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さと
ふりがな文庫
“
覺
(
さと
)” の例文
新字:
覚
孔子學に志してより七十に至るまで、十年毎に自ら其の
進
(
すゝ
)
む所有るを
覺
(
さと
)
り、
孜孜
(
しゝ
)
として自ら
彊
(
つと
)
めて、
老
(
らう
)
の將に至らんとするを知らず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
怜悧
(
りこう
)
な小犬は二人の出て行く物音に樣子を
覺
(
さと
)
つて、逐ひ籠められないうちに自分から椽の下にもぐり込まふとしてゐるのであつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
「
何
(
なに
)
金
(
かね
)
があるばかりぢやない。
一
(
ひと
)
つは
子供
(
こども
)
が
多
(
おほ
)
いからさ。
子供
(
こども
)
さへあれば、
大抵
(
たいてい
)
貧乏
(
びんばふ
)
な
家
(
うち
)
でも
陽氣
(
やうき
)
になるものだ」と
御米
(
およね
)
を
覺
(
さと
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
故に慾心と云ふもの
仰山
(
ぎようさん
)
起り來て、天理と云ふことを
覺
(
さと
)
ることなし。天理と云ふことが
慥
(
たしか
)
に
譯
(
わか
)
つたらば、壽殀何ぞ
念
(
ねん
)
とすることあらんや。
遺教
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
「昨日と
異
(
ちが
)
つて敵に
覺
(
さと
)
られずに見事に後をつけましたぜ。相手が淺草から眞つ直ぐに巣へ行つたんだから間違ひは無いでせう」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
この頃逍遙子が言を聞いて實を記することの
功徳
(
くどく
)
を知り、また烏有先生が言を聞いて理を談ずることの利益を
覺
(
さと
)
りぬ。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「うむ」と
勘次
(
かんじ
)
はいひ
淀
(
よど
)
んだ。
南
(
みなみ
)
の
亭主
(
ていしゆ
)
は
其
(
そ
)
の
理由
(
わけ
)
を
覺
(
さと
)
ることは
出來
(
でき
)
ないのみでなく、
其
(
そ
)
のいひ
澱
(
よど
)
んだことを
不審
(
ふしん
)
に
思
(
おも
)
ふ
心
(
こゝろ
)
さへ
起
(
おこ
)
さぬ
程
(
ほど
)
放心
(
うつかり
)
と
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかし
男
(
をとこ
)
は
咄嗟
(
とつさ
)
の
間
(
ま
)
に、わたしを
其處
(
そこ
)
へ
蹴倒
(
けたふ
)
しました。
丁度
(
ちやうど
)
その
途端
(
とたん
)
です。わたしは
夫
(
をつと
)
の
眼
(
め
)
の
中
(
なか
)
に、
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
ひやうのない
輝
(
かがや
)
きが、
宿
(
やど
)
つてゐるのを
覺
(
さと
)
りました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
御寢
(
みね
)
ませる時に、御夢に
覺
(
さと
)
してのりたまはく、「我が宮を、
天皇
(
おほきみ
)
の
御舍
(
みあらか
)
のごと
修理
(
をさ
)
めたまはば、御子かならずま
言
(
ごと
)
とはむ」とかく覺したまふ時に、
太卜
(
ふとまに
)
に
占
(
うら
)
へて
六
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
廓の門を守れる兵士に敬禮せられて、我は始めてこゝは猶太街の入口ぞと
覺
(
さと
)
りぬ。その時門の内を見入りたるに、黒目がちなる猶太の少女あまた群をなして
佇
(
たゝず
)
みたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
示して十を
覺
(
さと
)
るの
敏才
(
びんさい
)
あれば
師匠
(
ししやう
)
の感應院も
末
(
すゑ
)
頼母
(
たのも
)
しく思ひ
別
(
わけ
)
て大事に教へ
養
(
やしな
)
ひけるされば寶澤は十一歳の頃は他人の十六七歳程の
智慧
(
ちゑ
)
有
(
あり
)
て手習は
勿論
(
もちろん
)
素讀
(
そどく
)
にも達し何を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
吾等
(
われら
)
が
空中旅行
(
くうちうりよかう
)
の
目的
(
もくてき
)
と、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
秘密
(
ひみつ
)
とは、
輕々
(
かろ/″\
)
しく
外國船
