“申楽師”の読み方と例文
読み方割合
さるがくし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俊基主従を途中まで送って、人目にふれぬ暗いうちにと、河内野を駈けるように、もとのわが家の苫舟へ帰ってゆく申楽師さるがくし雨露次うろじであった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もしや、そこの灯影のうちに、申楽師さるがくしの雨露次は居るまいか。先ごろ六波羅兵のため、ここへ曳かれて来た者だが」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「人違いするな。わしはこの辺りの舟芸人じゃ。申楽師さるがくしの雨露次という者。なんのとがで、こうとなさるか」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)