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密
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ひそか
ふりがな文庫
“
密
(
ひそか
)” の例文
問題の長持は、おせいが
強
(
し
)
いて貰い受けて、彼女から
密
(
ひそか
)
に古道具屋に売払われた。その長持は今
何人
(
なんぴと
)
の手に納められたことであろう。
お勢登場
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
娘は父親にいえば
不興
(
ふきょう
)
を
蒙
(
こうむ
)
るのを知っていたが、病気の経過が思わしくないので、思い余って
密
(
ひそか
)
にA夫人に手紙を出したのであった。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
取りて一まとめにするゆゑ是はいかにと怪しむ跡より
鹽灘
(
しほなだ
)
への歸り車とて一挺
來
(
きた
)
るこれ道人が一行に一足
後
(
おく
)
れて
密
(
ひそか
)
に一里半の丁塲を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
散々に破壊され、狼藉され、蹂躙されし富山は、余りにこの文明的ならざる遊戯に
怖
(
おそれ
)
をなして、
密
(
ひそか
)
に
主
(
あるじ
)
の居間に逃帰れるなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
見て
密
(
ひそか
)
に
元
(
もと
)
の座へ立ち歸り彼は正しく此所の
主
(
あるじ
)
さては娘の父ならん然れば山賊の
隱
(
かく
)
れ
家
(
が
)
にも非ずと
安堵
(
あんど
)
して在る所へ彼娘の勝手より
膳
(
ぜん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
これは明治まで存し、今でも
辺鄙
(
へんぴ
)
には
密
(
ひそか
)
に存するかも知れぬが、営業的なものである。但しこれには「げほう」が連絡している。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
塩田は散歩するに友を
誘
(
いざな
)
わぬので、友が
密
(
ひそか
)
に跡に附いて行って見ると、竹の
杖
(
つえ
)
を指の腹に立てて、本郷
追分
(
おいわけ
)
の
辺
(
へん
)
を
徘徊
(
はいかい
)
していたそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
だが、無
論
(
ろん
)
お
互
(
たがひ
)
に
胸
(
けう
)
中
密
(
ひそか
)
に「なアに
己
(
おれ
)
の方が……」と
思
(
おも
)
つてゐる事は、それが
將棋
(
せうき
)
をたしなむ者の
癖
(
くせ
)
で御多分に
洩
(
も
)
れざる所。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
この寛大の奥には
密
(
ひそか
)
に女を軽蔑してゐる心持があるといふ事を、誰でも大した骨折り無しに発見する事が出来るのである。
クサンチス
(新字旧仮名)
/
アルベール・サマン
(著)
理窟と感情との
密
(
ひそか
)
に相関係するは前にもいへり、今更繰り返すを用ゐず。ただ「歌にあらず」といふ事につきて一言せん。
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
祠
(
ほこら
)
に
近
(
ちか
)
き
處
(
ところ
)
少年
(
せうねん
)
の
僧
(
そう
)
あり。
豫
(
かね
)
て
聰明
(
そうめい
)
をもつて
聞
(
きこ
)
ゆ。
含春
(
がんしゆん
)
が
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
て、
愛戀
(
あいれん
)
の
情
(
じやう
)
に
堪
(
た
)
へず、
柳氏
(
りうし
)
の
姓
(
せい
)
を
呪願
(
じゆぐわん
)
して、
密
(
ひそか
)
に
帝祠
(
ていし
)
に
奉
(
たてまつ
)
る。
其
(
そ
)
の
句
(
ことば
)
に
曰
(
いは
)
く
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夏の間は水浴を一日も欠かすことができないので、この数年来、夏が来ると
密
(
ひそか
)
にこの別院に隠れて、冷たい清水の
湧
(
わ
)
く
庭前
(
ていぜん
)
の池に水浴するのであった。
赤い土の壺
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
だが、兵庫は、他人の幸福を
密
(
ひそか
)
に奪おうなどという野心は抱けなかった。彼の考えや行動のすべては、武士道の鉄則に
拠
(
よ
)
