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保護
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ほご
ふりがな文庫
“
保護
(
ほご
)” の例文
コウノトリがこうしてブツブツ言っているあいだ、
家
(
うち
)
もなければ
保護
(
ほご
)
してくれる者もないガンのアッカは、思わずこう考えるのでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
若
(
も
)
し
其時
(
そのとき
)
『
日本帝國
(
にほんていこく
)
』から
何程
(
なにほど
)
の
利益
(
りえき
)
と
保護
(
ほご
)
とを
受
(
う
)
けてゐるのかと
問
(
と
)
はれたら、
返事
(
へんじ
)
には
當惑
(
たうわく
)
するほどのミジメな
貧乏生活
(
びんばふせいくわつ
)
を
送
(
おく
)
つてゐた
癖
(
くせ
)
に。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
巡査
(
じゅんさ
)
が
保護
(
ほご
)
してくれなかったら、かれらはひどい
大罪人
(
だいざいにん
)
でもあるように、わたしたちを
私刑
(
しけい
)
に行なったかもしれなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
されば全校の気風は勇気にとみ、また
慈愛
(
じあい
)
と友情にあつく、年長者は年少者を、弟のごとく
保護
(
ほご
)
し、年少者はまた、年長者を兄のごとく
尊敬
(
そんけい
)
する。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
かういふ
風
(
ふう
)
に
自分
(
じぶん
)
で
自分
(
じぶん
)
を
保護
(
ほご
)
するために
外界
(
がいかい
)
の
物
(
もの
)
の
色
(
いろ
)
と
同
(
おな
)
じ
色
(
いろ
)
をもつ、その
色
(
いろ
)
のことを『
保護色
(
ほごしよく
)
』といひます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
博士の
保護
(
ほご
)
を頼もうとしたのに、それはまにあわず、博士は何者にか連れさられたというのだ、怪また怪。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すべて
野犬
(
やけん
)
はりこうなものです。だれも、
保護
(
ほご
)
してくれるものがないから、
自分
(
じぶん
)
の
気
(
き
)
を
許
(
ゆる
)
さないのです。
青い石とメダル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつか
伊那丸
(
いなまる
)
が京都から東へ帰るとき、
秀吉
(
ひでよし
)
は
桑名
(
くわな
)
の
陣中
(
じんちゅう
)
にしたしく
迎
(
むか
)
えて、
道中
(
どうちゅう
)
の
保護
(
ほご
)
をしてくれたのみか、
御旗
(
みはた
)
楯無
(
たてなし
)
の
家宝
(
かほう
)
まで伊那丸の手へかえしてくれた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けれども、自分は人の好む酒をもさし控えて、この商売に使う自分の声を
保護
(
ほご
)
しているくせに、人に向ってはやッぱり酒を呑むかのごとく見せかけなければならぬ。
猫八
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
閣議に出る人々の顔を見ても、積極的に
支持
(
しじ
)
してくれる人はない。困った
奴
(
やつ
)
だという顔をしている。身辺は、住宅を含めて、五人の警察官によって
保護
(
ほご
)
されている。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
艇
(
てい
)
の
全體
(
ぜんたい
)
は
盡
(
こと/\
)
く
金屬
(
きんぞく
)
を
以
(
もつ
)
て
構成
(
こうせい
)
せられ、
觀外塔
(
くわんぐわいたふ
)
、
上甲板
(
じやうかんぱん
)
、
兩舷側
(
りようげんそく
)
はいふ
迄
(
まで
)
もなく、
舵機室
(
だきしつ
)
、
發射室
(
はつしやしつ
)
、
艇員居室等
(
ていゐんきよしつとう
)
、すべて
一種
(
いつしゆ
)
堅強
(
けんきよう
)
なる
裝甲
(
さうかう
)
をもつて
保護
(
ほご
)
されて
居
(
を
)
る
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
……よく
年
(
とし
)
よりが
言
(
い
)
つて
聞
(
き
)
かせた。——
飜
(
ひるがへ
)
つて
思
(
おも
)
ふに、
自
(
おのづ
)
から
忌
(
い
)
み
憚
(
はゞか
)
るやうに、
人
(
ひと
)
の
手
(
て
)
から
遠
(
とほ
)
ざけて、
渠等
(
かれら
)
を
保護
(
ほご
)
する、
心
(
こゝろ
)
あつた
古人
(
こじん
)
の
苦肉
(
くにく
)
の
計
(
はかりごと
)
であらうも
知
(
し
)
れない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
誰
(
だれ
)
かが
傍
(
そば
)
から
世話
(
せわ
)
をしてくれなければとても三
日
(
か
)
とは
生
(
い
)
きて
居
(
お
)
られる
筈
(
はず
)
はございませぬ。そのお
世話掛
(
せわがかり
)
がつまり
守護霊
(
しゅごれい
)
と
申
(
もう
)
すもので、
蔭
(
かげ
)
から
幼児
(
おさなご
)
の
保護
(
ほご
