学校がっこう)” の例文
旧字:學校
いままで、小学校時代しょうがっこうじだいに、なかよくあそんだともだちが、それぞれうえ学校がっこうへゆくのをると、うらやましく、おかあさんにはおもわれました。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
私が、まだ十一二の時、私のいえ小石川こいしかわ武島町たけじまちょうにありました。そして小石川の伝通院でんずういんのそばにある、礫川れきせん学校がっこうへ通っていました。
納豆合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
いつものように学校がっこうってみると、袖子そでこはもう以前いぜん自分じぶんではなかった。ことごとに自由じゆううしなったようで、あたりがせまかった。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ぼくたちの学校がっこうもん鉄柵てつさくも、もうとっくに献納けんのうしたのだから、尼寺あまでらのごんごろがねだって、おくにのために献納けんのうしたっていいのだとおもっていた。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
シューラはやぶれたシャツをて、学校がっこうかけなければならなくなる——そうしたら、シャツはばんまでには、どんなになるかわかりゃしない!
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
ところが、そのために、学校がっこう出席しゅっせきする日数にっすうがたりなくて、ことしは、試験しけんをうける資格しかくを、とうとうなくしちゃったんさ。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
其隙そのひまに私はかおを洗う、飯を食う。それが済むと、今度は学校がっこうへ行く段取になるのだが、此時が一日中で一番私の苦痛の時だ。ポチがあとを追う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
粕谷かすやの夫妻が千歳村に移住いじゅうした其春、好成績こうせいせきで小学校を卒業し、阿爺は師範しはん学校がっこうにでも入れようかと云って居たのを、すすめて青山学院に入れた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そして、谷間には小さい庭のある職工しょっこうたちの家々が、あちこちに見えました。谷間のまんなかには学校がっこうがありました。
だれがなんといっても、ジャンセエニュ先生せんせい学校がっこうは、世界中せかいじゅうにある女の子の学校がっこうのうちで一番いい学校がっこうです。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
このようになかがさわがしかったので、幕府ばくふ学校がっこうはつぶれてしまっていましたし、あたらしい政府せいふは、まだ学校がっこうをつくることまでにはがまわりませんでした。
だんだんおにのようなこころになって、いつもこのかたきにして、ったり、たたいたり、家中うちじゅう追廻おいまわしたりするので、かわいそうな小児こどもは、始終しょっちゅうびくびくして、学校がっこうからかえっても
廉直れんちょくなる方針ほうしん地方ちほう新聞紙しんぶんし芝居しばい学校がっこう公会演説こうかいえんぜつ教育きょういくある人間にんげん団結だんけつ、これらはみな必要ひつようからざるものである。また社会しゃかいみずかさとっておどろくようにしなければならぬとかなどとのことで。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
むすめが、毎日まいにち学校がっこうで、きつね、きつねといわれますそうで、学校がっこうへゆくのをいやがってこまりますが、どうかおぼっちゃんにおねがいして
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど袖子そでこはある高等女学校こうとうじょがっこうへの受験じゅけん準備じゅんびにいそがしいころで、おそくなっていままでの学校がっこうからかえってときに、その光子みつこさんのこえいた。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ほら、いつも、いってるように、ぼくははたらいているんだ。はたらきながら学校がっこうへいってるんだ。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
学校がっこうにあがってからでも学校がっこうがひけたあとでは、たいていそこにあつまるのだ。夕方ゆうがた庵主あんじゅさんが、もうかねをついてもいいとおっしゃるのをまっていて、ぼくらは撞木しゅもくうばいあってついたのだ。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
といっても、いまのような学校がっこうはありませんから、勉強べんきょうするといえば、ちかくにあるじゅく(むかしの学校がっこう)にかようほかありません。そこへかよって、漢字かんじがいっぱいつまった中国ちゅうごくほんをならうのです。
「あいよ、学校がっこうからかえってたらね。」
「それは感心かんしんですね。このあいだの教員会議きょういんかいぎのときに、この学校がっこうにも託児所たくじしょもうけたらという、先生せんせいがたのご意見いけんたのですよ。」
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そんなに心配しんぱいしないでもいいんですよ。わたしいようにしてあげるから——だれでもあることなんだから——今日きょう学校がっこうをおやすみなさいね。」
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこまでると、行列ぎょうれつがとまってしまいました。先頭せんとう海蔵かいぞうさんがとまったからです。学校がっこうかえりのちいさい子供こども二人ふたり井戸いどからみずんで、のどをならしながら、うつくしいみずをのんでいました。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
さすがに、子供こどもどうしのあいだでは同情どうじょうがあって、行商ぎょうしょうると、鉛筆えんぴつや、かみなどを学校がっこう生徒せいとってくれます。ありがたいことです。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしぼくたちむらのものにとっては、いつまでもわすれられないかねだ。なぜなら、尼寺あまでらにわ鐘楼しゅろうしたは、むらのこどものたまりばだからだ。ぼくたちが学校がっこうにあがらないじぶんは、毎日まいにちそこであそんだのだ。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
物置ものおきにしようか、あすこは、くらくて、かぜがよくとおらないし。」と、かんがえているところへ、学校がっこう約束やくそくした、戸田とだがやってきました。
