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數々
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かず/\
ふりがな文庫
“
數々
(
かず/\
)” の例文
新字:
数々
贈
(
おく
)
られ今日の第一番客なり
扨
(
さて
)
夕
(
ゆふ
)
申刻
(
なゝつ
)
頃よりして
立代
(
たちかは
)
り入代り語り
初
(
そめ
)
をなす
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の
數々
(
かず/\
)
門弟は今日を
晴
(
はれ
)
と見臺に向ひて
大汗
(
おほあせ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
南無成田山不動明王
(
なむなりたさんふどうみやうわう
)
をはじめ
奉
(
たてまつ
)
り、こんがら
童子
(
どうじ
)
、せいたか
童子
(
どうじ
)
、
甲童子
(
かふどうじ
)
、
乙童子
(
おつどうじ
)
、
丙童子
(
へいどうじ
)
、いばらぎ
童子
(
どうじ
)
、
酒呑童子
(
しゆてんどうじ
)
、
其
(
そ
)
のほか
數々
(
かず/\
)
二十四童子
(
にじふしどうじ
)
。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
封
(
ふう
)
じ
目
(
め
)
ときて
取出
(
とりいだ
)
せば
一尋
(
ひとひろ
)
あまりに
筆
(
ふで
)
のあやもなく、
有難
(
ありがた
)
き
事
(
こと
)
の
數々
(
かず/\
)
、
辱
(
かたじけ
)
なき
事
(
こと
)
の
山々
(
やま/\
)
、
思
(
おも
)
ふ、
戀
(
した
)
ふ、
忘
(
わす
)
れがたし、
血
(
ち
)
の
涙
(
なみだ
)
、
胸
(
むね
)
の
炎
(
ほのほ
)
、
此等
(
これら
)
の
文字
(
もじ
)
を
縱横
(
じゆうわう
)
に
散
(
ち
)
らして
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今
(
いま
)
少時
(
しばし
)
、
※
(
ねえ
)
さんの
膝
(
ひざ
)
を
枕
(
まくら
)
の
假寐
(
かりね
)
に
結
(
むす
)
んだ
愛
(
あい
)
ちやんの
夢
(
ゆめ
)
、
解
(
と
)
いてほどけば
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
の
數々
(
かず/\
)
、
色鮮
(
いろあざや
)
かにうるはしきを
摘
(
つ
)
みなして、この一
篇
(
ぺん
)
のお
伽噺
(
とぎばなし
)
は
出來
(
でき
)
あがつたのです。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
やがて
眼
(
め
)
を閉ぢてつくづく
過越方
(
すぎこしかた
)
を想ひ返せば、哀れにもつらかりし思ひの
數々
(
かず/\
)
、さながら世を隔てたらん如く、今更
明
(
あ
)
かし暮らせし朝夕の如何にしてと驚かれぬる計り。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
馬裝束
(
うまさうぞく
)
の
數々
(
かず/\
)
を
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
外面
(
おもて
)
の、
印度洋
(
インドやう
)
に
向
(
む
)
いた
方
(
はう
)
の、
大理石
(
だいりせき
)
の
𢌞
(
まは
)
り
縁
(
えん
)
には、
軒
(
のき
)
から
掛
(
か
)
けて、
床
(
ゆか
)
へ
敷
(
し
)
く……
水晶
(
すゐしやう
)
の
簾
(
すだれ
)
に、
星
(
ほし
)
の
數々
(
かず/\
)
鏤
(
ちりば
)
めたやうな、ぎやまんの
燈籠
(
とうろう
)
が、十五、
晃々
(
きら/\
)
點
(
つ
)
いて
並
(
なら
)
んで
居
(
ゐ
)
ます。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
親類
(
しんるい
)
の
