“さるがくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猿楽師80.0%
申楽師20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大和やまと春日かすが神社に奉仕していた大和猿楽師さるがくしの中、観世座かんぜざ観阿弥かんなみ世阿弥ぜあみ父子が義満のちょうによって、京都に進出し、田楽でんがくの座の能や、諸国の猿楽の座の芸を追い抜いて
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
それにしましても世の乱れにとって、歌よみ、連歌師れんがし猿楽師さるがくしなど申すものに何の罪科がございましょう。思えばひょんな風狂人もあったものでございます。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
俊基主従を途中まで送って、人目にふれぬ暗いうちにと、河内野を駈けるように、もとのわが家の苫舟へ帰ってゆく申楽師さるがくし雨露次うろじであった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もしや、そこの灯影のうちに、申楽師さるがくしの雨露次は居るまいか。先ごろ六波羅兵のため、ここへ曳かれて来た者だが」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「人違いするな。わしはこの辺りの舟芸人じゃ。申楽師さるがくしの雨露次という者。なんのとがで、こうとなさるか」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)