“くにく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狗肉60.0%
苦肉40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん立ち食いそのままのていでよくできている店というならば、何軒でもあるにはあるが、実際には“羊頭ようとうを掲げて狗肉くにくを売る”たぐいが大部分である。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
作家 そんな物をせるのは愚ぢやありませんか? 読者に気の毒なのは勿論もちろんですが、雑誌の為にも損になるでせう。羊頭やうとうかかげて狗肉くにくを売るとでも、悪口あくこうを云はれて御覧なさい。
売文問答 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ゆえにこの燻製肉を一度くらえば、あたかも阿片あへんにおいて見ると同じ麻痺的症状まひてきしょうじょうきたし、絶対的人間嫌いが軟化なんかし、相対的そうたいてき人間嫌いと変るという文字通り苦肉くにくの策を含んだものであった。
苦肉くにくけい、もし、ほどこすとすれば、それ以外に手はないと考えられます」