トップ
>
取上
>
とりあ
ふりがな文庫
“
取上
(
とりあ
)” の例文
白刃
(
しらは
)
を
提
(
さ
)
げ、
素槍
(
すやり
)
を
構
(
かま
)
へて
行
(
ゆ
)
くのである。こんなのは、やがて
大叱
(
おほしか
)
られに
叱
(
しか
)
られて、
束
(
たば
)
にしてお
取上
(
とりあ
)
げに
成
(
な
)
つたが……
然
(
さ
)
うであらう。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此時
(
このとき
)
の
嬉
(
うれ
)
しさ!
見
(
み
)
ると一
尺
(
しやく
)
位
(
ぐら
)
いの
鰺
(
あぢ
)
で、
巨大
(
きよだい
)
なる
魚群
(
ぎよぐん
)
に
追
(
お
)
はれた
爲
(
ため
)
に、
偶然
(
ぐうぜん
)
にも
艇中
(
ていちう
)
に
飛込
(
とびこ
)
んだのである。
天
(
てん
)
の
賜
(
たまもの
)
と
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
ぎ
取上
(
とりあ
)
げた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
駿河守はこの金座銀座の役人から、窮民救済の冥加金を
取上
(
とりあ
)
げようと考えましたが、何んとしても適当な工夫がありません。
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
其扇子
(
そのせんす
)
と
手套
(
てぶくろ
)
とを
取上
(
とりあ
)
げ、
將
(
まさ
)
に
其處
(
そこ
)
を
立去
(
たちさ
)
らうとして、
姿見鏡
(
すがたみ
)
の
傍
(
そば
)
にあつた
小
(
ちひ
)
さな
壜
(
びん
)
に
眼
(
め
)
が
止
(
と
)
まりました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
番丙 これなる
老僧
(
らうそう
)
は、
顫
(
ふる
)
へながら
溜息
(
といき
)
を
吐
(
つ
)
き、
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
してをりまする。
只今
(
たゞいま
)
墓場
(
はかば
)
から
參
(
まゐ
)
るところを
取押
(
とりをさ
)
へて、これなる
鋤
(
すき
)
と
鶴嘴
(
つるはし
)
とを
取上
(
とりあ
)
げました。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
見て
居
(
ゐ
)
るとも知らず
源八
(
げんぱち
)
は
餅
(
もち
)
を
取上
(
とりあ
)
げ二ツに
割
(
わつ
)
て
中
(
なか
)
の
餡
(
あん
)
を
繰出
(
くりだ
)
し、
餡
(
あん
)
は
餡
(
あん
)
餅
(
もち
)
は
餅
(
もち
)
と
両方
(
りやうはう
)
へ
積上
(
つみあ
)
げまして、
突然
(
とつぜん
)
懐中
(
ふところ
)
へ
手
(
て
)
を
突込
(
つツこ
)
み
暫
(
しばら
)
くムグ/\やつて
居
(
ゐ
)
たが
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遺骨
(
ゐこつ
)
は三四
體
(
たい
)
、
合葬
(
がつそう
)
した
形跡
(
けいせき
)
がある。
其所
(
そこ
)
にも
此所
(
こゝ
)
にも
人骨
(
じんこつ
)
が
横
(
よこた
)
はつて
居
(
ゐ
)
るが、
多年
(
たねん
)
泥水
(
どろみづ
)
に
浸
(
した
)
されて
居
(
ゐ
)
たので、
手
(
て
)
に
觸
(
ふ
)
れると
宛然
(
まるで
)
泥
(
どろ
)
の
如
(
ごど
)
く、
形
(
かたち
)
を
全
(
まつた
)
く
取上
(
とりあ
)
げる
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
取上
(
とりあ
)
げ
婆
(
ばばあ
)
の子取りとはちがって、これは小児を盗んで殺すのを職業にしていたのである。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
萬
(
よろ
)
づに
淡々
(
