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監督
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かんとく
ふりがな文庫
“
監督
(
かんとく
)” の例文
星野
(
ほしの
)
は、それをちらっと見て、ベンチへ行った。キャプテンの
喜多
(
きた
)
と、
監督
(
かんとく
)
をしている大学生の
別府
(
べっぷ
)
さんが、かれを待っていた。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
おばあさんは、二
本
(
ほん
)
の
葉
(
は
)
のついている
大
(
おお
)
きな
大根
(
だいこん
)
を
抱
(
かか
)
えて、ちょうど、
赤
(
あか
)
い
旗
(
はた
)
を、
監督
(
かんとく
)
が
振
(
ふ
)
っている
電車
(
でんしゃ
)
の
交叉点
(
こうさてん
)
の
方
(
ほう
)
へと
歩
(
ある
)
いていきました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
で、
皆
(
みな
)
さまの
信
(
しん
)
ずる、
信
(
しん
)
じないはしばらく
別
(
べつ
)
として、もう
少
(
すこ
)
し
私
(
わたくし
)
がその
時
(
とき
)
監督
(
かんとく
)
のお
爺
(
じい
)
さんからきかされたところを
物語
(
ものがた
)
らせていただきます。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
これはひどい。一体どうしたのです。ははあ、フクジロもタンイチもしばられたな。その事ならなあに私はただこうやって
監督
(
かんとく
)
に云いつかって車を
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「レエスに負けたって仕方がねエよ。だけど負けたのは
恥
(
はず
)
かしいねエ」とかなんとか同じ文句を
繰返
(
くりかえ
)
しているうち、
監督
(
かんとく
)
のHさんから
肩
(
かた
)
を
叩
(
たた
)
かれ
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
ある日、
梅田新道
(
うめだしんみち
)
にある柳吉の店の前を通り掛ると、
厚子
(
あつし
)
を着た柳吉が
丁稚
(
でっち
)
相手に地方送りの荷造りを
監督
(
かんとく
)
していた。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
つけてあげますから、当人にはなにも知らないように、お医者さまと
監督
(
かんとく
)
の先生に、ことさら注意をするようにお頼みしておきますから、安心なさい
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
さっそくに許可がおりたので、金箱引揚の事務を
監督
(
かんとく
)
するため、翌、慶長十八年の春までフェイフォに滞在した。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
もし昭青年がちょっとでも言葉に
詰
(
つ
)
まったら、いたく打ちのめし、引き
括
(
くく
)
って女と一緒に寺門
監督
(
かんとく
)
の上司へ
突出
(
つきだ
)
そうと、手ぐすね引いて
睨
(
ね
)
めつけています。
鯉魚
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
勘次
(
かんじ
)
の
監督
(
かんとく
)
の
手
(
て
)
は
蕾
(
つぼみ
)
の
成長
(
せいちやう
)
を
止
(
とゞ
)
める
冷
(
ひやゝ
)
かな
空氣
(
くうき
)
で、さうして
之
(
これ
)
を
覗
(
ねら
)
ふものを
防遏
(
ばうあつ
)
する
堅固
(
けんご
)
な
牆壁
(
しやうへき
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
学校の生徒は八百人もあるのだから、体操の教師が
隊伍
(
たいご
)
を整えて、一組一組の間を少しずつ明けて、それへ職員が一人か
二人
(
ふたり
)
ずつ
監督
(
かんとく
)
として割り
込
(
こ
)
む
仕掛
(
しか
)
けである。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
坪井博士
(
つぼゐはかせ
)
は、
正午過
(
しやうごす
)
ぎ、
用事
(
ようじ
)
の
爲
(
ため
)
、
歸京
(
ききやう
)
されたので、
後
(
あと
)
を
大野助手
(
おほのぢよしゆ
)
が
主任
(
しゆにん
)
で
監督
(
かんとく
)
して
居
(
ゐ
)
ると、
午後
(
ごご
)
二
時頃
(
じごろ
)
に
至
(
いた
)
つて、
船町倉次郎
(
ふなまちくらじらう
)
受持
(
うけもち
)
の
山麓
(
さんろく
)
から、
多數
(
たすう
)
の
圓石
(
まるいし
)
を
發見
(
はつけん
)
した。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そこで
監督
(
かんとく
)
は、美しいコロンビーナと陽気なアルレッキーノが出なくても見物人を失望させないように、何かほんとうに愉快なものを上演しなければなりませんでした。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
この男は兵隊あがりで生徒
監督
(
かんとく
)
をもって自ら任じている。堀口生はすぐに逃げていってしまった。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
明治
(
めいぢ
)
三十七
年
(
ねん
)
戰爭
(
せんさう
)
起
(
おこ
)
るや、
又一
(
またいち
)
召集
(
せうしふ
)