ってなされていることなのである。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
母の乱行はこの年になつても止まないで、彼の女の着物が
密
(
ひそか
)
に典物として持ち出されたことも屡屡あつた。
酔狂録
(新字旧仮名)
/
吉井勇
(著)
裁判の前日、ムーアは
密
(
ひそか
)
に彼に会って密計を授けた。明くれば裁判の当日である。かの判事は、例の如く先ず大喝一声被害者を叱り飛ばし、さて犯人の訊問に移った。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
此の金を得て
密
(
ひそか
)
に家を
脱
(
のが
)
れ出で、袖なるものを
倶
(
ぐ
)
して、
京
(
みやこ
)
の方へ逃げのぼりける。かくまでたばかられしかば、今はひたすらにうらみ歎きて、
遂
(
つひ
)
に重き病に臥しにけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
ひとまに
密
(
ひそか
)
に入りつつ、京に疾くのぼせ給ひて、物語の多く侍ふなる、あるかぎり見せ給へと、身を捨てて
額
(
ぬか
)
をつきいのり申すほどに、十三になる年のぼらむとて、九月三日門出して——
かげろふ談義:――菱山修三へ――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
殊に相當の古參の方々の内にも、何時も同じ樣な物を誠に根氣よく作り續けて居る方も相當にある樣に思はれますが、實に智慧の無い事だと
密
(
ひそか
)
に思ふて居ります。(昭和九年十一月廿八日識)
裸体美に就て
(旧字旧仮名)
/
小倉右一郎
(著)
然るに奇遇にも永山将軍に親くせり。同将軍は露国に向わん事を平生語れり。且つ予に同行をすすむる事ありしも今春病死せり。依て予は独行する事は難きのみならざるを
密
(
ひそか
)
に思うのみなり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
又
(
また
)
今更
(
いまさら
)
考
(
かんが
)
へれば
旅行
(
りよかう
)
に
由
(
よ
)
りて、
無慘々々
(
むざ/\
)
と
惜
(
あた
)
ら千
圓
(
ゑん
)
を
費
(
つか
)
ひ
棄
(
す
)
てたのは
奈何
(
いか
)
にも
殘念
(
ざんねん
)
。
酒店
(
さかや
)
には
麥酒
(
ビール
)
の
拂
(
はらひ
)
が三十二
圓
(
ゑん
)
も
滯
(
とゞこほ
)
る、
家賃
(
やちん
)
とても
其通
(
そのとほ
)
り、ダリユシカは
密
(
ひそか
)
に
古服
(
ふるふく
)
やら、
書物
(
しよもつ
)
などを
賣
(
う
)
つてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
時ありて梁山泊の豪傑連が額を
鳩
(
あつ
)
めて
密
(
ひそか
)
に勢力拡張策を講ずるなど随分
変梃来
(
へんてこ
)
な事ありてその都度提調先生
私
(
ひそ
)
かに自ら当代の
蕭何
(
しょうか
)
を以て
処
(
お
)
るといふ、こんな学堂が世間にまたとあるべくも覚えず候
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
私は病気がなほつたらすぐ逃げ出して行かうと
密
(
ひそか
)
に決心してゐた。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
と
密
(
ひそか
)
に黒チックというのを利用して黒がっている団さんが笑った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
問 被告は今回逃走中
密
(
ひそか
)
に妻に会い、写真を破棄せしめたか。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
立つ前夜
密
(
ひそか
)
に例の手提革包を四谷の持主に送り届けた。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
然
(
しか
)
るに燕王の
北平
(
ほくへい
)
を発するに当り、道衍これを
郊
(
こう
)
に送り、
跪
(
ひざまず
)
いて
密
(
ひそか
)
に
啓
(
もう
)
して
曰
(
いわ
)
く、臣願わくは託する所有らんと。王何ぞと問う。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
互に歩み寄りて一間ばかりに
近
(
ちかづ
)
けば、貫一は静緒に向ひて
慇懃
(
いんぎん
)
に礼するを、宮は
傍
(
かたはら
)
に
能
(
あた
)
ふ限は身を
窄
(
すぼ
)
めて
密
(
ひそか
)
に
流盻
(
ながしめ
)
を凝したり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
とる
原田兵助
(
はらだひやうすけ
)
と云者あり常々
田畑
(
でんばた
)
を
耕作
(
かうさく
)
する事を好みしが或時兵助山の
岨畑
(
