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一足
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ひとあし
ふりがな文庫
“
一足
(
ひとあし
)” の例文
と低い
四目垣
(
よつめがき
)
へ
一足
(
ひとあし
)
寄ると、ゆっくりと腰をのして、
背後
(
うしろ
)
へよいとこさと
反
(
そ
)
るように伸びた。
親仁
(
おやじ
)
との間は、隔てる草も別になかった。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その折、
一足
(
ひとあし
)
後
(
おく
)
れて着いた俥から矢張り私ぐらいの青年が下りた。服装も私と同じように和服の
袴穿
(
はかまば
)
きで、腰に手拭をぶらさげていた。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
最初の
一足
(
ひとあし
)
で十マイル、それで
脛
(
すね
)
の半分どころの深さでした。
二足
(
ふたあし
)
目も十マイル、その時には、水がちょうど彼の膝の上まで来ました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
だが、その典医たちがくるよりも、
鐘巻一火
(
かねまきいっか
)
が
門下
(
もんか
)
の
壮士
(
そうし
)
一
隊
(
たい
)
をしたがえてそこへ飛んできたほうが
一足
(
ひとあし
)
ばかり早かったのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
来年
(
らいねん
)
の
春
(
はる
)
までは
置
(
お
)
いてやるぞ。だが、
今夜
(
こんや
)
この
野原
(
のはら
)
でふたりが
凍
(
こご
)
え
死
(
じ
)
にをしてしまえば、それまでだ。
俺
(
おれ
)
は、もう、もう
一足
(
ひとあし
)
も
歩
(
ある
)
けない。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
と、女は鳥居の方へ
一足
(
ひとあし
)
折れながら
揮
(
ふ
)
り返った。
細面
(
ほそおもて
)
の女の顔には大きな長い舌がだらりと垂れていた。政雄はわっと叫んで逃げ出した。
女の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
何ぞ火急のしらせでもあると見えて、キイキイと書院の廊下の鶯張りを鳴らせ乍ら
一足
(
ひとあし
)
が近づいて来ると、
憚
(
はばか
)
り顔に声がのぞいて言った。
十万石の怪談
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
常子は最後の勇気を振い、必死に夫へ追い
縋
(
すが
)
ろうとした。が、まだ
一足
(
ひとあし
)
も出さぬうちに彼女の耳にはいったのは
戞々
(
かつかつ
)
と
蹄
(
ひづめ
)
の鳴る音である。
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
三人兄弟が、三筋の道に別れた時は、たった
一足
(
ひとあし
)
の違いでありました。それがおしまいには、こんなひどい違いになりました。
三人兄弟
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「小林君、ちょっとこの方とホテルへよることにしたからね、きみは荷物をタクシーにのせて、
一足
(
ひとあし
)
先に帰ってくれたまえ。」
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「狭いんで驚いちゃ、シキへは
一足
(
ひとあし
)
だって
踏
(
ふ
)
ん
込
(
ご
)
めっこはねえ。
陸
(
おか
)
のように地面はねえ
所
(
とこ
)
だくらいは、どんな
頓珍漢
(
とんちんかん
)
だって知ってるはずだ」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
市郎は
洋杖
(
すてっき
)
を
把直
(
とりなお
)
して、物音のする
方
(
かた
)
へ飛び込んで見ると、もう遅かった。
僅
(
わずか
)
に
一足
(
ひとあし
)
違いで、トムは既に
樹根
(
きのね
)
に倒れていた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
成経 (康頼に)わしは苦しい立場ではあるが思いきって
一足
(
ひとあし
)
先に
都
(
みやこ
)
へ帰ります。あなたはとどまって俊寛殿を
慰
(
なぐさ
)
めて時機を待ってください。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
家内と
乳呑児
(
ちのみご
)
とを置いて
一足
(
ひとあし