せられ、
故
(
ゆゑ
)
に
余
(
よ
)
は
代
(
かは
)
りて
此
(
この
)
地
(
ち
)
に
來
(
きた
)
り
留守
(
るす
)
を
監督
(
かんとく
)
する
事
(
こと
)
となれり。
我
(
わが
)
牧塲
(
ぼくぢやう
)
は
事業
(
じげふ
)
漸
(
やうや
)
く
其
(
その
)
緒
(
ちよ
)
に
就
(
つ
)
きしものにて、
創業
(
さうげふ
)
の
困難
(
こんなん
)
に
加
(
くは
)
ふるに
交通
(
かうつう
)
の
不便
(
ふべん
)
あり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
イバンスは
総指揮
(
そうしき
)
となって工事を
監督
(
かんとく
)
し、例の工学博士バクスターは副監督となった。富士男、ゴルドンら一同は、いっさいその命令に服して、ひとりとして不服をいうものはない。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
何か民さんにさせる仕事はないかと、彼は彼の庭をぐるぐる
見廻
(
みまわ
)
したが、植木も石も入れる余地もなく、職人をつかって重い石の
据附
(
すえつけ
)
に
監督
(
かんとく
)
をする気なぞ、もう頭のどこにもなかった。
生涯の垣根
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
然
(
しか
)
し
伸一先生
(
しんいちせんせい
)
は
老先生
(
らうせんせい
)
の
麗
(
うる
)
はしき
性情
(
せいじやう
)
を
享
(
う
)
けて
更
(
さら
)
にこれを
新
(
あたら
)
しく
磨
(
みが
)
き
上
(
あ
)
げた
人物
(
じんぶつ
)
として
此小學校
(
このせうがくかう
)
を
監督
(
かんとく
)
し
我々
(
われ/\
)
は
第二
(
だいに
)
の
權藏
(
ごんざう
)
となつて
教導
(
けうだう
)
されたのです。
權藏
(
ごんざう
)
の
志
(
こゝろざし
)
は
最
(
もつと
)
も
完全
(
くわんぜん
)
に
成就
(
じやうじゆ
)
されました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ハープをひきひき役者たちの
監督
(
かんとく
)
をしながら、わたしはときどき子どものほうを見た。かれはわたしたちの
演技
(
えんぎ
)
にひじょうなゆかいを感じているらしく見えたが、からだを少しも動かさなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そこへ、
監督
(
かんとく
)
の
別府
(
べっぷ
)
さんがすがたをあらわした。
選手
(
せんしゅ
)
たちは、
別府
(
べっぷ
)
さんのまわりに集まって、めいめい、ぼうしをぬいで、あいさつをした。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
「
今度
(
こんど
)
は、
二人
(
ふたり
)
も、三
人
(
にん
)
も、
白
(
しろ
)
い
着物
(
きもの
)
を
着
(
き
)
た
男
(
おとこ
)
を
見
(
み
)
たものがあるのです。」と、
監督
(
かんとく
)
は
頭
(
あたま
)
をかしげながら
答
(
こた
)
えました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ネルチンスキイというのは一船
遅
(
おく
)
れて日本に
遠征
(
えんせい
)
に来る
筈
(
はず
)
の
芬蘭
(
フィンランド
)
の陸上選手
監督
(
かんとく
)
で、一足先きに事務上の
連絡旁々
(
れんらくかたがた
)
この船に乗った、中年の
好紳士
(
こうしんし
)
です。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
「そうですか。いや、さよなら」
大学士
(
だいがくし
)
は、また
忙
(
いそが
)
しそうに、あちこち歩きまわって
監督
(
かんとく
)
をはじめました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
恁
(
か
)
うしておつぎもいつか
口
(
くち
)
の
端
(
は
)
に
上
(
のば
)
つたのである。それでも
到底
(
たうてい
)
青年
(
せいねん
)
がおつぎと
相
(
あひ
)
接
(
せつ
)
するのは
勘次
(
かんじ
)
の
監督
(
かんとく
)
の
下
(
もと
)
に
白晝
(
はくちう
)
往來
(
わうらい
)
で一
瞥
(
べつ
)
して
行
(
ゆ
)
き
違
(
ちが
)
ふ
其
(
その
)
瞬間
(
しゆんかん
)
に
限
(
かぎ
)
られて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私達
(
わたくしたち
)
は三
尺
(
じゃく
)
ほど
隔
(
へだ
)
てて、
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
に
並
(
なら
)
んでいる、
木
(
き
)
の
切株
(
きりかぶ
)
に
腰
(
こし
)
をおろしました。そこは
監督
(
かんとく
)
の
神様達
(
かみさまたち
)
もお
気
(
き
)
をきかせて、あちらを
向
(
む
)
いて、
素知
(
そし
)
らぬ
顔
(
かお
)
をして
居
(
お
)
られました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
学監の
安斉
(
あんざい
)
先生は別の机に
陣
(
じん
)
取って、若様がたの勉強ぶりを拝見しているが、実は先生の
監督
(
かんとく
)
もかねている。家庭教師は元来やりにくいものである。教室で教える時のように
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