(
ぐわいこくせん
)
などに
覺
(
さと
)
られてはならぬが、それは
臨機應變
(
りんきおうへん
)
に
何
(
なに
)
とか
言脱
(
いひのが
)
れの
工夫
(
くふう
)
の
無
(
な
)
いでも
無
(
な
)
い。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
二、
非常
(
ひじよう
)
の
地震
(
ぢしん
)
たるを
覺
(
さと
)
るものは
自
(
みづか
)
ら
屋外
(
おくがい
)
に
避難
(
ひなん
)
せんと
力
(
つと
)
めるであらう。
數秒間
(
すうびようかん
)
に
廣場
(
ひろば
)
へ
出
(
で
)
られる
見込
(
みこ
)
みがあらば
機敏
(
きびん
)
に
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
すがよい。
但
(
たゞ
)
し
火
(
ひ
)
の
元
(
もと
)
用心
(
ようじん
)
を
忘
(
わす
)
れざること。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
初めて
覺
(
さと
)
る我身の罪、あゝ我れ
微
(
なか
)
りせば、御邊も
可惜
(
あたら
)
武士を捨てじ、横笛も亦世を早うせじ、とても叶はぬ戀とは知らで、道ならぬ
手段
(
てだて
)
を用ひても望みを貫かんと務めし愚さよ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは、
若
(
も
)
しや
料理人
(
クツク
)
がそれを
覺
(
さと
)
りはしないかと、
稍々
(
やゝ
)
氣遣
(
きづか
)
はしげにその
方
(
はう
)
を
眺
(
なが
)
めました、が、
料理人
(
クツク
)
は
忙
(
いそが
)
はしげに
肉汁
(
スープ
)
を
掻
(
か
)
き
廻
(
まは
)
して
居
(
ゐ
)
て、それを
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
ないやうに
見
(
み
)
えたので
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『
何處
(
どこ
)
から
來
(
き
)
た』と
又
(
また
)
問
(
と
)
ふ。は、はア
密行巡査
(
みつかうじゆんさ
)
だなと
覺
(
さと
)
つた。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
に
伏勢
(
ふせぜい
)
を
覺
(
さと
)
り
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
右肩先から
斜大袈裟
(
なゝめおほげさ
)
で、振り返り樣曲者が斬つたとすれば、刀は左に持つて居なければならぬ筈と
覺
(
さと
)
つたためでした。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼等
(
かれら
)
は
鞭
(
むちう
)
たれつゝ
死
(
し
)
に
赴
(
おもむ
)
くものであつた。たゞ
其
(
その
)
鞭
(
むち
)
の
先
(
さき
)
に、
凡
(
すべ
)
てを
癒
(
い
)
やす
甘
(
あま
)
い
蜜
(
みつ
)
の
着
(
つ
)
いてゐる
事
(
こと
)
を
覺
(
さと
)
つたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ここに太后、神
歸
(
よ
)
せして、言教へ
覺
(
さと
)
し詔りたまひつらくは、「西の方に國あり。
金
(
くがね
)
銀
(
しろがね
)
をはじめて、
目耀
(
まかがや
)
く
種種
(
くさぐさ
)
の
珍寶
(
うづたから
)
その國に
多
(
さは
)
なるを、
吾
(
あれ
)
今その國を
歸
(
よ
)
せたまはむ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
忍びたる
不忠
(
ふちう
)
不義
(
ふぎ
)
の
曲者
(
くせもの
)
なり又汝等が兄喜内は
善惡
(
ぜんあく
)
邪正
(
じやしやう
)
の
別
(
わか
)
ちなく
親
(
した
)
しきを愛し
疎
(
うと
)
きを
惡
(
にく
)
む
誠
(
まこと
)
に國を
亂
(
みだ
)
すの
奸臣
(
かんしん
)
なる故我
討
(
うち
)
取て
立退
(
たちのき
)
しを汝等は
愚昧
(
ぐまい
)
なれば是を
覺
(
さと
)
らず我を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ベルナルドオは痍の
痊
(
い
)
えし後、我身を愛する由聞え候ひしかど、私はその僞ならぬを
覺
(
さと
)
りながら、君をおもふ心よりうべなひ候はざりき。ベルナルドオは羅馬を去り候ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
この
經驗
(
けいけん
)
によつて、
水
(
みづ
)
なしの
消防法
(
しようぼうほう
)
をも
心得
(
こゝろえ
)
て
置
(
お
)