)
先に妻籠の方へ帰って行った。そのあとには一層半蔵やお民のそばへ近く来るお粂が残った。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
兼太郎は狭い
路地口
(
ろじぐち
)
から
一足
(
ひとあし
)
外へ踏み出すと、別にこれと見処もないこの通をばいつもながらいかにも
明
(
あかる
)
く広々した処のように感じるのであった。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それゆゑに
重荷
(
おもに
)
など持たるは、たとへ武家たりとも
一足
(
ひとあし
)
踏退
(
ふみのき
)
て(ふみのくべきあとはあり)道を
譲
(
ゆづ
)
るが雪国の
習
(
なら
)
ひ也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それで町は緑に
蔽
(
おお
)
われているが、
一足
(
ひとあし
)
町をはなれると景色はすっかり変って、荒涼たる半沙漠地帯になってしまう。
ネバダ通信
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
それから一時間ばかり、さらに談じかつ飲み、中倉翁は
一足
(
ひとあし
)
お先に、「加と男」閣下はグウグウ卓にもたれて寝てしまったので、自分はホールを出た。
号外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そしてそのまままた少しお歩きになりましたが、まもなくひどく
疲
(
つか
)
れておしまいになったので、とうとうつえにすがって
一足
(
ひとあし
)
一足
(
ひとあし
)
お進みになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
だがたいていけりがついたから、おれは少しばかり手回りの荷物だけ持って
一足
(
ひとあし
)
先にここに越して来たのだ。……もうこれでええや。気がすっぱりしたわ。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
そこを出ると、和泉屋は
不恰好
(
ぶかっこう
)
な長い二重廻しの
袖
(
そで
)
をヒラヒラさせて、
一足
(
ひとあし
)
先にお作の仲間と一緒に帰った。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
伯母は臺所に何か働いて居つたので、自分が『何處の女客ぞ』と怪しみ乍ら取次に出ると、『腹が減つて腹が減つて
一足
(
ひとあし
)
も
歩
(
ある
)
かれなエハンテ、
何卒
(
どうか
)
何
(
なに
)
か……』
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
繼棹
(
つぎざを
)
だと思つてもいい。ともかく、その棹のさきへきたらば、またそのさきへ
一足
(
ひとあし
)
でも進んでゆくことだ。
吾が愛誦句
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
咸臨丸
(
かんりんまる
)
は、
万延
(
まんえん
)
元
(
がん
)
(一八六〇)
年
(
ねん
)
一
月
(
がつ
)
十九
日
(
にち
)
、
使節
(
しせつ
)
たちをのせた
船
(
ふね
)
よりも
一足
(
ひとあし
)
さきに
浦賀
(
うらが
)
を
船出
(
ふなで
)
しました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
亮太郎
一足
(
ひとあし
)
だよ。そこに見えてるぢやないか。あれの一時間は優に汽車の五時間草臥れる。大丈夫か。
村で一番の栗の木(五場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
一足
(
ひとあし
)
森
(
もり
)
に
入
(
はひ
)
れば
劇
(
はげ
)
しく
叩
(
たゝ
)
く
太鼓
(
たいこ
)
の
音
(
おと
)
が、その
急
(
いそ
)
いで
遠
(
とほ
)
くへ
響
(
ひゞ
)
き
去
(
さ
)
るのを
周圍
(
しうゐ
)
から
遮
(
さへぎ
)
り
止
(
と
)
めようとして
錯雜
(
さくざつ
)
して
茂
(
しげ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
幹
(
みき
)
や
小枝
(
こえだ
)
に
打當
(
ぶツつか
)
つて
紛糾
(
こぐらか
)
つて
居
(
ゐ
)
るやうに
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
けれど
何
(
なに
)
しろくたびれきって
一足
(
ひとあし
)
も
歩
(
ある
)
けない上に、おなかがすききっているものですから、もう
鬼
(
おに
)
でも
化
(
ば
)
け
物
(
もの
)
でもかまわない、とにかく