そばはた
)
へ出て耕作しけるに一つの
壺瓶
(
つぼがめ
)
を
掘出
(
ほりだし
)
たり
密
(
ひそか
)
に我家へ持ち歸り彼壺を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
照子は眼中に涙を
湛
(
たた
)
えて、
屹
(
きっ
)
と
婦人
(
おんな
)
を
凝視
(
みつめ
)
ながら、「それでは。」となお謂わんとすれば、夫人
密
(
ひそか
)
にその
袂
(
たもと
)
を控え、
眼注
(
めくばせ
)
して
停
(
と
)
めらる。振切って
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頼
(
さいわい
)
に加賀町の名主田中平四郎がこれを知って、
密
(
ひそか
)
に竜池に告げた。竜池は急に諸役人に金を
餽
(
おく
)
って
弥縫
(
びほう
)
し、妾に暇を
遣
(
つかわ
)
し、別宅を売り、
遊所通
(
ゆうしょがよい
)
を止めた。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
闇の中を透すと、つい十数間先を、
密
(
ひそか
)
に歩いて行く人影を見つけた。それより少し向うに二三の立木があった。男は中折帽子を冠って、右手に杖を持っていた。彼は立木の蔭でフト足を停めた。
P丘の殺人事件
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
また
今更
(
いまさら
)
考
(
かんが
)
えれば
旅行
(
りょこう
)
に
由
(
よ
)
りて、
無惨々々
(
むざむざ
)
と
惜
(
あた
)
ら千
円
(
えん
)
を
費
(
つか
)
い
棄
(
す
)
てたのはいかにも
残念
(
ざんねん
)
。
酒店
(
さかや
)
には
麦酒
(
ビール
)
の
払
(
はらい
)
が三十二
円
(
えん
)
も
滞
(
とどこお
)
る、
家賃
(
やちん
)
とてもその
通
(
とお
)
り、ダリュシカは
密
(
ひそか
)
に
古服
(
ふるふく
)
やら、
書物
(
しょもつ
)
などを
売
(
う
)
っている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
密
(
ひそか
)
にお案じ申していたわけなのでござりまする。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
帝の
為
(
ため
)
に
密
(
ひそか
)
に図る者をば
誰
(
たれ
)
となす。
曰
(
いわ
)
く、
黄子澄
(
こうしちょう
)
となし、
斉泰
(
せいたい
)
となす。子澄は既に記しぬ。斉泰は
溧水
(
りっすい
)
の人、洪武十七年より
漸
(
ようや
)
く世に
出
(
い
)
づ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
殆
(
ほとん
)
ど同時に、院長の
某
(
なにがし
)
は年四十を
踰
(
こ
)
えたるに、先年その妻を
喪
(
うしな
)
ひしをもて再び彼を
娶
(
めと
)
らんとて、
密
(
ひそか
)
に一室に招きて切なる心を打明かせし事あり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
常にうとましき児どもなれば、かかる
機会
(
おり
)
を得てわれをば
苦
(
くるし
)
めむとや
企
(
たく
)
みけむ。身を隠したるまま
密
(
ひそか
)
に
遁
(
に
)
げ去りたらむには、探せばとて獲らるべき。
竜潭譚
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
掘出
(
ほりいだ
)
し候
處
(
ところ
)
上
(
かみ
)
へも御屆申上げず
密
(
ひそか
)
に自分方へ
仕舞置
(
しまひおき
)
候旨をば訴へに及びたり役人中此由を聞き吟味の上兵助を役所へ
呼寄
(
よびよせ
)
其方事此度
畑
(
はたけ
)
より古金の
瓶
(
かめ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
綱宗は家老一人を附けられて、そこに住んだ。当時
姉婿
(
あねむこ
)
花忠茂が
密
(
ひそか
)
に
遣
(
や
)
つた手紙に、「御やしき
中
(
うち
)
忍びにて御ありきはくるしからぬ儀と存じ候」と云つて、
丁寧
(
ていねい
)
に謹慎を勧めてゐる。
椙原品
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
常にうとましき児どもなれば、かかる
機会
(
おり
)
を得てわれをば苦めむとや
企
(
たく
)
みけむ。身を隠したるまま
密
(
ひそか
)
に
遁
(
に
)
げ去りたらむには、探せばとて
獲
(
え
)
らるべき。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
燕王
語
(
ことば
)
の
洩
(
も
)
れんことを
慮
(
はか
)
り、
陽
(
