“口紐”の読み方と例文
読み方割合
くちひも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春重はるしげかたわらにいたべに糠袋ぬかぶくろを、如何いかにも大切たいせつそうに取上とりあげると、おもむろに口紐くちひもいて、十ばかりのつめてのひらにあけたが、そのままのたぎる薬罐やかんなかへ、一つ一つ丁寧ていねいにつまみんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)