つまり、わたしと同じ国の人で、旅まわりの
芝居
(
しばい
)
の
監督
(
かんとく
)
だったのです。この人は、一座のものを、いつもみんな、引きつれていました。それは、大きな
箱
(
はこ
)
の中にはいっていました。
人形つかい
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それを
見
(
み
)
ると
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
になりましたから、
彼
(
かれ
)
は、ごくすこしばかりの
砂
(
すな
)
を
監督人
(
かんとくにん
)
の
体
(
からだ
)
にまきかけました。と、
監督
(
かんとく
)
は、たちまちの
間
(
あいだ
)
に
眠気
(
ねむけ
)
をもよおし
眠い町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だが、野球の
試合
(
しあい
)
で、
監督
(
かんとく
)
の
命令
(
めいれい
)
にそむくことはできない。
星野
(
ほしの
)
は、
別府
(
べっぷ
)
さんの
作戦
(
さくせん
)
どおり、バントで
岩田
(
いわた
)
を二
塁
(
るい
)
へ送るつもりでバッターボックスにはいった。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
然
(
しか
)
し
春
(
はる
)
の
季節
(
きせつ
)
を
地上
(
ちじやう
)
の
草木
(
さうもく
)
が
知
(
し
)
つた時、どれ
程
(
ほど
)
白
(
しろ
)
く
霜
(
しも
)
が
結
(
むす
)
んでも
草木
(
さうもく
)
の
活力
(
くわつりよく
)
は
動
(
うご
)
いて
止
(
や
)
まぬ
如
(
ごと
)
く、おつぎの
心
(
こゝろ
)
は
外部
(
ぐわいぶ
)
から
加
(
くは
)
へる
監督
(
かんとく
)
の
手
(
て
)
を
以
(
もつ
)
て
奪
(
うば
)
ひ
去
(
さ
)
ることは
出來
(
でき
)
ない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一
応
(
おう
)
簡単
(
かんたん
)
な
挨拶
(
あいさつ
)
を
済
(
す
)
ませてから、
私
(
わたくし
)
は
早速
(
さっそく
)
右
(
みぎ
)
の
監督
(
かんとく
)
のお
爺
(
じい
)
さんに
話
(
はなし
)
かけました。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「そうですか。いや、さよなら。」大学士は、また
忙
(
いそ
)
がしそうに、あちこち歩きまわって
監督
(
かんとく
)
をはじめました。二人は、その白い岩の上を、一生けん命汽車におくれないように走りました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この男は物事を深く感じもしましたし、
感激
(
かんげき
)
をもって芸術を愛しもしました。けれども、芸術のほうではこの男を愛してくれませんでした。——舞台
監督
(
かんとく
)
の鳴らすベルが鳴りひびきました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
小さい
唇
(
くち
)
をとがらせ、「うち、つまらんわア、もう男のひとと、遊んではいけない言うて、
監督
(
かんとく
)
さんから説教されたわ。おんなじ船に乗ってて、口
利
(
き
)
いてもいかん、なんて、
阿呆
(
あほ
)
らしいわ」
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
すこし
離
(
はな
)
れて、
監督
(
かんとく
)
らしい
役人
(
やくにん
)
が、
茶色
(
ちゃいろ
)
の
帽子
(
ぼうし
)
を
被
(
かぶ
)
り、ゲートルを
巻
(
ま
)
いて、
桜
(
さくら
)
の
木
(
き
)
の
下
(
した
)
に
立
(
た
)
って
見守
(
みまも
)
っていたのです。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いったい、どうしたことかな?」と、
大臣
(
だいじん
)
は
眉
(
まゆ
)
のあたりをしかめて、おそばのものにたずねました。おそばのものは、さっそく、
汽車
(
きしゃ
)
の
監督
(
かんとく
)
を
呼
(
よ
)
んで、
子細
(
しさい
)
をさらにたずねたのであります。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
薪
(
まき
)
や
炭
(
すみ
)
や、
石炭
(
せきたん
)
を
生産地
(
せいさんち
)
から
直接
(
ちょくせつ
)
輸入
(
ゆにゅう
)
して、その
卸
(
おろし
)
や、
小売
(
こう
)
りをしているので、あるときは、
駅
(
えき
)
に
到着
(
とうちゃく
)
した
荷物
(
にもつ
)
の
上
(
あ
)
げ
下
(
お
)
ろしを
監督
(
かんとく
)
したり、またリヤカーに
積
(
つ
)
んで、
小売
(
こう
)
り
先
(
さき
)
へ
運
(
はこ
)
ぶこともあれば
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
監督
(
かんとく
)
は
恐縮
(
きょうしゅく
)
して、いまあった
事実
(
じじつ
)
を
答
(
こた
)
えました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“監督”の解説
監督(かんとく)は、多くの事柄や人々・組織などを見張ったり指導をしたりすることで、取り締まることである。転じて、それらを行う人や組織のこともいう。
(出典:Wikipedia)
監
常用漢字
中学
部首:⽫
15画
督
常用漢字
中学
部首:⽬
13画
“監督”で始まる語句
監督人
監督者
監督僧正
監督不行届