“不興”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふきょう60.0%
ぶきよう20.0%
ふきやう10.0%
ふきよう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘は父親にいえば不興ふきょうこうむるのを知っていたが、病気の経過が思わしくないので、思い余ってひそかにA夫人に手紙を出したのであった。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
お力の中座をしたるに不興ぶきようしてやかましかりし折から、店口にておやおかへりかの声を聞くより、客を置ざりに中坐するといふ法があるか、皈つたらば此処へ来い
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その間中、彼女は一頁もめくりはしないで、彼女の顏は刻々こく/\と暗く、不滿足なやうになり、益々不興ふきやうげな失望の樣子になつて來るのであつた。
そこ種々いろ/\押問答おしもんだふしましたが、あいちやんのはうでも別段べつだんうま理屈りくつず、こと芋蟲いもむし非常ひじよう不興ふきようげにえたので、あいちやんは早速さつそくもどりかけました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)