あわ/\
)
しき
女子
(
おなご
)
心
(
こゝろ
)
を
來
(
き
)
て
搖
(
ゆ
)
する
樣
(
やう
)
な
人
(
ひと
)
の
賞
(
ほ
)
め
詞
(
ことば
)
に、
思
(
おも
)
はず
赫
(
くわつ
)
と
上氣
(
じやうき
)
して、
昨日
(
きのふ
)
までは
打
(
うち
)
すてし
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
つやらしう
結
(
むす
)
びあげ、
端折
(
はしおり
)
つゞみ
取上
(
とりあ
)
げて
見
(
み
)
れば、いかう
眉毛
(
まゆげ
)
も
生
(
は
)
えつゞきぬ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
春重
(
はるしげ
)
は
傍
(
かたわ
)
らに
置
(
お
)
いた
紅
(
べに
)
の
糠袋
(
ぬかぶくろ
)
を、
如何
(
いか
)
にも
大切
(
たいせつ
)
そうに
取上
(
とりあ
)
げると、おもむろに
口紐
(
くちひも
)
を
解
(
と
)
いて、十ばかりの
爪
(
つめ
)
を
掌
(
てのひら
)
にあけたが、そのまま
湯
(
ゆ
)
のたぎる
薬罐
(
やかん
)
の
中
(
なか
)
へ、一つ一つ
丁寧
(
ていねい
)
につまみ
込
(
こ
)
んだ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
何
(
なに
)
かと
取上
(
とりあ
)
げて見ると
春着
(
はるぎ
)
の芸者
姿
(
すがた
)
をしたお
糸
(
いと
)
の写真であつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
労働問題を
取上
(
とりあ
)
げることのみが新しい俳句ではない。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
据
(
すゑ
)
ねば
裁許
(
さいきよ
)
は破れぬサア/\來いと出立る機會に此所へ息せきと島田宿なる
問屋場
(
とひやば
)
の五助と
言
(
いふ
)
者
駈
(
かけ
)
來り
大汗
(
おほあせ
)
たら/\コリヤ藤八殿々々々名主樣より
至急用
(
しきふよう
)
の御手紙早々御歸りなされましと聞て藤八
何事
(
なにごと
)
と
状箱
(
じやうばこ
)
取上
(
とりあ
)
げ開き見れば
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
差出
(
さしいだ
)
すを新三郎が手に
取上
(
とりあ
)
げて見ますれば、飯島の娘と夢のうちにて
取交
(
とりかわ
)
した、秋野に虫の模様の付いた香箱の蓋ばかりだから、ハッとばかりに
奇異
(
きたい
)
の
想
(
おもい
)
を致し
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
信
(
しん
)
じません、
信
(
しん
)
ぜられません。』と
船長
(
せんちやう
)
は
今
(
いま
)
取上
(
とりあ
)
げた
葉卷
(
シユーガー
)
を
腹立
(
はらた
)
たし
氣
(
げ
)
に
卓上
(
たくじやう
)
に
投
(
な
)
げ
返
(
かへ
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
奧方
(
おくがた
)
は
火鉢
(
ひばち
)
を
引寄
(
ひきよ
)
せて、
火
(
ひ
)
の
氣
(
け
)
のありやと
試
(
こゝろ
)
みるに、
宵
(
よひ
)
に
小間使
(
こまづか
)
ひが
埋
(
い
)
け
參
(
まい
)
らせたる、
櫻炭
(
さくら
)
の
半
(
なかば
)
は
灰
(
はひ
)
に
成
(
な
)
りて、よくも
起
(
おこ
)
さで
埋
(
い
)
けつるは
黒
(
くろ
)
きまゝにて
冷
(
ひ
)
えしもあり、
烟管
(
きせる
)
を
取上
(
とりあ
)
げて一二
服
(
ふく
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
氣
(
き
)
が
違
(
ちが
)
はいでをられうか?
先祖
(
せんぞ
)
の
衆
(
しゅう
)
の
手
(
て
)
や
足
(
あし
)
やを
偶
(
ふ
)
と
玩具
(
もてあそび
)
にはしはすまいか?
