トップ
>
年寄
>
としよ
ふりがな文庫
“
年寄
(
としよ
)” の例文
垂木
(
たるき
)
は、
年寄
(
としよ
)
りの
重
(
おも
)
みさえ
支
(
ささ
)
えかねたとみえて、メリメリという
音
(
おと
)
とともに、
伯父
(
おじ
)
さんの
体
(
からだ
)
は
地上
(
ちじょう
)
へ
真
(
ま
)
っさかさまに
墜落
(
ついらく
)
したのでした。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
為義
(
ためよし
)
はもう七十の上を出た
年寄
(
としよ
)
りのことでもあり、
天子
(
てんし
)
さま
同士
(
どうし
)
のお
争
(
あらそ
)
いでは、どちらのお
身方
(
みかた
)
をしてもぐあいが
悪
(
わる
)
いと
思
(
おも
)
って
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
じゅうぶんに日本の子どもを楽しませることができないから、だれかが取りかえてこれを
年寄
(
としよ
)
りの考え深かった例にもちいたものと思う。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
己
(
おい
)
らの
言
(
い
)
ふのは
嫁
(
よめ
)
さんの
事
(
こと
)
さ、
年寄
(
としよ
)
りは
何
(
どう
)
でも
宜
(
い
)
いとあるに、
夫
(
そ
)
れは
大失敗
(
おほしくじり
)
だねと
筆
(
ふで
)
やの
女房
(
にようぼう
)
おもしろづくに
御機嫌
(
ごきげん
)
を
取
(
と
)
りぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「はあ、お
年寄
(
としよ
)
りのリヴァズさまが此處に住んでゐらつしやいました。それから
祖父
(
おぢい
)
さまも
曾祖父
(
ひいおぢい
)
さまもその前にね。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
それにしても、あの
年寄
(
としよ
)
った
魔女
(
まじょ
)
は、どうなったでしょう? それは
誰
(
たれ
)
も
知
(
し
)
った
者
(
もの
)
はありません。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
と
翁
(
おきな
)
はりきみました。
姫
(
ひめ
)
も、
年寄
(
としよ
)
つた
方々
(
かた/″\
)
の
老先
(
おいさき
)
も
見屆
(
みとゞ
)
けずに
別
(
わか
)
れるのかと
思
(
おも
)
へば、
老
(
おい
)
とか
悲
(
かな
)
しみとかのないあの
國
(
くに
)
へ
歸
(
かへ
)
るのも、
一向
(
いつこう
)
に
嬉
(
うれ
)
しくないといつてまた
歎
(
なげ
)
きます。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
この寺には
年寄
(
としよ
)
った
住職
(
じゅうしょく
)
と
小坊主
(
こぼうず
)
一人が住んでいたが、住職はついに死んでしまい、小坊主はそんなところに一人では住んでいられないと言って、村へ
逃
(
に
)
げて来てしまった。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
留守
(
るす
)
には、
年寄
(
としよ
)
つた
腰
(
こし
)
の
立
(
た
)
たない
與吉
(
よきち
)
の
爺々
(
ちやん
)
が
一人
(
ひとり
)
で
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
るが、
老後
(
らうご
)
の
病
(
やまひ
)
で
次第
(
しだい
)
に
弱
(
よわ
)
るのであるから、
急
(
きふ
)
に
容體
(
ようだい
)
の
變
(
かは
)
るといふ
憂慮
(
きづかひ
)
はないけれども、
與吉
(
よきち
)
は
雇
(
やと
)
はれ
先
(
さき
)
で
晝飯
(
ひるめし
)
をまかなはれては
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
年寄
(
としよ
)
りたちはみなしわくちゃの
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
わせた。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
この
人
(
ひと
)
は、もうだいぶの
年寄
(
としよ
)
りでありましたから、それらのものを、
二人
(
ふたり
)
の
息子
(
むすこ
)
たちに
分
(
わ
)
けてやって、
自分
(
じぶん
)
は
隠居
(
いんきょ
)
をしたいと
思
(
おも
)
いました。
星と柱を数えたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これも
年寄
(
としよ
)
りの智恵によって、
秣
(
まぐさ
)
をあたえて見て、まず食べるほうが子馬の大きくなったのであり、それを見ていてゆっくり
後
(
あと
)
から食べにかかるのが親だと教えられ
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
あゝ
一昨年
(
おととし
)
から
己
(
お
)
れも
日
(
ひ
)
がけの
集
(
あつ
)
めに
廻
(
まわ
)
るさ、
祖母
(
おばあ
)
さんは
年寄
(
としよ
)
りだから
其
(
その
)
うちにも
夜
(
よ
)
るは
危
(
あぶ
)
ないし、
目
(
め
)
が
惡
(
わ
)
るいから
印形
(
いんげう
)
を
押
(
おし
)
たり
何
(
なに
)
かに
不自由
(
ふじゆう
)
だからね、
今
(
いま
)
まで
幾人
(
いくたり
)
も
男
(
をとこ
)
を
使
(
つか
)
つたけれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すると、ほかのものも
等
(
ひと
