“麁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あら83.3%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼が覚めてみると袋の綿はすでになく、そのかわりに一枚の帷子が入っていた。あらくして青黄黒白の段染だんぞめであった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
よつて弟がひ来りしものを視るに、銀色にして上光うはびかり無く、球形にして少しく肌あらし。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
末なる煙草盆の、しかも丈夫に、火入れは小さき茶釜形なるをひかへて、主人庄太郎外見ばかりはゆつたりと坐りたれど、心に少しの油断もなきは、そこらジロジロ見廻す眼の色にも知られぬ。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)