)
に
当
(
あた
)
るのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『
皆
(
みん
)
な
頭
(
あたま
)
を
刎
(
は
)
ねて
了
(
しま
)
へ!』やがて
行列
(
ぎやうれつ
)
が
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
しました。三
人
(
にん
)
の
兵士
(
へいし
)
は
不幸
(
ふこう
)
な
園丁等
(
えんていら
)
を
刑
(
けい
)
に
處
(
しよ
)
するために
後
(
あと
)
に
殘
(
のこ
)
りました。
園丁等
(
えんていら
)
は
保護
(
ほご
)
を
願
(
ねが
)
ひに
愛
(
あい
)
ちやんの
許
(
もと
)
へ
駈
(
か
)
けて
來
(
き
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
く
其
(
そ
)
の
國
(
くに
)
の
貨幣價値
(
くわへいかち
)
の
下落
(
げらく
)
から
來
(
く
)
る
保護
(
ほご
)
は
永續
(
えいぞく
)
すべき
性質
(
せいしつ
)
のものにあらず
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
貴方
(
あなた
)
は一
生涯
(
しやうがい
)
誰
(
だれ
)
にも
苛責
(
かしやく
)
された
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
く、
健康
(
けんかう
)
なること
牛
(
うし
)
の
如
(
ごと
)
く、
嚴父
(
げんぷ
)
の
保護
(
ほご
)
の
下
(
もと
)
に
生長
(
せいちやう
)
し、
其
(
そ
)
れで
學問
(
がくもん
)
させられ、
其
(
それ
)
からして
割
(
わり
)
の
好
(
よ
)
い
役
(
やく
)
に
取付
(
とりつ
)
き、二十
年以上
(
ねんいじやう
)
の
間
(
あひだ
)
も、
暖爐
(
だんろ
)
も
焚
(
た
)
いてあり
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
之を用ゐしは
男子
(
だんし
)
ならん。そは此所に
述
(
の
)
べたる如き面貌の土偶は
乳房
(
ちぶさ
)
の部の膨れ方
甚
(
はなはだ
)
少
(
すくな
)
きを以て
察
(
さつ
)
すべし。光線反射の眼に害有る
男女
(
なんによ
)
に從つて差有るの
理
(
り
)
無
(
な
)
し。女子は
如何
(
いか
)
にして眼を
保護
(
ほご
)
せしや。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
此の意味で周三は、一家内から
相應
(
さうおう
)
に
手厚
(
てあつ
)
い
保護
(
ほご
)
を受けることになツた。繪を研究する爲には、
邸
(
てい
)
内に、立派な
獨立
(
どくりつ
)
の畫室も
建
(
た
)
てゝ貰ツた。そして他から見ると、
言分
(
いひぶん
)
の無い幸な
若様
(
わかさま
)
になツてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
その
浮浪者
(
ふろうしゃ
)
のトーマスは、
警察
(
けいさつ
)
に
保護
(
ほご
)
してあるんでしょうな
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「だが、バクスター君だけは、幼年組の
保護
(
ほご
)
のために残ってくれたまえ、でないと幼年組が
心細
(
こころぼそ
)
がるだろうから」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
それで
葉
(
は
)
の
内部
(
ないぶ
)
に
色
(
いろ
)
のある
液
(
えき
)
を
含
(
ふく
)
んで、その
強
(
つよ
)
い
光
(
ひかり
)
を
遮
(
さへぎ
)
るわけで、つまり
若葉
(
わかば
)
が
自分自身
(
じぶんじしん
)
の
保護
(
ほご
)
をするのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ヴィタリス親方がわたしを
保護
(
ほご
)
するために、
刑務所
(
けいむしょ
)
に
連
(
つ
)
れて行かれたこと、それから親方がいなくなってから、金を取ることができなくなった次第を話した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
『いや、
决
(
けつ
)
して
笑
(
わら
)
ふのではないが、
其事
(
そのこと
)
は
心配
(
しんぱい
)
するには
及
(
およ
)
ばぬよ、
奧樣
(
おくさま
)
も
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
も、
私
(
わたし
)
が
生命
(
いのち
)
にかけて
保護
(
ほご
)
して
上
(
あ
)
げる。』と
言
(
い
)
つたが、
亞尼
(
アンニー
)
は
殆
(
ほと
)
んど
絶望
(
ぜつぼう
)
極
(
きはま
)
りなき
顏
(
かほ
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
竹子
(
たけこ
)
さんは、すみれをもとはえていたつばきの
木
(
き
)
の
下
(
した
)
におろしました。そして、
人間
(
にんげん
)
にふまれたり、
鶏
(
とり
)
につつかれないように、
棒
(
ぼう
)
を
立
(
た
)
て、すみれを
保護
(
ほご
)
したのでありました。
つばきの下のすみれ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
同郷
(
どうきやう
)
