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苦肉
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くにく
ふりがな文庫
“
苦肉
(
くにく
)” の例文
「将軍。察するところ、過日、衆人の中であの
責苦
(
せめく
)
をうけられたのは、何か
苦肉
(
くにく
)
の計ではないのですか」
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……よく
年
(
とし
)
よりが
言
(
い
)
つて
聞
(
き
)
かせた。——
飜
(
ひるがへ
)
つて
思
(
おも
)
ふに、
自
(
おのづ
)
から
忌
(
い
)
み
憚
(
はゞか
)
るやうに、
人
(
ひと
)
の
手
(
て
)
から
遠
(
とほ
)
ざけて、
渠等
(
かれら
)
を
保護
(
ほご
)
する、
心
(
こゝろ
)
あつた
古人
(
こじん
)
の
苦肉
(
くにく
)
の
計
(
はかりごと
)
であらうも
知
(
し
)
れない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
故
(
ゆえ
)
にこの燻製肉を一度
喰
(
くら
)
えば、あたかも
阿片
(
あへん
)
において見ると同じ
麻痺的症状
(
まひてきしょうじょう
)
を
来
(
きた
)
し、絶対的人間嫌いが
軟化
(
なんか
)
し、
相対的
(
そうたいてき
)
人間嫌いと変るという文字通り
苦肉
(
くにく
)
の策を含んだものであった。
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
苦肉
(
くにく
)
の
計
(
けい
)
、もし、ほどこすとすれば、それ以外に手はないと考えられます」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“苦肉”の意味
《名詞》
敵を欺くために、故意に自らを傷つけるなど犠牲を払うこと。
(出典:Wiktionary)
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
“苦”で始まる語句
苦
苦悶
苦笑
苦々
苦痛
苦患
苦力
苦労
苦手
苦衷