くべきものといふことを
覺
(
さと
)
つたが、
實際
(
じつさい
)
には
水
(
みづ
)
を
使用
(
しよう
)
しては
却
(
かへ
)
つて
能
(
よ
)
くない
場合
(
ばあひ
)
もあるので、
著者
(
ちよしや
)
の
專門外
(
せんもんがい
)
ではあるけれども
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
左樣
(
さう
)
覺
(
さと
)
られたからは
百年目
(
ひやくねんめ
)
、
若
(
も
)
し
此
(
この
)
一件
(
いつけん
)
を
他人
(
たにん
)
に
洩
(
もら
)
すものならば、
乃公
(
おれ
)
の
笠
(
かさ
)
の
臺
(
だい
)
の
飛
(
と
)
ぶは
知
(
し
)
れた
事
(
こと
)
、
左樣
(
さう
)
なれば
破
(
やぶ
)
れかぶれ、お
前
(
まへ
)
の
御主人
(
ごしゆじん
)
の
家
(
いへ
)
だつて
用捨
(
ようしや
)
はない、
火
(
ひ
)
でもかけて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夫
(
をつと
)
はこの
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
、やつと
唇
(
くちびる
)
を
動
(
うご
)
かしました。
勿論
(
もちろん
)
口
(
くち
)
には
笹
(
ささ
)
の
落葉
(
おちば
)
が、一ぱいにつまつてゐますから、
聲
(
こゑ
)
は
少
(
すこ
)
しも
聞
(
きこ
)
えません。が、わたしはそれを
見
(
み
)
ると、
忽
(
たちま
)
ちその
言葉
(
ことば
)
を
覺
(
さと
)
りました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、殿松は亡くなつた女房に聽いたらしく、自分の身性を
覺
(
さと
)
つて、我儘が募るばかり。今では兜屋を切り廻して、私に口も出させない始末でございます
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
儛
(
まひ
)
を列ねて
賊
(
あた
)
を
攘
(
はら
)
ひ、歌を聞きて仇を伏しき。すなはち夢に
覺
(
さと
)
りて神祇を
敬
(
ゐやま
)
ひたまひき、
所以
(
このゆゑ
)
に賢后と
稱
(
まを
)
す
一〇
。烟を望みて黎元を撫でたまひき、今に聖帝と傳ふ
一一
。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
山門
(
さんもん
)
を
入
(
はひ
)
ると、
左右
(
さいう
)
には
大
(
おほ
)
きな
杉
(
すぎ
)
があつて、
高
(
たか
)
く
空
(
そら
)
を
遮
(
さへぎ
)
つてゐるために、
路
(
みち
)
が
急
(
きふ
)
に
暗
(
くら
)
くなつた。
其
(
その
)
陰氣
(
いんき
)
な
空氣
(
くうき
)
に
觸
(
ふ
)
れた
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
と
寺
(
てら
)
の
中
(
なか
)
との
區別
(
くべつ
)
を
急
(
きふ
)
に
覺
(
さと
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
樣子
(
やうす
)
を
窺
(
うかゞ
)
つて
居
(
を
)
るとは
氣付
(
きづ
)
いた
人
(
ひと
)
はありませんかつたが、
今
(
いま
)
現
(
げん
)
に
海賊
(
かいぞく
)
仲間
(
なかま
)
の
其
(
その
)
息子
(
むすこ
)
が
此
(
この
)
港
(
みなと
)
に
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
と、
今
(
いま
)
の
話
(
はなし
)
の
樣子
(
やうす
)
で、
朧
(
おぼろ
)
ながらも
其
(
そ
)
れと
覺
(
さと
)
つた
亞尼
(
アンニー
)
の
驚愕
(
おどろき
)
はまアどんなでしたらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お夢の怪我が大したことでないとわかると、振られた男の
惡戯
(
いたづら
)
を、詮索立てする馬鹿/\しさを
覺
(
さと
)
つたのでせう。
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
辰三が
覺
(
さと
)
つたためで、大村喜十郎のこの樣子を覺つたのは、路地の中で待つて居た辰三の外にはありません。
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何をつまらない、——それ、
諦
(
あきら
)
めて歸つて行くだらう。
覺
(
さと
)
られちや打ちこはしだ、そつと跟けて行け」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「すると笛辰は夕方からブラリと出掛けたんです。餘つ程後をつけようと思ひましたが、萬一
