり何は
兎
(
と
)
もあれ
兎角
(
とかく
)
家の丸く
治
(
をさ
)
まるが
宜
(
よけ
)
れば何事も
堪忍
(
かんにん
)
有
(
あり
)
て
隱居
(
いんきよ
)
有
(
ある
)
べしと
勸
(
すゝ
)
めけるにお常は大いに
立腹
(
りつぷく
)
して一々云
爭
(
あらそ
)
ひ氣に入ぬ
聟
(
むこ
)
なれば
地面
(
ぢめん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ことに
樂浪郡
(
らくろうぐん
)
の
役所
(
やくしよ
)
のあつたところは、
今日
(
こんにち
)
の
平壤
(
へいじよう
)
の
南
(
みなみ
)
、
大同江
(
だいどうこう
)
の
向
(
むか
)
う
岸
(
ぎし
)
にあつて、
古
(
ふる
)
い
城壁
(
じようへき
)
のあともありますが、
支那
(
しな
)
から
派遣
(
はけん
)
せられた
役人
(
やくにん
)
がこゝに
留
(
とゞ
)
まつて
朝鮮
(
ちようせん
)
を
治
(
をさ
)
めてゐたのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
神祕なる王國を汝の手にして
治
(
をさ
)
むるやう
生けるものと死せるものと
(旧字旧仮名)
/
アンナ・ド・ノアイユ
(著)
治
(
をさ
)
まれる世の
事無
(
ことな
)
さに
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
されば
外見
(
よそみ
)
には
大分限
(
だいぶげん
)
の
如
(
ごと
)
くなれど、
其實
(
そのじつ
)
清貧
(
せいひん
)
なることを
某
(
それがし
)
觀察仕
(
くわんさつつかまつ
)
りぬ。
此人
(
このひと
)
こそ
其身
(
そのみ
)
治
(
をさ
)
まりて
能
(
よく
)
家
(
いへ
)
の
治
(
をさ
)
まれるにこそ
候
(
さふら
)
はめ、
必
(
かなら
)
ず
治績
(
ちせき
)
を
擧
(
あ
)
げ
得
(
う
)
べくと
存
(
ぞん
)
じ
候
(
さふらふ
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
考
(
かんが
)
へろと
云
(
い
)
はれゝば、
考
(
かんが
)
へないでもないが、それは
一應
(
いちおう
)
腹痛
(
ふくつう
)
が
治
(
をさ
)
まつてからの
事
(
こと
)
でなくては
無理
(
むり
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
依頼心
(
いらいしん
)
が
多
(
おほ
)
くて、
憤發心
(
ふんぱつしん
)
が
少
(
すくな
)
くて、
秩序
(
ちつぢよ
)
とか
整理
(
せいり
)
とかいふ
觀念
(
くわんねん
)
が
乏
(
とぼ
)
しくて、どうして
此
(
こ
)
の
複雜
(
ふくざつ
)
な
社會
(
しやくわい
)
に
立
(
た
)
つて
家
(
いへ
)
を
治
(
をさ
)
めて
行
(
ゆ
)
くことが
出來
(
でき
)
やうかと
思
(
おも
)
ふ
位
(
くらゐ
)
であります。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
韓非
(
かんぴ
)
、((韓王ノ))
國
(
くに
)
を
治
(
をさ
)
むるに、
其
(
その
)
法制
(
はふせい
)
を
修明
(
しうめい
)
し・
(四七)
勢
(
いきほひ
)
を
執
(
と
)
つて
以
(
もつ
)
て
其
(
その
)
臣下
(
しんか
)
を
御
(
ぎよ
)
し・
國
(
くに
)
を
富
(
と
)
まし
兵
(
へい
)
を
彊
(
つよ
)
うして・
以
(
もつ
)
て
人
(
ひと
)
を
求
(
もと
)
め
賢
(
けん
)
に
任
(
にん
)
ずるを
務
(
つと
)
めず
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
致させしに
胸先
(
むねさき
)
より
小腹
(
せうふく
)
の邊りへ一二
鍼
(
