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みらい
ふりがな文庫
“
未來
(
みらい
)” の例文
新字:
未来
懷姙
(
くわいにん
)
と
事
(
こと
)
が
極
(
きま
)
つたとき、
御米
(
およね
)
は
此
(
この
)
新
(
あた
)
らしい
經驗
(
けいけん
)
に
對
(
たい
)
して、
恐
(
おそ
)
ろしい
未來
(
みらい
)
と、
嬉
(
うれ
)
しい
未來
(
みらい
)
を
一度
(
いちど
)
に
夢
(
ゆめ
)
に
見
(
み
)
る
樣
(
やう
)
な
心持
(
こゝろもち
)
を
抱
(
いだ
)
いて
日
(
ひ
)
を
過
(
す
)
ごした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
痴人
(
ちじん
)
夢
(
ゆめ
)
を
説
(
と
)
く、されど
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
て
自
(
みづか
)
ら
悟
(
さと
)
るは
必
(
かなら
)
ずしも
痴人
(
ちじん
)
にあらざる
可
(
べ
)
し。
余
(
よ
)
は
現今
(
げんこん
)
に
於
(
おい
)
ても、
將
(
は
)
た
未來
(
みらい
)
に
於
(
おい
)
ても、
七福
(
しちふく
)
の
來
(
きた
)
る
可
(
べ
)
きを
信
(
しん
)
ずる
能
(
あた
)
はず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
『
然
(
さう
)
でせう。』と、
彼
(
かれ
)
は
眼
(
め
)
を
細
(
ほそ
)
めて
云
(
い
)
ふた。『
貴方
(
あなた
)
だの、
貴方
(
あなた
)
の
補助者
(
ほじよしや
)
のニキタなどのやうな、
然云
(
さうい
)
ふ
人間
(
にんげん
)
には、
未來
(
みらい
)
などは
何
(
なん
)
の
要
(
えう
)
も
無
(
な
)
い
譯
(
わけ
)
です。 ...
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
本當
(
ほんたう
)
に
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
れば、
一寸
(
ちよつと
)
した
機會
(
チヤンス
)
、また一
秒間
(
びやうかん
)
の
時
(
とき
)
の
爲
(
た
)
めに、
未來
(
みらい
)
のどんな
運命
(
うんめい
)
が
湧
(
わ
)
き
出
(
で
)
ないともかぎらないのだ。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
早く
免
(
まぬ
)
かれ
度
(
たく
)
寧
(
いつ
)
そ
未來
(
みらい
)
へ參りなば此苦しみも有まじと存じ
斷念
(
あきらめ
)
て罪を身に
引請
(
ひきうけ
)
白状
(
はくじやう
)
仕つり候なり其實は人を殺し金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
石鹸
(
しやぼん
)
の
氣取
(
きど
)
りたるも
買
(
か
)
ふめり、おぬひは
桂次
(
けいじ
)
が
未來
(
みらい
)
の
妻
(
つま
)
にと
贈
(
おく
)
りもの
〻中
(
なか
)
へ
薄藤色
(
うすふぢいろ
)
の
繻袢
(
じゆばん
)
の
襟
(
ゑり
)
に
白
(
しろ
)
ぬきの
牡丹花
(
ぼたんくわ
)
の
形
(
かた
)
あるをやりけるに、これを
眺
(
なが
)
めし
時
(
とき
)
の
桂次
(
けいじ
)
が
顏
(
かほ
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
愛
(
あい
)
そのものであり、その
子
(
こ
)
どもがあるから、どんな
暗黒
(
あんこく
)
な
時代
(
じだい
)
でも、
未來
(
みらい
)
にひかりを
見
(
み
)
るのです。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
蛇
(
へび
)
や
蛙
(
かへる
)
や
其
(
そ
)
の
他
(
た
)
の
蟲類
(
むしるゐ
)
が
假死
(
かし
)
の
状態
(
じやうたい
)
に
在
(
あ
)
る
間
(
あひだ
)
に
彼等
(
かれら
)
は
目前
(
もくぜん
)
に
逼
(
せま
)
つて
居
(
を
)
る
未來
(
みらい
)
の
苦
(
くる
)
しみを
招
(
まね
)
く
