“麁鹵”の読み方と例文
読み方割合
そろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつその客観を写す処極めて麁鹵そろにして精細ならず。例へば絵画の輪郭ばかりを描きて全部はる者の想像に任すが如し。全体を現さんとして一部を描くは作者の主観に出づ。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
時はもう明末にかゝり、万事不束で、人も満足なものも無かつたので、一厨役の少し麁鹵そろなものに其鼎を蔵した管龠くわんやくを扱はせたので、其男があやまつて其の贋鼎の一足を折つて仕舞つた。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かつその客観を写すところきわめて麁鹵そろにして精細ならず。例えば絵画の輪郭ばかりを描きて全部はる者の想像に任すがごとし。全体を現わさんとして一部を描くは作者の主観にづ。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)