)
しく
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、みんなから
遅
(
おく
)
れがちになって、とぼとぼと
歩
(
ある
)
いていた
年寄
(
としよ
)
りを
待
(
ま
)
つのでありました。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうして以前の日本人の仕事は、屋外のものがもっとも多く、
日中
(
にっちゅう
)
も家にいて
膳
(
ぜん
)
で食事のできるような人は、男はもとより女や
年寄
(
としよ
)
りにも、ほんのわずかな数だけであった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
己
(
おい
)
らは
痘痕
(
あばた
)
と
濕
(
しつ
)
つかきは
大嫌
(
だいきら
)
ひと
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れるに、
主人
(
あるじ
)
の
女
(
をんな
)
は
吹出
(
ふきだ
)
して、
夫
(
そ
)
れでも
正
(
しよう
)
さん
宜
(
よ
)
く
私
(
わたし
)
が
店
(
みせ
)
へ
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さるの、
伯母
(
おば
)
さんの
痘痕
(
あばた
)
は
見
(
み
)
えぬかえと
笑
(
わら
)
ふに、
夫
(
そ
)
れでもお
前
(
まへ
)
は
年寄
(
としよ
)
りだもの
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「ここに、こういう
心
(
こころ
)
を
愉快
(
ゆかい
)
にする、オルガンがありますよ。」と、お
嬢
(
じょう
)
さんは、
雑誌
(
ざっし
)
の
広告
(
こうこく
)
を、まだそう
年寄
(
としよ
)
りでない
医者
(
いしゃ
)
に
見
(
み
)
せました。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、もはや、
鬼
(
おに
)
のような
心持
(
こころも
)
ちになってしまった
年寄
(
としよ
)
り
夫婦
(
ふうふ
)
は、なんといっても、
娘
(
むすめ
)
のいうことを
聞
(
き
)
き
入
(
い
)
れませんでした。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ、いいお
天気
(
てんき
)
だから、おまえだけいってみておいでなさい。
私
(
わたし
)
は
年寄
(
としよ
)
りだから、
歩
(
ある
)
くのがたいそうです。」と、おばあさんは
答
(
こた
)
えました。
海からきた使い
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、このころから、
小父
(
おじ
)
さんは、
体
(
からだ
)
がだんだん
弱
(
よわ
)
ってきて、
彼女
(
かのじょ
)
は、
年寄
(
としよ
)
りたちを
独
(
ひと
)
り
残
(
のこ
)
して、
遠
(
とお
)
い
旅
(
たび
)
にも
出
(
で
)
ることはできなかったのです。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
平常
(
ふだん
)
から、
達者
(
たっしゃ
)
だったおじいさんは、まだ、そんなに
年寄
(
としよ
)
りでもなかったのに、とつぜん、
中風
(
ちゅうふう
)
にかかって
死
(
し
)
にました。
おばあさんとツェッペリン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで、わしは、この
年寄
(
としよ
)
りになっても、
西
(
にし
)
の
夕空
(
ゆうぞら
)
を
見
(
み
)
るたびに、なつかしいお
母
(
かあ
)
さんの
顔
(
かお
)
を
目
(
め
)
に
思
(
おも
)
い
浮
(
う
)
かべるのです。
お母さまは太陽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こっそりと
年寄
(
としよ
)
り
夫婦
(
ふうふ
)
のところへやってきて、
娘
(
むすめ
)
にはわからないように、
大金
(
たいきん
)
を
出
(
だ
)
すから、その
人魚
(
にんぎょ
)
を
売
(
う
)
ってはくれないかと
申
(
もう
)
したのであります。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
年寄
(
としよ
)
りのいうことですが、なんでも
静
(
しず
)
かな
真昼
(
まひる
)
ごろ、
足音
(
あしおと
)
をたてずに、
池
(
いけ
)
へ
近
(
ちか
)
よると、
金銀
(
きんぎん
)
の二
匹
(
ひき
)
のへびが、たわむれながら、
水面
(
すいめん
)
を
泳
(
およ
)
いで、お
社
(
やしろ
)
のほうへ
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なんといっても、おばあさんは、
島
(
しま
)
のすみから、すみまで
知
(
し
)
らないところはなく、それに
年寄
(
としよ
)
りに
似
(
に
)
ず、さとりが
早
(
はや
)
いから、ないものでもないと
思
(
おも
)
われました。
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
真夜中
(
まよなか
)
ごろでありました。トン、トン、と、だれか
戸
(
と
)
をたたくものがありました。
年寄
(
としよ
)
りのものですから
耳
(
みみ
)
さとく、その
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
きつけて、だれだろうと
思
(
おも
)
いました。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、三
人
(
にん
)
は、くわしく
物語
(
ものがた
