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こゝろやす
ふりがな文庫
“
心安
(
こゝろやす
)” の例文
ほんに
兩爲
(
りやうだめ
)
で
御座
(
ござ
)
んすほどにと
戯言
(
じようだん
)
まじり
何時
(
いつ
)
となく
心安
(
こゝろやす
)
く、お
京
(
きやう
)
さんお
京
(
きやう
)
さんとて
入浸
(
いりびた
)
るを
職人
(
しよくにん
)
ども
挑發
(
からかひ
)
ては
帶屋
(
おびや
)
の
大將
(
たいしやう
)
のあちらこちら
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
茲
(
こゝ
)
に一
大
(
だい
)
事件
(
じけん
)
が
出來
(
しゆつたい
)
した、それは
他
(
ほか
)
でもない、
丁度
(
ちやうど
)
此
(
この
)
船
(
ふね
)
に
米國
(
ベイこく
)
の
拳鬪
(
けんとう
)
の
達人
(
たつじん
)
とかいふ
男
(
をとこ
)
が
乘合
(
のりあは
)
せて
居
(
を
)
つたが、
此
(
この
)
噂
(
うわさ
)
を
耳
(
みゝ
)
にして
先生
(
せんせい
)
心安
(
こゝろやす
)
からず
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
始めけるが又
隣座敷
(
となりざしき
)
に是も江の島へ
參詣
(
さんけい
)
と見えて藝妓二三人を
引連
(
ひきつれ
)
陽氣
(
やうき
)
に酒を
呑
(
のみ
)
居
(
ゐ
)
たるに重四郎が
同道
(
どうだう
)
したる者皆々
心安
(
こゝろやす
)
き
體
(
てい
)
にて彼是聲など懸合ふ
故
(
ゆゑ
)
樣子
(
やうす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
詩や小説に
厭
(
あ
)
いた代助には、それが却つて面白かつた。けれども一旦
口
(
くち
)
を
利
(
き
)
き
出
(
だ
)
してからは、矢っ張り詩や小説と同じ様に、
二人
(
ふたり
)
はすぐ
心安
(
こゝろやす
)
くなつて仕舞つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕は、僕の三番目の一等年下の妹として、
心安
(
こゝろやす
)
く自然にあなたを受け入れることが出來ると思ひますよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
に
留桶
(
とめをけ
)
を置いて洗つてゐる
年輩
(
ねんぱい
)
の人が、
御近辺
(
ごきんぺん
)
のお
心安
(
こゝろやす
)
い
方
(
かた
)
と見えて言葉をかけ、甲
年始まはり
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「アラ、
道
(
みつ
)
ちやん」と
呼
(
よ
)
びかけられ、
驚
(
おどろ
)
いて
振返
(
ふりかへ
)
つて
見
(
み
)
ると、
小岩
(
こいは
)
の
私娼窟
(
ししやうくつ
)
にゐた
頃
(
ころ
)
姉妹
(
きやうだい
)
のやうに
心安
(
こゝろやす
)
くしてゐた
蝶子
(
てふこ
)
といふ
女
(
をんな
)
、もとは
浅草
(
あさくさ
)
の
街娼
(
がいしやう
)
をしてゐた
事
(
こと
)
もあるといふ
女
(
をんな
)
なので、
訳
(
わけ
)
を
話
(
はな
)
して
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
いつは
立
(
た
)
ち
退
(
の
)
いてくれるかと、老人夫婦は客の様子を
覗
(
うかゞ
)
つてゐるが、平八郎は落ち着き払つてゐる。
心安
(
こゝろやす
)
い人が来ては奥の間へ通ることもあるので、
襖一重
(
ふすまひとへ
)
の先にお
尋者
(
たづねもの
)
を置くのが心配に堪へない。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
以前
(
いぜん
)
と
変
(
かは
)
らず
心安
(
こゝろやす
)
くなつた、
帯
(
おび
)
も
早
(
は
)
や
締
(
し
)
めたので
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
あ
)
の
人
(
ひと
)
あれ
程
(
ほど
)
の
身
(
み
)
にて
人
(
ひと
)
の
性
(
せい
)
をば
名告