顏
(
かほ
)
に
美
(
うつ
)
くしきも
無
(
な
)
ければ
見
(
み
)
たしと
思
(
おも
)
ふ
念
(
ねん
)
もなく、
裏屋
(
うらや
)
の
友達
(
ともだち
)
がもとに
今宵
(
こよひ
)
約束
(
やくそく
)
も
御座
(
ござ
)
れば、一
先
(
まつ
)
お
暇
(
いとま
)
として
何
(
いづ
)
れ
春永
(
はるなが
)
に
頂戴
(
ちやうだい
)
の
數々
(
かず/\
)
は
願
(
ねが
)
ひまする、
折
(
をり
)
からお
目出度
(
めでたき
)
矢先
(
やさき
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それから
多
(
おほ
)
くも
無
(
な
)
かつた
手習机
(
てならひづくゑ
)
について
想
(
おも
)
ひ
起
(
おこ
)
したことの
數々
(
かず/\
)
を、
繰返
(
くりかへ
)
し
繰返
(
くりかへ
)
し
考
(
かんが
)
へました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
一
穗
(
すゐ
)
の
燈
(
ともしび
)
挑
(
かゝ
)
げて怪しげなる薄色の
折紙
(
をりがみ
)
延べ擴げ、
命毛
(
いのちげ
)
の細々と認むる小筆の運び絶間なく、卷いてはかへす思案の胸に、果は
太息
(
といき
)
と共に封じ納むる文の
數々
(
かず/\
)
、燈の光に宛名を見れば
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
逐一
(
ちくいち
)
並
(
なら
)
べて御
聞
(
きか
)
せ申さん
然
(
さ
)
は
然
(
さり
)
ながら自分でも
忘
(
わす
)
るゝ程の
數々
(
かず/\
)
なればお忘れなき樣お
聞
(
きゝ
)
下され此長庵は在所なる
岩井村
(
いはゐむら
)
に在し頃
博奕
(
ばくち
)
崩
(
くづ
)
れの
喧嘩
(
けんくわ
)
より同村に
住
(
すむ
)
勘次郎を殺す氣もなく打殺し夫より村方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見も知らず、聞きも習はぬ人々の
人傳
(
ひとづて
)
に送る
薄色
(
うすいろ
)
の折紙に、我を
宛名
(
あてな
)
の哀れの
數々
(
かず/\
)
。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
私立
(
しりつ
)
なれども
生徒
(
せいと
)
の
數
(
かず
)
は千
人
(
にん
)
近
(
ちか
)
く、
狹
(
せま
)
き
校舍
(
かうしや
)
に
目白押
(
めじろおし
)
の
窮屈
(
きうくつ
)
さも
教師
(
きやうし
)
が
人望
(
じんぼう
)
いよ/\あらはれて、
唯
(
たゞ
)
學校
(
がくこう
)
と一ト
口
(
くち
)
にて
此
(
この
)
あたりには
呑込
(
のみこ
)
みのつくほど
成
(
な
)
るがあり、
通
(
かよ
)
ふ
子供
(
こども
)
の
數々
(
かず/\
)
に
或
(
あるひ
)
は
火消
(
ひけし
)
鳶人足
(
とびにんそく
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
殿
(
との
)
、
今
(
いま
)
もし
此處
(
こゝ
)
におはしまして、
例
(
れい
)
の
辱
(
かたじ
)
けなき
御詞
(
おことば
)
の
數々
(
かず/\
)
、さては
恨
(
うら
)
みに
憎
(
にく
)
みのそひて
御聲
(
おんこゑ
)
あらく、さては
勿躰
(
もつたい
)
なき
御命
(
おいのち
)
いまを
限
(
かぎ
)
りとの
給
(
たま
)
ふとも、
我
(
わ
)
れは
此眼
(
このめ
)
の
動
(
うご
)
かんものか、
此胸
(
このむね
)
の
騷
(
さわ
)
がんものか
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
千葉
(
ちば
)
は
御恩
(
ごをん
)
のあたゝかく、
口
(
くち
)
に
數々
(
かず/\
)
のお
禮
(
れい
)
は
言
(
い
)
はねども、
氣
(
き
)
の
弱
(
よわ
)
き
男
(
をとこ
