“苦肉”の読み方と例文
読み方割合
くにく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「将軍。察するところ、過日、衆人の中であの責苦せめくをうけられたのは、何か苦肉くにくの計ではないのですか」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……よくとしよりがつてかせた。——ひるがへつておもふに、おのづからはゞかるやうに、ひとからとほざけて、渠等かれら保護ほごする、こゝろあつた古人こじん苦肉くにくはかりごとであらうもれない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ゆえにこの燻製肉を一度くらえば、あたかも阿片あへんにおいて見ると同じ麻痺的症状まひてきしょうじょうきたし、絶対的人間嫌いが軟化なんかし、相対的そうたいてき人間嫌いと変るという文字通り苦肉くにくの策を含んだものであった。