(
なの
)
らずともと
誹
(
そし
)
りしも
有
(
あり
)
けれど、
心安
(
こゝろやす
)
う
志
(
こゝろざす
)
す
道
(
みち
)
に
走
(
はし
)
つて、
内
(
うち
)
を
顧
(
かへり
)
みる
疚
(
やま
)
しさの
無
(
な
)
きは、これ
皆
(
みな
)
養父
(
やうふ
)
が
賜物
(
たまもの
)
ぞかし
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫
(
それ
)
ばかりか、
肩
(
かた
)
も
脊
(
せな
)
も、
腰
(
こし
)
の
周
(
まは
)
りも、
心安
(
こゝろやす
)
く
落
(
お
)
ち
付
(
つ
)
いて、
如何
(
いか
)
にも
樂
(
らく
)
に
調子
(
てうし
)
が
取
(
と
)
れてゐる
事
(
こと
)
に
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いた。
彼
(
かれ
)
はたゞ
仰向
(
あふむ
)
いて
天井
(
てんじやう
)
から
下
(
さが
)
つてゐる
瓦斯
(
ガス
)
管
(
くわん
)
を
眺
(
なが
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
怪
(
あやし
)
の
船
(
ふね
)
は
遂
(
つひ
)
に
我
(
わ
)
が
弦月丸
(
げんげつまる
)
と
雁行
(
がんかう
)
になつた。
船橋
(
せんけう
)
の
船長
(
せんちやう
)
は
右顧左顧
(
うこさこ
)
、
頻
(
しき
)
りに
心安
(
こゝろやす
)
からず
見
(
み
)
えた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
父は番頭となし娘のお竹はお菊と
相應
(
さうおう
)
の
年恰好
(
としかつかう
)
なれば
腰元
(
こしもと
)
にして
召仕
(
めしつか
)
ひけるが此者子供の時より吉三郎とも
心安
(
こゝろやす
)
くお菊と
云號
(
いひなづけ
)
のことも知り居けるにぞ吉三郎が
臺所
(
だいどころ
)
より來りけるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今歳
(
ことし
)
のなつの
避暑
(
へきしよ
)
には
伊香保
(
いかほ
)
に
行
(
ゆ
)
かんか
磯部
(
いそべ
)
にせんか、
知
(
し
)
る
人
(
ひと
)
おほからんは
佗
(
わび
)
しかるべし、
牛
(
うし
)
ながら
引入
(
ひきい
)
れる
中川
(
なかゞは
)
のやどり
手近
(
てぢか
)
くして
心安
(
こゝろやす
)
き
所
(
ところ
)
なからずやと
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
偖又
其頃
(
そのころ
)
兩換町に
島屋
(
しまや
)
治兵衞とて兩替屋ありけるが
肥前屋
(
ひぜんや
)
小兵衞は此家へ
度々
(
たび/\
)
兩換の事にて行店の者にも
心安
(
こゝろやす
)
く成て
篤
(
とく
)
と樣子を窺ふに概略勝手も
分
(
わか
)
りしかば是ぞ
好
(
よか
)
らんと思ひ仁左衞門へ島屋の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
醫者
(
いしや
)
も
心安
(
こゝろやす
)
きを
招
(
まね
)
き
家
(
いへ
)
は
僕
(
ぼく
)
の
太吉
(
たきち
)
といふが
名
(
な
)
を
借
(
か
)
りて
心
(
こゝろ
)
まかせの
養生
(
やうじやう
)
、
一月
(
ひとつき
)
と
同
(
おな
)
じ
處
(
ところ
)
に
住
(
すま
)
へば
見
(
み
)
る
物殘
(
ものゝこ
)
らず
嫌
(
いや
)
になりて、
次第
(
しだい
)
に
病
(
やま
)
ひの
募
(
つの
)
ること
見
(
み
)
る
目
(
め
)
も
恐
(
おそ
)
ろしきほど
凄
(
すさ
)
まじき
事
(
こと
)
あり。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嬉しきは月の夜の
客人
(
まらうど
)
、つねは
疎々
(
うと/\
)
しくなどある人の
心安
(
こゝろやす
)
げに
訪
(
と
)
ひ
寄
(
より
)
たる、男にても
嬉
(
うれ
)
しきを、まして
女
(
をんな
)
の
友
(
とも
)
にさる人あらば
如何
(
いか
)
ばかり嬉しからん、みづから