うわべ
)
に
斥
(
しりぞ
)
けて
通州
(
つうしゅう
)
に至らしめ、
舟路
(
しゅうろ
)
密
(
ひそか
)
に召して
邸
(
てい
)
に入る。道衍は
北平
(
ほくへい
)
の
慶寿寺
(
けいじゅじ
)
に在り、珙は
燕府
(
えんふ
)
に在り、燕王と三人、時々人を
屏
(
しりぞ
)
けて語る。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其の病の
原因
(
もと
)
はと、
渠
(
かれ
)
を
能
(
よ
)
く知る友だちが
密
(
ひそか
)
に言ふ、仔細あつて世を
早
(
はよ
)
うした恋なりし人の、其の
姉君
(
あねぎみ
)
なる貴夫人より、
一挺
(
いっちょう
)
最新式の猟銃を
賜
(
たま
)
はつた。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
氏郷を
吾
(
わ
)
が
館
(
やかた
)
に入れまいらせてから、
密
(
ひそか
)
に
諫言
(
かんげん
)
を
上
(
たてまつ
)
って、今此の寒天に此処より遥に北の奥なるあたりに発向したまうとも、人馬も
労
(
つか
)
れて働きも思うようにはなるまじく、不案内の山、川、森、沼
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
伸びあがりて
密
(
ひそか
)
にすかしたれば、本堂の
傍
(
かたわら
)
に畳少し敷いたるあり。おなじ麻の
上下
(
かみしも
)
着けて、扇子控えたるが四五人居ならびつ。ここにて謡えるなりき。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一夜
(
いちや
)
幼君
(
えうくん
)
燈火
(
とうくわ
)
の
下
(
もと
)
に
典籍
(
てんせき
)
を
繙
(
ひもと
)
きて、
寂寞
(
せきばく
)
としておはしたる、
御耳
(
おんみゝ
)
を
驚
(
おどろ
)
かして、「
君
(
きみ
)
、
密
(
ひそか
)
に
申上
(
まをしあ
)
ぐべきことの
候
(
さふらふ
)
」と
御前
(
ごぜん
)
に
伺候
(
しかう
)
せしは、
君
(
きみ
)
の
腹心
(
ふくしん
)
の
何某
(
なにがし
)
なり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
急足
(
いそぎあし
)
に黒壁さして立戻る、十
間
(
けん
)
ばかり
間
(
あい
)
を置きて、
背後
(
うしろ
)
よりぬき足さし足、
密
(
ひそか
)
に歩を運ぶはかの乞食僧なり。
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それを、この機会に、並木の松蔭に取出でて、深秘なるあが仏を、人待石に、
密
(
ひそか
)
に据えようとしたのである。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小宮山は亭主の前で、女の話を冷然として
刎
(
は
)
ね附けましたが、
密
(
ひそか
)
に思う処がないのではありませぬ。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その理、測るべからず。
密
(
ひそか
)
に西洋に往来することを知って、
渠
(
かれ
)
を
憚
(
はばか
)
るものは
切支丹
(
キリシタン
)
だとささやいた。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
予が寄宿生となりて
松川
(
まつかは
)
私塾に
入
(
い
)
りたりしは、英語を学ばむためにあらず、数学を修めむためにあらず、なほ漢籍を学ばむことにもあらで、
他
(
た
)
に
密
(
ひそか
)
に期することのありけるなり。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
越中
(
ゑつちう
)
密
(
ひそか
)
に
立
(
た
)
つて
鐙
(
あぶみ
)
をはづし、
座頭
(
ざとう
)
がしつぺいを
鐙
(
あぶみ
)
の
鼻
(
はな
)
にて
受
(
う
)
くる。
座頭
(
ざとう
)
乗
(
のり
)
かけ
声
(
こゑ
)
をかけ
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“密”の意味
《名詞・形容動詞》
ひそかな様。隠密。
関係が深い様。親密。
ぎっしりと詰まっている様。一定の枠の中に多くのものが集まる様。
きめこまかい様。綿密。
新型コロナウイルスの流行下において、避けるべきとされる「密接」、「密閉」、「密接」のこと。3密。
(出典:Wiktionary)
密
常用漢字
小6
部首:⼧
11画
“密”を含む語句
秘密
密々
密告
密接
密通
内密
密着
祕密
密夫
親密
隠密
密会
密書
密語
密偵
稠密
密林
精密
密集
密貿易
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