しん
)
打
(
うつ
)
や
否
(
いな
)
や立所に全快致しけり勇右衞門は
持病
(
ぢびやう
)
ゆゑ
寒暖
(
かんだん
)
に付て
發
(
おこ
)
る時は急に
治
(
をさ
)
まらぬ症なるに城富の
鍼治
(
しんぢ
)
にて早速
快氣
(
こゝろよく
)
なりける故大いに喜び紙に
包
(
つゝみ
)
て金二百疋を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
秦王
(
しんわう
)
以
(
もつ
)
て
然
(
しか
)
りと
爲
(
な
)
し、
(一一八)
吏
(
り
)
に
下
(
くだ
)
して
非
(
ひ
)
を
治
(
をさ
)
めしむ。
李斯
(
りし
)
、
人
(
ひと
)
をして
非
(
ひ
)
に
(一一九)
藥
(
くすり
)
を
遺
(
おく
)
らしめ、
自殺
(
じさつ
)
せしむ。
韓非
(
かんぴ
)
、
自
(
みづか
)
ら
(一二〇)
陳
(
ちん
)
ぜんと
欲
(
ほつ
)
すれども
見
(
まみ
)
ゆるを
得
(
え
)
ざりき。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
齒痛
(
しつう
)
が
自
(
おのづ
)
から
治
(
をさ
)
まつたので、
秋
(
あき
)
に
襲
(
おそ
)
はれる
樣
(
やう
)
な
寒
(
さむ
)
い
氣分
(
きぶん
)
は、
少
(
すこ
)
し
輕
(
かる
)
くなつたけれども、やがて
御米
(
およね
)
が
隱袋
(
ぽつけつと
)
から
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して
來
(
き
)
た
粉藥
(
こぐすり
)
を、
温
(
ぬる
)
ま
湯
(
ゆ
)
に
溶
(
と
)
いて
貰
(
もら
)
つて、しきりに
含嗽
(
うがひ
)
を
始
(
はじ
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
恁
(
か
)
くて
旦
(
あした
)
に
暮
(
くれ
)
に
其
(
そ
)
の
根
(
ね
)
を
治
(
をさ
)
む。
凡
(
すべ
)
て
一七日
(
いちしちにち
)
、
術
(
じゆつ
)
成
(
な
)
ると
稱
(
しよう
)
し、
出
(
い
)
でて
昌黎
(
しやうれい
)
に
對
(
たい
)
して、はじめて
羞
(
は
)
ぢたる
色
(
いろ
)
あり。
曰
(
いは
)
く、
恨
(
うら
)
むらくは
節
(
せつ
)
遲
(
おそ
)
きこと
一月
(
ひとつき
)
なり、
時
(
とき
)
既
(
すで
)
に
冬
(
ふゆ
)
にして
我
(
わ
)
が
思
(
おも
)
ふがまゝならずと。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昭矦
(
せうこう
)
用
(
もつ
)
て
相
(
しやう
)
と
爲
(
な
)
し、
内
(
うち
)
、
政教
(
せいけう
)
を
修
(
をさ
)
め、
外
(
ほか
)
、
諸矦
(
しよこう
)
に
應
(
おう
)
ずること十五
年
(
ねん
)
、
申子
(
しんし
)
の
身
(
み
)
を
終
(
をは
)
るまで、
國
(
くに
)
治
(
をさ
)
まり
兵
(
へい
)
彊
(
つよ
)
く、
韓
(
かん
)
を
侵
(
をか
)
す
者
(
もの
)
無
(
な
)
かりき。
申子
(
しんし
)
の
學
(
がく
)
は、
(四二)
黄老
(
くわうらう
)
に
本
(
もと
)
づき、
(四三)
刑名
(
けいめい
)
を
主
(
しゆ
)
とせり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
“治”の意味
《名詞》
(チ)平和であること。
(チ)政治。
(出典:Wiktionary)
治
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“治”を含む語句
政治
治療
治承
新治
療治
元治
治部大輔
小治田
退治
明治
治癒
灸治
不治
治世
安治川口
全治
揉療治
統治
占治茸
湯治
...