)
りました。みんなは、
年寄
(
としよ
)
りの
物知
(
ものし
)
りにあざむかれたことを
憤
(
いきどお
)
りました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それが、こんなに
人
(
ひと
)
のよさそうな
年寄
(
としよ
)
りであったので、
急
(
きゅう
)
に、いい
知
(
し
)
れぬ
懐
(
なつ
)
かしみを
感
(
かん
)
じました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
人間
(
にんげん
)
だって
同
(
おな
)
じじゃないか、
毎日
(
まいにち
)
のように、
若
(
わか
)
いもの、
年寄
(
としよ
)
りの
区別
(
くべつ
)
なく
死
(
し
)
んで
墓
(
はか
)
へゆくのに、
自分
(
じぶん
)
だけは、いつまでも
生
(
い
)
きていると
思
(
おも
)
って、
欲深
(
よくふか
)
くしているのだ。」
あらしの前の木と鳥の会話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村
(
むら
)
じゅうが、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをして、
長吉
(
ちょうきち
)
をさがしたけれど、ついにむだでありました。
年寄
(
としよ
)
りたちは
谷にうたう女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なんといういいかえでの
木
(
き
)
だろう。」と、
子供
(
こども
)
も
年寄
(
としよ
)
りも、みなほめたのであります。
葉と幹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、ここに
哀
(
あわ
)
れな
旅楽師
(
たびがくし
)
の
群
(
む
)
れがありました。それは
年寄
(
としよ
)
りの
男
(
おとこ
)
と、
若
(
わか
)
い
二人
(
ふたり
)
の
男
(
おとこ
)
と、
一人
(
ひとり
)
の
若
(
わか
)
い
女
(
おんな
)
らでありました。この
人々
(
ひとびと
)
は、
旅
(
たび
)
から、
旅
(
たび
)
へ
渡
(
わた
)
って
歩
(
ある
)
いているのです。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
運動
(
うんどう
)
するといいましても、なにぶん、この
年寄
(
としよ
)
りひとりではどこへも
出
(
で
)
られません。」と、おじいさんは、かしこまってすわり、ひざの
上
(
うえ
)
で、しなびた
手
(
て
)
をこすっていました。
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
母親
(
ははおや
)
は、
年寄
(
としよ
)
りになり、
姉
(
あね
)
や、
弟
(
おとうと
)
も、
大
(
おお
)
きくなり、
姉
(
あね
)
は、
近
(
ちか
)
くの
村
(
むら
)
に
嫁
(
よめ
)
にゆきました。そして、
娘
(
むすめ
)
の
家
(
いえ
)
の
前
(
まえ
)
には、
毎年
(
まいねん
)
、
夏
(
なつ
)
になると
脊
(
せ
)
の
高
(
たか
)
い、ひまわりの
花
(
はな
)
がみごとに
咲
(
さ
)
きました。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうちに、この
時分
(
じぶん
)
の
年寄
(
としよ
)
りたちは、みんな
死
(
し
)
んでしまいました。そして、
若
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
たちの
時代
(
じだい
)
になったとき、
鐘
(
かね
)
つき
堂
(
どう
)
を
修繕
(
しゅうぜん
)
して、
供養
(
くよう
)
をし、おおぜいの
人々
(
ひとびと
)
が
鐘
(
かね
)
を
動
(
うご
)
かしました。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、
年寄
(
としよ
)
りのまい
子
(
ご
)
のように、おじいさんはうろうろしていたのであります。
雪の上のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だれか
一人
(
ひとり
)
、
若
(
わか
)
いものの
中
(
なか
)
にいなければならなかったのは、ちょうど、
人間
(
にんげん
)
の
社会
(
しゃかい
)
ばかりでなく、
他
(
た
)
の
獣物
(
けもの
)
の
集
(
あつ
)
まりの
中
(
なか
)
でも、
経験
(
けいけん
)
に
富
(
と
)
んだ、
年寄
(
としよ
)
りがいて、
野原
(
のはら
)
から、
野原
(
のはら
)
へ、
山
(
やま
)
から
なつかしまれた人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
知
(
し
)
っています。
年寄
(
としよ
)
りで、
眼鏡
(
めがね
)
をかけて、ひげの
白
(
しろ
)
い
方
(
かた
)
です……。」
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“年寄”の解説
年寄(としより)とは、公益財団法人日本相撲協会(以下「協会」)の構成役員である。通常は「親方」の敬称で呼ばれることが多い。「年寄」という言葉は単に日本相撲協会が定めている用語であり、一般的な年配者という意味とは関連性は無い。ただし大相撲界において、「親方」の語は「年寄」の語と意味が完全にイコールではなく、「親方」には年寄のほか立行司も含まれる。
(出典:Wikipedia)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
寄
常用漢字
小5
部首:⼧
11画
“年寄”で始まる語句
年寄衆
年寄染
年寄共
年寄子
年寄等
年寄骨
年寄家鴨
年寄肝入
年寄肝入役