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ゐち
然りし
後、
此の(
一人坊主)は、
前とは
正反對の
位置に
立ちて、
乘合をして
却りて
我あるがために
船の
安全なるを
確めしめぬ。
が、
其れも
此れも
直に
彼を
疲勞らして
了ふ。
彼は
乃ふと
思ひ
着いた、
自分の
位置の
安全を
計るには、
女主人の
穴藏に
隱れてゐるのが
上策と。
ヂュリ おゝ、
𢌞る
夜毎に
位置の
變る
不貞節な
月なんぞを
誓言にお
懸けなさるな。お
前の
心が
月のやうに
變るとわるい。
上がらうとする
拍子に、
小六の
脱ぎ
棄てた
下駄の
上へ、
氣が
付かずに
足を
乘せた。
曲んで
位置を
調へてゐる
所へ
小六が
出て
來た。
臺所の
方で、
御米が
位置がさういふ
逐ひやられたやうな
形に
成つて
居る
上に、
生活の
状態から
自然に
或程度までは
注意の
目から
逸れて
日陰に
居ると
等しいものがあつたのである。
やがては
令孃をも
幸福の
位置に
据ゑて、
不名譽の
取り
返へしは
譯もなきことなり、
扨も
濱千鳥ふみ
通ふ
道はと
夜もすがら
筆を
握りしが、もとより
蓮葉ならぬ
令孃の
それでも
遊撃手の
位置に
立たせたら
本國横濱のアマチユーア
倶樂部の
先生方には
負けぬ
積で
御坐る。
『もとへ!』と
雷のやうな
聲で
女王樣が
叫ばれました。
人々は
互に
衝突りまはりながら、
四方八方に
駈けめぐりました。
暫くして
皆なが
各々元の
位置につくや、
競技が
始まりました。
それほど「
彼女」は
不幸な
位置に
立たせられてゐた。
燈も
明るき
無料の
官宅に、
奴婢をさへ
使つて
住んで、
其上、
仕事は
自分の
思ふ
儘、
仕ても
仕ないでも
濟んでゐると
云ふ
位置。
船に
乗れば、すら/\と
漕いで
出て、
焼けない
処か、もとの
位置へすつと
戻る……
伝へ
聞く
諾亜の
船の
如きものであらう。
「もう
少し
後の
方」と
御米が
訴へるやうに
云つた。
宗助の
手が
御米の
思ふ
所へ
落ち
付く
迄には、二
度も三
度も
其所此所と
位置を
易えなければならなかつた。
彼は
疾驅しようとして、
其の
確乎と
身を
据ゑた
位置から一
歩を
踏み
出した
時、じやりつと
其爪先を
打つて
財布が
落ちた。
彼が
顧みた
時財布は二三
歩後に
發見された。
『
審問を
進めることが
出來ない』と
王樣は
極めて
嚴格な
聲で、『
陪審官が
殘らずその
位置に
復するまでは——
殘らず』と
頗る
詞を
強めて
繰返し、
屹然愛ちやんの
方を
御覽になりました。
それでも
為方がないから
又言葉をかけたが
少しも
通ぜず、ばたりといふと
僅に
首の
位置をかへて
今度は
左の
肩を
枕にした、
口の
開いてること
旧の
如し。
イワン、デミトリチは
昨日と
同じ
位置に、
兩手で
頭を
抱へて、
兩足を
縮めた
儘、
横に
爲つてゐて、
顏は
見えぬ。
「
蕎麥ツ
掻でもしたらよかつぺつてお
内儀さん
出したつけのよ」
卯平は
舊の
位置に
坐つていつた。
椅子を
下りるとき、
身體が
眞直ぐになつたので、
視線の
位置が
天井から
不圖庭先に
移つたら、
其所にあつた
高さ五
尺もあらうと
云ふ
大きな
鉢栽の
松が
宗助の
眼に
這入つた。
吾輩には
丁と
分つて
居る。
位置も
方角も
残らず
知つてる、——
指して
言へば、
土地のものは
残らず
知つてる。
波の
重るやうな、
幾つも
幾つも、
颯と
吹いて、むら/\と
位置を
亂して、
八方へ
高く
成ります。