“旅楽師”の読み方と例文
読み方割合
たびがくし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このとき、ここにあわれな旅楽師たびがくしれがありました。それは年寄としよりのおとこと、わか二人ふたりおとこと、一人ひとりわかおんならでありました。この人々ひとびとは、たびから、たびわたってあるいているのです。
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、あるあたたかなばんに、すずめは野原のはらなかから、ふえと、胡弓こきゅうおとと、かなしいうたこえきました。すずめは、それをくとびっくりしました。いつかのあわれな旅楽師たびがくしおもしたからです。
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)