』『
同藩
(
どうはん
)
』といふ
事
(
こと
)
から
何等
(
なんら
)
の
利益
(
りえき
)
も
保護
(
ほご
)
も
受
(
う
)
けなくなると
共
(
とも
)
に、
日本國内
(
にほんこくない
)
に
於
(
お
)
ける
私
(
わたし
)
のコスモポリタニズムはいよ/\
徹底
(
てつてい
)
してゐたが、
世界列國
(
せかいれつこく
)
といふものに
對
(
たい
)
しては
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
羽毛の服の内側のような所に卵を
保持
(
ほじ
)
して暖めていると適期に
裾
(
すそ
)
の所から小さな鳥が出て来て、親に
保護
(
ほご
)
されよたよたと歩く。色々な保護方法が集団的にまたは個別的に発達している。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
貴方
(
あなた
)
は一
生涯
(
しょうがい
)
誰
(
だれ
)
にも
苛責
(
かしゃく
)
されたことは
無
(
な
)
く、
健康
(
けんこう
)
なること
牛
(
うし
)
の
如
(
ごと
)
く、
厳父
(
げんぷ
)
の
保護
(
ほご
)
の
下
(
もと
)
に
生長
(
せいちょう
)
し、それで
学問
(
がくもん
)
させられ、それからして
割
(
わり
)
のよい
役
(
やく
)
に
取付
(
とりつ
)
き、二十
年以上
(
ねんいじょう
)
の
間
(
あいだ
)
も、
暖炉
(
だんろ
)
も
焚
(
た
)
いてあり
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これは四
分
(
ぶ
)
乃至
(
ないし
)
六
分
(
ぶ
)
の
輸入關税
(
ゆにふくわんぜい
)
と
同樣
(
どうやう
)
の
保護
(
ほご
)
を
或
(
あ
)
る
種
(
しゆ
)
の
工業
(
こうげふ
)
に
對
(
たい
)
して
與
(
あた
)
へつゝあつたもので、
金解禁
(
きんかいきん
)
によつて
爲替相場
(
かはせさうば
)
が
騰貴
(
とうき
)
し
又
(
また
)
一
定
(
てい
)
する
爲
(
た
)
めに
過去
(
くわこ
)
數年間
(
すうねんかん
)
得
(
え
)
つゝありしこの
保護
(
ほご
)
を
失
(
うしな
)
ふことゝなるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
法律
(
ほうりつ
)
にも
警察
(
けいさつ
)
の
規律
(
きりつ
)
にも
背
(
そむ
)
かないかぎりかえって警察から
保護
(
ほご
)
を受けなければならないはずだと考えた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
こうして、いつということなしに、つばめは
北方
(
ほっぽう
)
へ
飛
(
と
)
んでいけば、
人間
(
にんげん
)
は
自分
(
じぶん
)
たちを
保護
(
ほご
)
してくれるものでこそあれ、けっして
害
(
がい
)
を
加
(
くわ
)
えるものでないことを
知
(
し
)
ったのであります。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
利
(
り
)
をもつて
歐洲
(
をうしう
)
の
某
(
ぼう
)
強國
(
きやうこく
)
と
結托
(
けつたく
)
して、
年々
(
ねん/\
)
五千
萬弗
(
まんどる
)
に
近
(
ちか
)
い
賄賂
(
わいろ
)
を
納
(
をさ
)
めて
居
(
を
)
る
爲
(
ため
)
に、
却
(
かへ
)
つて
隱然
(
いんぜん
)
たる
保護
(
ほご
)
を
受
(
う
)
け、
折
(
をり
)
ふし
其
(
その
)
船
(
ふね
)
が
貿易港
(
ぼうえきかう
)
に
停泊
(
ていはく
)
する
塲合
(
ばあひ
)
には
立派
(
りつぱ
)
な
國籍
(
こくせき
)
を
有
(
いう
)
する
船
(
ふね
)
として
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
木曾
(
きそ
)
や
秋田
(
あきた
)
その
他
(
た
)
の
地方
(
ちほう
)
で、
特別
(
とくべつ
)
に
針葉樹
(
しんようじゆ
)
を
保護
(
ほご
)
してゐる
土地
(
とち
)
を
除
(
のぞ
)
けば、あとはほとんど
落葉樹
(
らくようじゆ
)
で、
冬
(
ふゆ
)
になつて
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
が
落
(
お
)
ちると、まるで
枯
(
か
)
れ
木
(
き
)
が
遠
(
とほ
)
く
天
(
てん
)
に
連
(
つら
)
なつてゐるように
寂
(
さび
)
しい
景色
(
けしき
)
になります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
なんでもこれからは、これだけ見せればおまえたちは
保護
(
ほご
)
してもらえる。ではごきげんよう、子どもたち
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
わたしはカピを
保護
(
ほご
)
するためには、かれら二人と
戦
(
たたか
)
うつもりでいた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
“保護”の意味
《名詞》
保 護(ほご)
ある物が破壊されたりしないように守ること。
社会的弱者や生活力の低い者に対し支援を行うこと。
(出典:Wiktionary)
保
常用漢字
小5
部首:⼈
9画
護
常用漢字
小5
部首:⾔
20画
“保護”で始まる語句
保護者
保護色
保護区
保護方
保護枠
保護面
保護地域
保護色性
保護区政策