爲
(
ため
)
に、
過去
(
くわこ
)
の
苦
(
くる
)
しかつた
記念
(
きねん
)
である
其
(
そ
)
の
缺乏
(
けつばふ
)
した
米
(
こめ
)
や
麥
(
むぎ
)
を
日
(
ひ
)
毎
(
ごと
)
に
消耗
(
せうまう
)
して
行
(
ゆ
)
くのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
敢
(
あへ
)
て
未來
(
みらい
)
のことはいはず、
現在
(
げんざい
)
既
(
すで
)
に
其
(
そ
)
の
姿
(
すがた
)
になつて
居
(
ゐ
)
るのではないか、
脱
(
ぬ
)
け
出
(
だ
)
した
或者
(
あるもの
)
は、
鳴
(
な
)
き、
且
(
か
)
つ
飛
(
と
)
び、
或者
(
あるもの
)
は、
走
(
はし
)
り、
且
(
か
)
つ
食
(
くら
)
ふ、けれども
衣
(
きぬ
)
を
脱
(
ぬ
)
いで
出
(
で
)
た
蛇
(
へび
)
は、
殘
(
のこ
)
した
殼
(
から
)
より
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
戀とは言はず、情とも謂はず、
遇
(
あ
)
ふや
柳因
(
りういん
)
、
別
(
わか
)
るゝや
絮果
(
ぢよくわ
)
、いづれ迷は同じ
流轉
(
るてん
)
の
世事
(
せじ
)
、今は言ふべきことありとも覺えず。只〻此上は
夜毎
(
よごと
)
の
松風
(
まつかぜ
)
に
御魂
(
みたま
)
を
澄
(
すま
)
されて、
未來
(
みらい
)
の
解脱
(
げだつ
)
こそ
肝要
(
かんえう
)
なれ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
今日は御葬り下され御
回向
(
ゑかう
)
に
預
(
あづか
)
りしことの有難く御
蔭
(
かげ
)
にて
未來
(
みらい
)
を助かりますにより
憚
(
はゞ
)
かりながら是より其
報恩
(
はうおん
)
に御前樣の
蔭身
(
かげみ
)
に添て何卒御
立身出世
(
りつしんしゆつせ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さうして、
斯
(
か
)
く
透明
(
とうめい
)
な
聲
(
こゑ
)
が、
二人
(
ふたり
)
の
未來
(
みらい
)
を、
何
(
ど
)
うしてあゝ
眞赤
(
まつか
)
に、
塗
(
ぬ
)
り
付
(
つ
)
けたかを
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
つた。
今
(
いま
)
では
赤
(
あか
)
い
色
(
いろ
)
が
日
(
ひ
)
を
經
(
へ
)
て
昔
(
むかし
)
の
鮮
(
あざや
)
かさを
失
(
うしな
)
つてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして、あのぞろ/\と
歩
(
ある
)
いてゐる
人
(
ひと
)
の
一人一人
(
ひとりひとり
)
の
過去
(
くわこ
)
や
現在
(
げんざい
)
、また
未來
(
みらい
)
のことを
考
(
かんが
)
へたらきつとお
互
(
たがひ
)
になにかのつながりを
持
(
も
)
つてるに
違
(
ちが
)
いないといふやうな
氣
(
き
)
がした。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
敏
(
さとし
)
われながら
呆
(
あき
)
れる
計
(
ばか
)
り、
天晴
(
あつぱ
)
れ
未來
(
みらい
)
の
文學者
(
ぶんがくしや
)
が
此樣
(
このやう
)
のことにて
如何
(
どう
)
なる
物
(
もの
)
ぞと、
叱
(
しか
)
りつける
後
(
あと
)
より
我
(
わ
)
が
心
(
こヽろ
)
ふらふらと
成
(
な
)
るに、
是非
(
ぜひ
)
もなし
是上
(
このうへ
)
はと
下宿
(
げしゆく
)
の
世帶
(
しよたい
)
一切
(
いつさい
)
たヽみて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
(
こ
)
の
感覺
(
かんかく
)
の
中
(
うち
)
に
於
(
おい
)
て
人生
(
じんせい
)
全體
(
ぜんたい
)
が
含
(
ふく
)
まつてゐるのです。
之
(
これ
)
を
苦
(
く
)
にする
事
(
こと
)
、
惡
(
にく
)
む
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ます。が、
之