休
(
やす
)
ませてもらおうと
思
(
おも
)
って
人馬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
と
一足
(
ひとあし
)
踏込んで
切下
(
きりおろ
)
すのを、ちゃり/\と二三度合せたが、一足
下
(
さが
)
って
相上段
(
あいじょうだん
)
に成りました。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いよ/\といふ
日
(
ひ
)
が
來
(
き
)
た。
荷物
(
にもつ
)
といふ
荷物
(
にもつ
)
は、すつかり
送
(
おく
)
られた。まづ
男
(
をとこ
)
が
一足
(
ひとあし
)
先
(
さ
)
きに
出發
(
しゆつぱつ
)
して
先方
(
せんぱう
)
の
都合
(
つがふ
)
を
整
(
とゝの
)
へ、それから
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つて
彼女
(
かのぢよ
)
と
子供
(
こども
)
を
招
(
よ
)
ぶといふ
手筈
(
てはず
)
であつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
丁度
(
ちょうど
)
上方辺
(
かみがたへん
)
の
大地震
(
おおじしん
)
のとき、私は先生家の息子に漢書の
素読
(
そどく
)
をして
遣
(
やっ
)
た跡で、表の井戸端で水を
汲
(
く
)
んで、大きな
荷桶
(
にない
)
を
担
(
かつ
)
いで
一足
(
ひとあし
)
跡出
(
ふみだ
)
すその途端にガタ/″\と
動揺
(
ゆれ
)
て足が
滑
(
すべ
)
り
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
あらしはますますつのる
一方
(
いっぽう
)
で、
子家鴨
(
こあひる
)
にはもう
一足
(
ひとあし
)
も
行
(
い
)
けそうもなくなりました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
霽際
(
あがりぎわ
)
の
繊
(
ほそ
)
い雨が、白い絹糸を
閃
(
ひら
)
めかす。
一足
(
ひとあし
)
縁へ出て見ると、東南の空は今真闇である。最早夕立の先手が東京に攻め寄せた頃である。二百万の人の子の
遽
(
あわ
)
てふためく
状
(
さま
)
が見える様だ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
足下
(
あしもと
)
には、広い
城
(
しろ
)
が
玩具
(
おもちゃ
)
のように小さくなって、
一足
(
ひとあし
)
に
跨
(
また
)
げそうでした。
庭
(
にわ
)
や
森
(
もり
)
や
城壁
(
じょうへき
)
や
堀
(
ほり
)
などが、
一目
(
ひとめ
)
に見て取れて、
練兵場
(
れんぺいじょう
)
の
兵士
(
へいし
)
たちが、
蟻
(
あり
)
の
行列
(
ぎょうれつ
)
くらいにしか思われませんでした。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
通抜
(
とほりぬけ
)
無用の札を
路次口
(
ろじぐち
)
へ
貼
(
は
)
つて置くのは、
通抜
(
とほりぬけ
)
らるゝ事を
表示
(
へうし
)
するやうなものだと言つた人があるが僕も
先刻
(
せんこく
)
余儀
(
よぎ
)
なき用事で
或抜裏
(
あるぬけうら
)
へ
一足
(
ひとあし
)
這入
(
はい
)
るとすぐに
妙
(
めう
)
なる二つの声を聞いた
亭主
(
ていし
)
曰
(
いわ
)
く
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
時はもう明末にかかり、万事
不束
(
ふつつか
)
で、人も満足なものもなかったので、
一厨役
(
いちちゅうやく
)
の少し
麁鹵
(
そろ
)
なものにその鼎を蔵した
管龠
(
かんやく
)
を扱わせたので、その男があやまってその贋鼎の
一足
(
ひとあし
)
を折ってしまった。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
あの様子では
一足
(
ひとあし
)
だつて歩けたものぢやない。
夜烏
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
そこへ、
一足
(
ひとあし
)
おくれてきた龍太郎と小文治はもう人の散ってゆくのに失望して、そのまま、
叡山
(
えいざん
)
の道をグングン登っていった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「代助はまだ
帰
(
かへ
)
るんぢやなからうな」と
父
(
ちゝ
)
が云つた。代助はみんなから
一足
(
ひとあし
)
後
(
おく
)
れて、
鴨居
(
かもゐ