覺
(
さと
)
られると藪蛇だと思つて、
取敢
(
とりあへ
)
ず駕籠で此處まで馳け着けました」
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あれは、父親が牢死した後で生れた私の弟、——本名は春吉、私が女で男に化けたやうに、男の子の春吉は女に化けて居ました。敵に素姓を
覺
(
さと
)
らせないため——」
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪の萬七に
脅
(
おど
)
かされた直助は、手元に證據の僞小判を置く危險を
覺
(
さと
)
りましたが、その時はもう持出す機會を失してしまつたので、二階からの眺望の爲と言ひ觸して
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
相手に
覺
(
さと
)
られずに跟ける氣になつたら、思ひの外早く曲者の身元が解つたかも知れないのです。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私は觀念して眼をつぶると、
覺
(
さと
)
られたと思つたらしくて、
曲者
(
くせもの
)
はそのまゝ私の布團の上から下りてしまひましたが、いづれにしても、私は長いことはあるまいと思ひます。
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
專次がお今を殺したのを
覺
(
さと
)
つて、
手前
(
てめえ
)
はお三輪殺しを思ひ付いたんだらう、——お三輪を殺すのには專次を助けて置いて、二つとも專次の仕業と思はせた方が都合がよい
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
妹のお組は、兄の仕業と
覺
(
さと
)
つて、文箱の泥を丁寧に拭き取り、罪を自分一身に引受けて死んだのは見上げた心がけだ。氣が付けば殺すんぢやなかつたが、縛られたまゝ舌を
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「手筐を預つて見ると、俺が飛出すわけにも行くまい。
手前
(
てめえ
)
直ぐあの女の後を跟けて、御苦勞だが妻戀坂まで見屆けてくれ。途中でへマをして、曲者に
覺
(
さと
)
られるやうなことをするな」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「待て/\、早まつちやならねえ、——仁助爺やはお内儀さんを殺した相手を
覺
(
さと
)
つてその證據を見付けた。今晩俺のところへ言ひに來ると聞いて、下手人は此處に隱れて仁助を刺した」
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昨夜二人が逃げ出すと
覺
(
さと
)
つたお瀧は、湯へ行くと言ひ拵へて、秘藏の短刀まで持出し、清水屋の裏に忍んで、お君が着換へして飛び出したところを後ろから突き上げるやうに抉つたのだよ
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
利かせる氣ぢやブチ
壞
(
こは
)
しだ。町方の者と
覺
(
さと
)
つたら最後、何んにも教へちやくれまい。それより評定所や下馬先や、大名方のお供の大勢集まるところへ首を突込んで、精一杯お前の耳を働かせるんだ
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人間の心の恐ろしさを、此時ほど平次も
覺
(
さと
)
らされたことはありません。
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今夜のやうな、よく晴れて眞つ闇な晩に、しかも
晦日
(
みそか
)
といふ日を休んでは、矢張り孫三郎が辻斬の本人に違ひないと
覺
(
さと
)
られ、それでは孫三郎が可哀想と、若い娘の癖に、男姿になつて飛び出しました。
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「判つたか、人に
覺
(
さと
)
られちや、何にもならないよ」
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
拜借するのが本當だつた——と
漸
(
ようや
)
く
覺
(
さと
)
りました
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は樣子を
覺
(
さと
)
つて目配せしました。
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
又五郎は
覺
(
さと
)
つたことを言ふのです。
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「大層
覺
(
さと
)
つたことを言やがる」
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
覺
部首:⾒
20画
“覺”を含む語句
目覺
不覺
覺醒
心覺
眼覺
御覺悟
寢覺
感覺
見覺
錯覺
幻覺
小才覺
觸覺
淨覺院
覺束
覺悟
才覺
自覺
知覺
寐覺
...