(
これ
)
を
輕蔑
(
けいべつ
)
する
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
んです。で
有
(
あ
)
るから、ストア
派
(
は
)
の
哲學者
(
てつがくしや
)
は
未來
(
みらい
)
を
有
(
も
)
つ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
んのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
此處
(
こゝ
)
で
死
(
し
)
ぬものか、
死
(
し
)
なないものか、
自分
(
じぶん
)
で
判斷
(
はんだん
)
をして、
活
(
い
)
きると
思
(
おも
)
へば
平氣
(
へいき
)
で
可
(
よ
)
し、
死
(
し
)
ぬと
思
(
おも
)
や
靜
(
しづか
)
に
未來
(
みらい
)
を
考
(
かんが
)
へて、
念佛
(
ねんぶつ
)
の
一
(
ひと
)
つも
唱
(
とな
)
へたら
何
(
ど
)
うぢや、
何方
(
どつち
)
にした
處
(
ところ
)
が、わい/\
騷
(
さわ
)
ぐことはない。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
立て是を
仕置
(
しおき
)
す然れば及ずながら
未來
(
みらい
)
は救ひも遣さうが現世の罪人を救う事は協はずと申さるれば三五郎は猶も
首
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
話
(
はなし
)
の
題目
(
だいもく
)
で、
稍
(
やゝ
)
ともすると
小六
(
ころく
)
の
口
(
くち
)
に
宿
(
やど
)
りたがるものは、
彼
(
かれ
)
の
未來
(
みらい
)
を
何
(
ど
)
うしたら
好
(
よ
)
からうと
云
(
い
)
ふ
心配
(
しんぱい
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
まち
子
(
こ
)
は、その
時
(
とき
)
その
足
(
あし
)
の
爲
(
た
)
めに
未來
(
みらい
)
がどうなるかとも
考
(
かんが
)
へなかつた。
自分
(
じぶん
)
がその
足
(
あし
)
の
爲
(
た
)
めに
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
にどんな
心持
(
こゝろもち
)
で
生
(
い
)
きなければならないかと、いふ
事
(
こと
)
も
考
(
かんが
)
へなかつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
今世
(
こんせ
)
の
主君
(
きみ
)
にも
未來
(
みらい
)
の
主君
(
きみ
)
にも、
忠節
(
ちうせつ
)
のほど
顯
(
あら
)
はしたし、
然
(
し
)
かはあれど
氣遣
(
きづか
)
はしきは
言葉
(
ことば
)
たくみに
誠
(
まこと
)
少
(
す
)
くなきが
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
常
(
つね
)
と
聞
(
き
)
く、
誰人
(
たれびと
)
か
至信
(
ししん
)
に
誠實
(
せいじつ
)
に、
我
(
わ
)
が
愛敬
(
けいあい
)
する
主君
(
きみ
)
の
半身
(
はんしん
)
となりて
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まあお
待
(
ま
)
ちなさい、
左樣
(
さやう
)
今
(
いま
)
に
遙
(
はる
)
か
遠
(
とほ
)
き
未來
(
みらい
)
に、
監獄
(
かんごく
)
だの、
瘋癲病院
(
ふうてんびやうゐん
)
の
全廢
(
ぜんぱい
)
された
曉
(
あかつき
)
には、
即
(
すなは
)
ち
此
(
こ
)
の
窓
(
まど
)
の
鐵格子
(
てつがうし
)
も、
此
(
こ
)
の
病院服
(
びやうゐんふく
)
も、
全
(
まつた
)
く
無用
(
むよう
)
になつて
了
(
しま
)
ひませう、
無論
(
むろん
)
、
然云
(
さうい
)
ふ
時
(
とき
)
は
早晩
(
さうばん
)
來
(
き
)
ませう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
未
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
來
部首:⼈
8画
“未來”で始まる語句
未來世
未來事
未來永劫