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無意
無意無心なる
幼童は
天使なりとかや。げにもさきに
童謠ありてより(
應)の
來るに
一月を
措かざりし。
然るに
今は
此歌稀々になりて、
更にまた
奇異なる
謠は
未練に
惜みてとも
思召さん
苦しさよと
思ひやりては
伏し
沈み
思ひ
出してはむせ
返り
笑みとは
何ぞ
夢にも
忘れて
知るものは
人生の
憂きといふ
憂きの
數々來るものは
無意無心の
春夏秋冬落花流水ちりて
流れて
寄せ
返る
波の
年又年今日は
心の
解けやする
明日は
思ひの
離れやするあは