)
の
上
(
うへ
)
に両手が
届
(
とゞ
)
く様な
伸
(
のび
)
を一つした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『わしは
一足
(
ひとあし
)
が十マイルか十五マイルだ。だから君の肩が痛くなり出さないうちに、あの庭へ行って、また帰って来るよ。』
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
神山進一君は、みんなより
一足
(
ひとあし
)
さきに家へ帰りました。進一君は家の中で、あのあやしい人形を見はっている役目です。
魔法人形
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
が、都まではよほど遠いと見え、日の暮れかかる頃に、
漸
(
ようや
)
く都の町はずれに着きました。もう足が
草臥
(
くたび
)
れて、
一足
(
ひとあし
)
も歩けないほどに疲れていました。
三人兄弟
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れたら、どうなるのだろうと
思
(
おも
)
うと、もう
一足
(
ひとあし
)
も
歩
(
ある
)
く
気
(
き
)
になれなかったけれど、
路
(
みち
)
がわからないので
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
すこともできなかったのであります。
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「四五日前の夕方よ。あなたはお気づきになりませんでしたけれど、電車が二つ続いて、私は後のに乗っていましたの。あなたの方が
一足
(
ひとあし
)
お先でした」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と
云
(
い
)
ふのは、お
糸
(
いと
)
が
長唄
(
ながうた
)
の
稽古
(
けいこ
)
帰りに
毎朝
(
まいあさ
)
用もないのに
屹度
(
きつと
)
立寄
(
たちよ
)
つて見る、
其
(
そ
)
れをば
長吉
(
ちやうきち
)
は必ず待つてゐる
様子
(
やうす
)
で
其
(
そ
)
の時間
頃
(
ごろ
)
には
一足
(
ひとあし
)
だつて窓の
傍
(
そば
)
を去らない。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
須田町
(
すだちょう
)
に出た時、愛子の車は日本橋の通りをまっすぐに
一足
(
ひとあし
)
先に病院に行かして、葉子は
外濠
(
そとぼり
)
に沿うた道を日本銀行からしばらく行く
釘店
(
くぎだな
)
の
横丁
(
よこちょう
)
に曲がらせた。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
門
(
かど
)
を
一足
(
ひとあし
)
出て、外の風にあたると、一町も千里もおんなじだと氣が輕くなつてしまふのにと、いふと、
出
(
で
)
おつくうがる
性
(
しやう
)
なのを知つてゐるものは手を叩いて笑つた。
あるとき
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
菊江はその路に
一足
(
ひとあし
)
やってから後の方を揮返った。こっちの側の高圧線の電柱と街路照明の草色のペンキで塗った四角な電柱の並んだ傍に人影のような者があった。
女の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
渠
(
かれ
)
は
一足
(
ひとあし
)
先なる
方
(
かた
)
に
悠々
(
ゆうゆう
)
と
羽
(
は
)
づくろひす。憎しと思ふ心を
籠
(
こ
)
めて
瞻
(
みまも
)
りたれば、虫は動かずなりたり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
伝吉は思わず
一足
(
ひとあし
)
すさった。いつか彼の構えた刀はぶるぶる
切先
(
きっさき
)
を
震
(
ふる
)
わしていた。浄観はその
容子
(
ようす
)
を見やったなり、歯の抜けた口をあからさまにもう一度こうつけ加えた。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ずいぶん
一生懸命
(
いっしょうけんめい
)
駆
(
か
)
けたのですけれど、
山姥
(
やまうば
)
の
足
(
あし
)
に
小
(
ちい
)
さな女の子がかなうはずはありませんから、ずんずん
追
(
お
)
いつかれて、もう
一足
(
ひとあし
)
で
山姥
(
やまうば
)
に
肩
(
かた
)
をつかまれそうになりました。
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“一足”で始まる語句
一足飛
一足先
一足跳
一足違
一足前
一足毎