出
(
いづ
)
るに
難
(
かた
)
からば
文
(
ふみ
)
にてもおこせかし
月の夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
諸慾
(
しよよく
)
が
沸
(
わ
)
くほど
出
(
で
)
て
參
(
まゐ
)
りますから、それは/\
不足
(
ふそく
)
だらけで、それに
私
(
わたし
)
が
生意氣
(
なまいき
)
ですものだからつひ/\
心安
(
こゝろやす
)
だてに
旦那
(
だんな
)
さまが
外
(
そと
)
で
遊
(
あそ
)
ばす
事
(
こと
)
にまで
口
(
くち
)
を
出
(
だ
)
して、
何
(
ど
)
うも
貴郎
(
あなた
)
は
私
(
わたし
)
にかくし
立
(
だて
)
を
遊
(
あそ
)
ばして
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
心安
(
こゝろやす
)
きまゝの
駄々
(
だゞ
)
と
免
(
ゆる
)
して
可愛
(
かわい
)
さは
猶
(
なほ
)
日頃
(
ひごろ
)
に
増
(
まさ
)
るべし。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
もこがすなる
勿体
(
もつたい
)
なけれど
何事
(
なにごと
)
まれお
腹立
(
はらだ
)
ちて
足踏
(
あしぶみ
)
ふつになさらずは
我
(
わ
)
れも
更
(
さ
)
らに
参
(
まゐ
)
るまじ
願
(
ねが
)
ふもつらけれど
火水
(
ひみづ
)
ほど
中
(
なか
)
わろくならばなか/\に
心安
(
こゝろやす
)
かるべしよし
今日
(
けふ
)
よりはお
目
(
め
)
にもかゝらじものもいはじお
気
(
き
)
に
障
(
さは
)
らばそれが
本望
(
ほんまう
)
ぞとて
膝
(
ひざ
)
につきつめし
曲尺
(
ものさし
)
ゆるめると
共
(
とも
)
に
隣
(
となり
)
の
声
(
こゑ
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又
(
また
)
逢
(
あ
)
ふ
場所
(
ばしよ
)
は
某
(
それ
)
の
辻
(
つじ
)
某
(
それ
)
の
處
(
ところ
)
に
待給
(
まちたま
)
へ
必
(
かな
)
らずよと
契
(
ちぎ
)
りて
別
(
わか
)
れし
其夜
(
そのよ
)
のこと
誰
(
た
)
れ
知
(
し
)
るべきならねば
心安
(
こゝろやす
)
けれど
心安
(
こゝろやす
)
からぬは
松澤
(
まつざは
)
が
今
(
いま
)
の
境涯
(
きやうがい
)
あらましは
察
(
さつ
)
しても
居
(
ゐ
)
たものゝそれ
程
(
ほど
)
までとは
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らざりしが
其御難儀
(
そのごなんぎ
)
も
誰
(
たれ
)
がせし
業
(
わざ
)
ならず
勿躰
(
もつたい
)
なけれど
我
(
わ
)
が
親
(
おや
)
うらみなり
聞
(
き
)
かれぬまでも
諫
(
いさ
)
めて
見
(
み
)
んか
否
(
いな
)
父
(
ちゝ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこねもして
愛想
(
あいそ
)
づかしの
種
(
たね
)
にもならば
云
(
い
)
はぬに
増
(
まさ
)
る
愁
(
つ
)
らさぞかし
君
(
きみ
)
さまこそ
無情
(
つれなし
)
とも
思
(
おも
)
ふ
心
(
こゝろ
)
に二
ツ
は
無
(
な
)
し
不孝
(
ふかう
)
か
知
(
し
)
らねど
父樣
(
とゝさま
)
母
(
はゝ
)
さま
何
(
なん
)
と
仰
(
おほ
)
せらるゝとも
他處
(
よそ
)
ほかの
誰
(
た
)
れ
良人
(
をつと
)
に
持
(
もつ
)
べき
八重
(
やへ
)
は
一生
(
いつしやう
)
良人
(
をつと
)
は
持
(
も
)
たずと
云
(
い
)
ふものから
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
とは
自
(
おのづか
)
ら
異
(
ことな
)
りて
關係
(
かゝ
)
はることなく
心安
(
こゝろやす
)
かるべし
浦山
(
うらやま
)
しやと
浦山
(
うらやま
)
るゝ
我
(
われ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“心安”で始まる語句
心安立