芽は伸びる (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いますぐ、っていてね。」と、いうよりはやく、きよちゃんは、いえからして、二人ふたりは、はなしながら、学校がっこうへいったのであります。
いちょうの葉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この時刻じこくに、学校がっこう先生せんせいが、このはらっぱをとおることがあります。みんなはあそびながらも、なんとなく、にかかるのでありました。
こま (新字新仮名) / 小川未明(著)
といわれるので、長吉ちょうきち落第らくだいしてはならないとおもって、うちかえってからも、その学校がっこうならってきた算術さんじゅつはかならず復習ふくしゅういたしました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
くるとしちゃんは、学校がっこうへいくと、やすみの時間じかんに、運動場うんどうじょう砂場すなばで、小山こやまといっしょに砂鉄さてつるのに夢中むちゅうになっていました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いえそとにはゆきが二、三じゃくもっていました。そして子供こどもらは、学校がっこうからかえるとそと雪投ゆきなげをしてあそんだり、角力すもうったりした。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学校がっこうへゆくにも、かえるにも、一人ひとりとなったきよちゃんは、さびしかったのです。そのうちなつぎて、またいろづくあきがきました。
いちょうの葉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「すこしとおいけど、ひとんでいないれた屋敷やしきで、おおきなくりのがあるの。学校がっこうかえりに、松野まつのさんがつれていってくれたのよ。」
夕雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学校がっこう先生せんせいは、オルガンでもピアノでも、なんでもきなさるぞ。わからしゃらなくて、どうする。」と、おじいさんはこたえました。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その、だいぶたってからです。学校がっこう運動場うんどうじょうで、孝吉こうきちや、ほかの子供こどもたちは、あのおおきなかしのしたって、はなしをしていました。
すずめの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まさちゃんは、学校がっこうで、先生せんせいが、こんどなんでもってきて、図画ずが時間じかん写生しゃせいしてもいいと、おっしゃったことをおもしました。
政ちゃんと赤いりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
くる学校がっこうへいってからも算術さんじゅつ時間じかんになるのがにかかってひかじょうにみんながあそんでいるときでも、長吉ちょうきちひとりふさいでいました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、正月しょうがつのことでありました。学校がっこう十日とおかあまりやすみがあった、そのあとのことです。学校がっこうへゆくと、水野みずの姿すがたえませんでした。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりは、そのあと学校がっこうで、なかのいいおともだちとなったが、そのときのことが、いまおかあさんにも、りょうちゃんにもおもされたのです。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正二しょうじも、年雄としおくんのいえのはとのことがにかかったので、学校がっこうからかえっていってみました。だが、まだ、はとはかえっていませんでした。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、その学校がっこうやすみでありましたから、次郎じろうは、いえそとて、となりの勇吉ゆうきちといっしょになって、あそんでいました。
雪だるま (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おかあさん、ボールをなくしたから、っておくれよ。」と、学校がっこうへいこうとしてランドセルをかたにかけながら、いいました。
ボールの行方 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このごろ、ぼくは、学校がっこうのいきかえりに、あかるのが、たのしみです。そうして、その姿すがたないときは、さびしいがします。
僕の通るみち (新字新仮名) / 小川未明(著)
よわったとると、学校がっこうじゅうは、たいへんなものでした。先生せんせいも、生徒せいとも、小使こづかいもみんなさくらうえ心配しんぱいしました。
学校の桜の木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あくる学校がっこうにいって、まどから、運動場うんどうじょういているからすをましたときに、あのあわれなからすをおもしたのであります。
翼の破れたからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつも、学校がっこうかえりに、鳥屋とりやまえって、いろいろのとりるので、よくかおっているおじさんに、きいてみようとおもったのでした。
山へ帰ったやまがら (新字新仮名) / 小川未明(著)
学校がっこうで、正吉しょうきちは、とりわけ青木あおき小田おだとはなかよしでした。三にんは、ひるやす時間じかんに、運動場うんどうじょうて、かげのところではなしをしていました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
清吉せいきち正二しょうじは、学校がっこうかえりに、乾物屋かんぶつやまえとおると、おじさんが、みせにすわっていました。二人ふたりは、はいってそばへこしかけました。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある あさ シロは、みつこさんに ついて 学校がっこうへ いきました。すると もんの ところで、うみぼうずと であいました。
うみぼうずと おひめさま (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年小使しょうねんこづかいの小田おだけん一は、いったのでした。子供こどもたちは、すべてってしまって、学校がっこうなかは、にもひとしかったのです。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
吉雄よしおは、学校がっこうへゆくまえには、かならず、かわいがってっておいたやまがらに、えさをやり、みずをやることをおこたりませんでした。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)