)
なれば
涙
(
なみだ
)
さへさしぐまれて、
仲働
(
なかはたら
)
きの
福
(
ふく
)
に
頼
(
たの
)
みてお
禮
(
れい
)
しかるべくと
言
(
い
)
ひたるに、
渡
(
わた
)
り
者
(
もの
)
の
口車
(
くちぐるま
)
よく
廻
(
まは
)
りて、
斯樣
(
かやう
)
/\しか/″\で
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
未練
(
みれん
)
に
惜
(
をし
)
みてとも
思召
(
おぼしめ
)
さん
苦
(
くる
)
しさよと
思
(
おも
)
ひやりては
伏
(
ふ
)
し
沈
(
しづ
)
み
思
(
おも
)
ひ
出
(
いだ
)
してはむせ
返
(
かへ
)
り
笑
(
ゑ
)
みとは
何
(
なん
)
ぞ
夢
(
ゆめ
)
にも
忘
(
わす
)
れて
知
(
し
)
るものは
人生
(
じんせい
)
の
憂
(
う
)
きといふ
憂
(
う
)
きの
數々
(
かず/\
)
來
(
く
)
るものは
無意
(
むい
)
無心
(
むしん
)
の
春夏秋冬
(
しゆんかしうとう
)
落花
(
らくくわ
)
流水
(
りうすゐ
)
ちりて
流
(
なが
)
れて
寄
(
よ
)
せ
返
(
かへ
)
る
波
(
なみ
)
の
年
(
とし
)
又
(
また
)
年
(
とし
)
今日
(
けふ
)
は
心
(
こゝろ
)
の
解
(
と
)
けやする
明日
(
あす
)
は
思
(
おも
)
ひの
離
(
はな
)
れやするあは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嫁
(
よめ
)
になどゝは
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬことなり
芳之助
(
よしのすけ
)
は
兎
(
と
)
もあれ
我
(
わ
)
れ
許
(
ゆる
)
さずと
御立腹
(
ごりつぷく
)
の
數々
(
かず/\
)
それいさゝかも
御無理
(
ごむり
)
ならねどお
前
(
まへ
)
さまと
縁
(
えん
)
きれて
此世
(
このよ
)
何
(
なん
)
の
樂
(
たの
)
しからずつらき
錦野
(
にしきの
)
がこともあり
所詮
(
しよせん
)
は
此命
(
このいのち
)
一
(
ひと
)
つぞと
覺悟
(
かくご
)
の
道
(
みち
)
も
同
(
おな
)
じやうに
行逢
(
ゆきあ
)
つてお
前
(
まへ
)
さまのお
心
(
こゝろ
)
伺
(
うかゞ
)
へば
其通
(
そのとほ
)
りとか
今更
(
いまさら
)
御違背
(
ごゐはい
)
のある
筈
(
はず
)
なし
私
(
わたし
)
は
嬉
(
うれ
)
しう
存
(
ぞん
)
じますを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
悼
(
いた
)
まぬならねど
主
(
しゆ
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
猶
(
なほ
)
さらに
氣
(
き
)
づかはしく
陰
(
かげ
)
になり
日向
(
ひなた
)
になり
意見
(
いけん
)
の
數々
(
かず/\
)
貫
(
つらぬ
)
きてや
今日
(
けふ
)
此頃
(
このごろ
)
の
袖
(
そで
)
のけしき
涙
(
なみだ
)
も
心
(
こゝろ
)
も
晴
(
は
)
れゆきて
縁
(
えん
)
にもつくべし
嫁
(
よめ
)
にも
行
(
ゆ
)
かんと
言出
(
いひい
)
でし
詞
(
ことば
)
に
心
(
こゝろ
)
うれしく
七年越
(
しちねんご
)
しの
苦
(
く
)
も
消
(
き
)
えて
夢安
(
ゆめやす
)
らかに
寢
(
ね
)
る
夜
(
よ
)
幾夜
(
いくよ
)
ある
明方
(
あけがた
)
の
風
(
かぜ
)
あらく
枕
(
まくら
)
ひいやりとして
眼覺
(
めさむ
)
れば
縁側
(
えんがは
)
の
雨戸
(
あまど
)
一枚
(
いちまい
)
はづれて
並
(
なら
)
べし
床
(
とこ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
數
部首:⽁
15画
々
3画
“數”で始まる語句
數
數多
數珠
數寄
數年
數日
數〻
數學
數次
數百