手傷
(
てきず
)
だらけのチッバルトを
血
(
ち
)
みどろの
墓衣
(
はかぎ
)
から
引出
(
ひきだ
)
しゃせぬか?
狂氣
(
きゃうき
)
の
餘
(
あま
)
り、
世
(
よ
)
に
聞
(
きこ
)
えた
或
(
さる
)
親族
(
うから
)
の
骨
(
ほね
)
を
取上
(
とりあ
)
げ
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
めし
其方
(
そのはう
)
の
妻女
(
さいぢよ
)
近
(
ちか
)
き頃
安産
(
あんざん
)
いたせしと聞及ぶ
然
(
しか
)
るに間もなく
其兒
(
そのこ
)
相果
(
あひはて
)
しよし其方は
男子
(
なんし
)
の事なれば
左程
(
さほど
)
にも思ふまじけれども
妻女
(
さいぢよ
)
は定めて
懷
(
ふところ
)
さびしくも思ふべし
幸
(
さいは
)
ひこの度
出生
(
しゆつしやう
)
せし徳太郎は
予
(
よ
)
が爲には四十二の二ツ子なり
依
(
よつ
)
て
我手元
(
わがてもと
)
にて
養育
(
やういく
)
致し難し
不便
(
ふびん
)
には思へども
捨子
(
すてご
)
にいたさんと思ふなりその
方
(
はう
)
取上
(
とりあ
)
げ妻女の乳を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
ぎ
取上
(
とりあ
)
げた。
素早
(
すばや
)
く
一個
(
いつこ
)
を
夫人
(
ふじん
)
に
渡
(
わた
)
し、
今一個
(
いまいつこ
)
を
右手
(
めて
)
に
捕
(
とら
)
へて『
日出雄
(
ひでを
)
さん。』とばかり
左手
(
ひだり
)
に
少年
(
せうねん
)
の
首筋
(
くびすぢ
)
を
抱
(
かゝ
)
へた
時
(
とき
)
、
船
(
ふね
)
は
忽
(
たちま
)
ち、
天地
(
てんち
)
の
碎
(
くだ
)
くるが
如
(
ごと
)
き
響
(
ひゞき
)
と
共
(
とも
)
に
海底
(
かいてい
)
に
沒
(
ぼつ
)
し
去
(
さ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
とズッと
差出
(
さしだ
)
すを、伴藏はよもや金ではあるまいと、手に
取上
(
とりあ
)
げて見れば、ズンとした小判の目方、持った事もない百両の金を見るより伴藏は怖い事も忘れてしまい、
慄
(
ふる
)
えながら庭へ
下
(
お
)
り立ち
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さりとては
是
(
こ
)
れ
程
(
ほど
)
の
人品
(
じんぴん
)
備
(
そな
)
へながら
身
(
み
)
に
覺
(
おぼ
)
えた
藝
(
げい
)
は
無
(
な
)
きか
取上
(
とりあ
)
げて
用
(
もち
)
ひる
人
(
ひと
)
は
無
(
な
)
きか
憐
(
あは
)
れのことやとは
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
の
感
(
かん
)
じなり
心情
(
しんじやう
)
さら/\
知
(
し
)
れたものならず
美
(
うつ
)
くしき
花
(
はな
)
に
刺
(
とげ
)
もあり
柔和
(
にゆうわ
)
の
面
(
おもて
)
に
案外
(
あんぐわい
)
の
所爲
(
しよゐ
)
なきにもあらじ
恐
(
おそ
)
ろしと
思
(
おも
)
へばそんなもの
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
藥瓶
(
くすりびん
)
を
取上
(
とりあ
)
げる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
と投げ出す
片紙
(
はがみ
)
の
書面
(
しょめん
)
。孝助は手に
取上
(
とりあ
)
げて読み
下
(
くだ
)
すに
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“取上”で始まる語句
取上気
取上爺
取上物